VR HMD「Valve Index」レビュー。「HTC VIVE Pro 2」と比較したメリット・デメリット。

VALVE INDEXとHTC VIVE PRO VR

2019年11月、Steam運営のValve社より、

新しいVR専用端末「Valve Index」が登場。

PCでVRゲームするなら、今はこれ一択なんじゃないかという、

とにかくよく出来たVR HMDとなってます。

 

HTC Vive Proに買い替えたときも感動しましたけど。

今回のValve Indexでも感動したので、

その違いをまとめておきます。

Valve IndexとVive Pro 2のスペック

まずは、HTC Vive Proとのスペック比較から。

現状、PCゲーム用途(Steam VR)での最上級VR端末は、

「Valve Index」と「HTC Vive Pro 2」の2択となる。

 

Oculusでは、トラッキング方式が、

アウトサイドイン→インサイドアウト方式となり、

「Oculus Rift S」が発売終了→「Oculus Quest 2」へ一本化。

PC向けVRというよりも、スタンドアローン機ですからね。

※参考→Oculus Quest 2、Oculus Go、Gear VR、Oculus Rift Sの比較。歴代Oculus VR HMDの進化と違い。 | 俺の動画。

 

VR HMD比較

Valve Index VIVE Pro 2 Oculus Quest 2
発売日 2019年11月 2021年6月 2020年10月
解像度 両目:2,880×1,600
片目:1,440×1,600
両目:4,896×2,448
片目:2,448×2,448
両目:3,664×1,920
片目:1,832×1,920
ディスプレイ LCD(液晶)
視野角 約130度 120度 約100度
リフレッシュレート 144Hz 120 Hz 90Hz
VR HMD重量 748g 未公開 503g
価格 138,380円
(フルセット)
178,990円
(フルセット)
64GB:37,180円
256GB:49,280円
(コントローラー付)
本体接続 USB 3.0
DisplayPort 1.2
USB Type-C
(USB 3.2 gen1)
DisplayPort 1.4
USB Type-C
※Oculus Link
トラッキング方式 アウトサイドイン インサイドアウト
外部センサー Valve Indexベースステーション VIVEベースステーション2.0 不要
コントローラー Valve Indexコントローラー VIVEコントローラー(2018) Oculus Touchコントローラー
※新型
対応プラットフォーム SteamVR
VIVEPORT
SteamVR
Oculus Quest Store
Oculus Rift Store
VIVEPORT
オーディオ オフイヤーBMR
直径37.5mm
Hi-Resヘッドフォン 内蔵スピーカー
3Dオーディオ対応
発売元 Valve Corporation
(米国)
HTC Corporation
(台湾)
Facebook Technologies
(米国)

 

Valve Index ヘッドセットの解像度2,880×1,600ですが、

視野角130度リフレッシュレート最大144MHzと化け物。

 

更に、Valve IndexのVRキット(138,380円)は、

最新のValve Indexコントローラーと、

Valve Indexベースステーションも付属しています。

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Valve Indexコントローラーは、

5本指のフィンガートラッキングまで対応の優れもの。

Steam VR1.0、2.0の両方に対応しているので、

HTC VIVEベースステーション1.0、2.0でも利用可能です。

 

コントローラー比較

VIVEコントローラー VIVEコントローラー (2018) Valve Index Controllers
単体価格 16,297円(税込) 25,443円(税込) 39,380円(税込)
トラッキング SteamVR1.0 SteamVR1.0
SteamVR2.0
対応 ベースステーション1.0 ベースステーション1.0
ベースステーション2.0
ベースステーション1.0
ベースステーション2.0
接続 Micro-USB USB type-C
対応ベースステーション Vive Base Station 1.0
Vive Base Station 2.0
VALVE INDEX Base Station 2.0
Vive Base Station 2.0
VALVE INDEX Base Station 2.0
Vive Base Station 1.0
Vive Base Station 2.0
VALVE INDEX Base Station 2.0

 

HTC Vive Base Station2.0とValve Index Base Station2.0は、

互換性がありますが、商品自体は別物。

この辺もややこしかったので、対応コントローラーをまとめておく。

 

ベースステーション比較

SteamVR Base Station 1.0 SteamVR Base Station 2.0 VALVE INDEX Base Station 2.0
単体価格 17,315円(税込) 25,575円(税込) 21,780円(税込)
トラッキング SteamVR トラッキング 1.0 SteamVRトラッキング 2.0 SteamVR トラッキング 2.0互換
対応ヘッドセット VIVE HMD
VIVE Pro HMD
VIVE Pro 2 HMD
VIVE Pro Eye HMD
VIVE Cosmos Elite HMD
Valve Index HMD
VIVE Pro HMD
VIVE Pro 2 HMD
VIVE Pro Eye HMD
VIVE Cosmos Elite HMD
Valve Index HMD
対応端末 VIVE コントローラ
VIVE コントローラ(2018)
VIVE トラッカー (2018)
VIVE トラッカー3.0 (2021)
Valve Index コントローラー
VIVE コントローラ(2018)
VIVE トラッカー (2018)
VIVE トラッカー3.0 (2021)
Valve Index コントローラー

 

2021年には、HTC VIVE Pro 2が登場しましたが、

Pro 2のフルキット(178,990円)の付属品は、

「VIVE コントローラ(2018)」と「VIVEベースステーション2.0」のまま。

2018年の初代「VIVE Pro」から変わってません。

 

Valve Indexコントローラーって、単体でも39,380円するわけで、

まぁ、そりゃValve Indexセットを138,380円で買っちゃうよね。

もちろん、Valve Index HMD自体のスペックも高いわけですから。

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Valve Indexのメリット

購入して気づく、スペックではわからない違い。

HTC VIVE Proでイマイチだった点、

Valve Indexで改良されまくってました。

フィット感の違い

左がHTC VIVE Pro、右がValve Index。

Valve Indexは、だいぶコンパクトになってました。

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下から頭を入れたら、前後サイズを後ろのダイヤルで固定する。

これは、HTC VIVE Proと同じ仕組み。

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違いを感じたのは、前後のクッション素材。

生地感最高でスルって滑るように装着できます。気持ちも良い。

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HTC VIVE Proは、フェイスクッションがスポンジ素材ですからね。

HTC VIVE Proはゴツいし、微妙に重い。

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ついでに、初期のHTC VIVE。

久しぶりに装着してみたけど、スンゲーつけ心地悪い。

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また、Valve Indexは頭が小さい人用に、

後頭部に専用クッションが入れられるようになってます。

IMG_2417 (1)

はめ込むだけかと思いきや、安定感抜群。

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Valve Indexの、フェイスクッションはマジックテープ脱着ではなく、

マグネット脱着なので、取り外しもしやすく固定も簡単。

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ただ、造りが良い分、

サードパーティ製の格安フェイスクッションを手に入れるのは難しい。

ヘッドフォンの違い

Valve Indexで良いなと思ったのがヘッドフォン。

HTC VIVE Proは、密着タイプのヘッドホンでしたが、

Valve Indexは、耳に付かないタイプのヘッドフォン

37.5mm​オフイヤーバランスモードラジエータ・・・

要は、耳元スピーカーですね。

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密着しているようで、浮いている。

耳が無いだけで快適、VRは汗もかきがちですから。

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オープンタイプですが、意外と外部に音は漏れづらく、

音質も悪くないと感じました。

まぁ、低音は弱いけど、Vive Proのヘッドフォンより音が良い。

ハイレゾ対応してるけど、出る音は微妙なんだな。

画質(視野角&解像度)の違い

Valve IndexとVIVE Proと、同じ解像度2,880×1,600でしたが、

VIVE Pro 2は、解像度4,896×2,448まで対応となりました。

5K解像度で120Hzまで対応。

凄いのですけども、これって正直オーバースペック、

少なくとも私は、やれませんし、不要です。

 

4K120fpsで、PCゲームやってる人いませんよね?

4K120Hz対応モニターも皆無ですけど、

4K120fps出力の時点で厳しいのです。

4K60fpsも出れば御の字、PS5スゲーって話です。

 

というわけで、VR画質で重要なのは、

パネル視野角リフレッシュレート

 

リフレッシュレートは、

Vive Proは90Hz、Vive Pro 2は120Hz

Valve Indexは144Hz

リフレッシュレートが高いほど、

残像感もなくなり、酔いにくくなる。

VRにこそコレ重要、没入感が増すのも間違いない。

 

HTC Vive Pro 2は、視野角120度に対し、

Valve Indexは視野角130度

Valve Indexは、広く感じます。

 

HTC Vive Proは有機ELでしたが、

VIVE Pro 2でValve Indexと同じ液晶へ。

なぜ、ここを妥協したのか謎。

 

Pro→Pro 2で、液晶に成り下がりましたが、

反射しやすかったレンズは、反射しづらいレンズへ。

Valve Indexに寄せに行った感じですね。

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コントローラーの違い

Valve Indexコントローラーは、最高でした。

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87個の内蔵センサーによる、5本指トラッキングが凄いのですが、

5本指トラッキングしなくても使いやすいです。

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手を固定するストラップが付いているので、

握ってなくても、コントローラーが落ちない。

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VIVEコントローラーだと、握らないとダメだから、

疲れるし、殴るとかのアクションでも違和感あるんだよね。

もちろん、剣とかを握るならVIVEの方が良いのでしょうけど。

音ゲーのBeat Saberくらいなのです。

 

あと地味なデメリットは、左右で持ち替えが不可能なこと。

左右で形状が違うわけで、常にコントローラーは左右で区別される。

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それを上回る、5本指トラッキング。

VRchatのリアルアバターだけでなく、

指トラッキング対応ゲームでも鳥肌もの。

BONEWORKSでの掴む離すという操作は、なかなか感動しました。

ベースステーション&配線の違い

ベースステーションの互換性は上述したとおり。

基本的にはHTC Vive Base Station2.0と同じようなスペック。

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ベースステーションの形は、HTC Viveの2.0と酷似している。

 

ただ、ベースステーションの形は同じようでも、

コンセントとケーブルが大きく違いました。

左がValve Index、右がHTC VIVE。

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Valve Indexは、アダプタ部分が取り外し可能、

電源ケーブルも3mもあり、凄い長い。

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配線もVIVEに比べてだいぶシンプル。

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リンクボックスも無く、スッキリしています。

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HTC VIVEでは、途中にリンクボックスも必要でしたから。

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ゴーグルからのケーブルは、上と下という違いがあるものの、

横に流れるようになっているのは同じ。

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まぁ、私は配線は上部から垂らしてますので、

気になる方は、突っ張り棒をくぐらせて配線がオススメ。

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ベースステーションも突っ張り棒が最強です。

HTC VIVE、Valve Indexのセットアップと注意点。賃貸住宅でベースステーションを設置する方法。

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その他違い

Valve IndexのHMDのフロント部分には、

アクリル素材のプレートが固定されており、

取り外せるようになってます。

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USB端子があるので、なにかしらの端末を挿せる感じ。

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今後、またできる事が増えると良いですな。

Valve Indexのデメリット

Vive Proに比べて劣るのは、Vive Proが有機ELに対し、

Valve Indexが液晶ディスプレイなこと・・・でしたけど、

VIVE Pro 2では、液晶になっちゃいましたからね。

5K解像度も要らないし、HMD以外は旧型端末のまま。

だったら、アイトラッキングが有る「VIVE Pro Eye」を選ぶかな。

まぁ、Cosmosもコケてるし、ビジネス用Focusに特化してるし、

これからVIVEを買う勇気は無いのです。

HTC VIVE Pro、Pro Eye、Pro 2、Cosmos、Cosmos Eliteの違い。HTC製VR HMDのデメリット。 | ツカツカCAMP

 

あと、Valve Indexで残念なのが、ワイヤレス対応具合。

VIVEのVIVE Wireless Adapterも、日本未発売のままですけど。

やっぱワイヤレスこそVRに欲しいよね。

 

対するOculus Quest 2は、完全に単体起動でワイヤレス。

スタンドアローン機ながら、高性能なPCVRとしても機能しますので。

Oculus Quest 2をPC用VR(Oculus Rift)として使う方法。Oculus Linkでできること。

ゲーム以外の用途では、PCVRとも変わらず、

Oculusアプリは、DMMのVR動画「DMM VR動画プレイヤー」対応。

アダルト動画(FANZA)のVR動画も視聴できたし、

その他、アダルトVRサービスにも一通り対応していました。

※参考→アダルトVR動画の見放題サービス比較。VR専門AVのVODランキング。 | 俺の動画。

VR動画見るなら、ワイヤレスのOculus Quest 2が最高ってことです。

Valve Indexまとめ

VIVE Proよりも安い価格で、VIVE Proより高性能。

PC VRゲーマーが買うなら、今後はValve Indexとなりそう。

パソコンでゲームやるなら、Steamは欠かせないわけで、

Steam運営のValveが販売するValve Indexですからね。

 

HTC VIVE Pro 2は、高解像度ですが、

定価で買うなら、Valve Index買うよね。

VIVE Pro 2は、全然在庫無いけど、

Valve Indexの在庫は復活してきましたので。

 

Oculusはシェアもダントツ。

PCVRとしても機能するし、単体でもスンゲー高性能でビックリした。

※参考→Oculus Quest 2、Oculus Go、Gear VR、Oculus Rift Sの比較。歴代Oculus VR HMDの進化と違い。 | 俺の動画。

PCVRは別にしても、所持しておきたい端末です。

コメント

  1. ヨシヒコ より:

    はじめまして。
    VALVE INDEXの詳細を知りたかったので、とてもためになる記事でした。

    分かったら教えて頂きたいのですが、
    現在、初代HTC VIVEのセットを持っていて
    HMDのみVALVE INDEXにすることは可能でしょうか。

    INDEXのセットは品薄でしばらく手に入らないようなので・・・

    • 大岳ツカサ より:

      Valve Index、1.0と2.0の両方のベースステーションに対応しているので、
      ヘッドセット(HMD)だけValve Indexに交換しても動作するハズ。

      初代Vive付属のベースステーション1.0は下位互換性が有るので、
      初代Vive HMDだけではなく、IndexやVive Proのコントローラーも使えます。

      逆に、Valve IndexやVIVE PROのベースステーション2.0は、
      上位互換性が無いので、初代VIVEコントローラーやHMDは使えないんですよね。
      私もセットで買ってから気づきましたけど・・・

      ただ、Valve Index購入してからHTC Viveセットは処分してしまったので、
      実際には試しておりません。
      使えるとは思いますが・・・参考までに。

  2. にゃんころ より:

    初対面で申し訳ないですがご教授お願いよろしいでしょうか?

    STEAMでINDEXのコーナーに、
    「VIVEまたはPRO」をお持ちの方はINDEXヘッドセットとあり、
    そこの説明文で必須に一応HTC VIVEのコントローラーとべースステーションと、
    明記されていたので互換性があるものと思いINDEXヘッドセットのみを購入しましたが、
    自分ノートPCでVRプレイしてますがノートPCにディスプレイポートが無いのに気づき、
    前はあったPCとVRをつなぐ中間的なアダプターも入ってなく、
    オスのHDMIとメスのディスプレイポートでもあるのか探しましたが存在しないことに気づき、
    仕方がないのでデスクトップのPCに差し込んでみたら認識しませんでした。(コードエラー208)

    代理メーカーに相談してもSTEAM側に聞いてくれの一言。
    STEAMにヘルプ出しても「現在日本語で変身できるスタッフがいない」ので英語の日本語訳を送ってきてさらに疑心暗鬼な状況になっており・・・

    結局フルセットを買ってしかもデスクトップPCじゃないと遊べないんですかね・・・

    • 大岳ツカサ より:

      >>ノートPCにディスプレイポートが無いのに気づき

      初代HTC VIVEを、HDMI1.4でプレイしていたのかなと思われますが・・・
      Valve Indexは、Displayport1.2が最低要件となってますので、
      HDMI出力しかないPCでは利用不可能です。
      HDMI変換アダプターも有りますが・・・正常に動作する補償も有りません。

      >>デスクトップPCじゃないと遊べないんですかね・・・

      DispayPort搭載のノートPCもありますが、
      やはり拡張性、負荷、熱効率を考えるとデスクトップが安心かと。

      いずれにせよ現状のPCでは難しいかと思います・・・参考までに。

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