Meta Questは、VRデバイスで世界No.1を占める製品であり、
Metaは旧Facebookであり、世界最大手企業であるGAFAMの一つ。
社名がMetaであるようにメタバースを主軸とする企業であり、
VRプラットフォームのパイオニアであることも間違いない。
というわけで、今回はMeta Questシリーズの比較と、
旧モデルからの進化、過去モデルとの違いについて。
VRの進化は目覚ましく、数年で大きく変わってますので・・・
できることなら最新モデルを買うべきですね。
Meta QuestとVRの歴史
Meta Questが何故ここまでシェアを獲得し、
どのようにして今に至るのか?
まずは、Meta Questの歴史から。
VR製品の開発をしていたOculusは、2014年にFacebookに買収され、
2021年10月にFacebookは、社名をMetaに変更。
PC、スマホに続く、新しいプラットフォームをVRで実現することを目指しており、
プラットフォーム自体にも尋常じゃないくらい費用を費やしています。
VRデバイスとしての歴史は、
Oculusの最初のデバイスは、2012年にKickstarterで発表されたOculus Rift DK1ですが、
消費者向けのVRは、Samsungとの共同開発したGear VRの方が先。
2015年11月、OculusとSamsungの共同開発でスマホVRの「Gear VR」を発売。
2016年3月、PC向けのVRデバイス「Oculus Rift」が発売し、
2018年5月、単体起動できるスタンドアローンVRの「Oculus Go」を発売。
2019年5月、インサイドアウト方式の「Oculus Rift S」と「Oculus Quest」を発売。
2019年10月、「Oculus Quest」がPCVR対応のハイブリッド機へ進化。
2020年9月、「Gear VR」「Oculus Go」は販売終了 →「Oculus Quest」へ注力決定。
2021年3月、パソコン用「Oculus Rift S」の販売終了も発表、
現在の「Oculus Quest(Meta Quest)」シリーズ一択となったのです。
「Oculus Rift S」で、外部トラッキングを不要とし、
「Meta Quest」で、PCVR兼用のスタンドアローンVRとなったわけ。
現在の「スタンドアローンVR」の形を率先して作ったのがMetaであり、
Metaの歴史≒VRの歴史といっても過言ではありません。
現行のMeta Questは、いずれも全て単体起動するスタンドアローン型VRであり、
HMD内で処理し、HMDとコントローラーでトラッキングする仕組みです。
従来のPC用VRのようなベースステーション設置も不要となっています。
→HTC VIVE、Valve Indexの配線とベースステーション設置方法。賃貸住宅でPCVR(SteamVR)のプレイ場所を考える。
2024年の現行モデルは、2020年に発売された「Meta Quest 2」と、
2023年発売された最新モデルの「Meta Quest 3」、
2022年にハイエンドモデルとして発売された「Meta Quest Pro」の3つ。
初代「Meta Quest」は「Meta Quest 2」の発売とともに販売終了となりましたが、
「Meta Quest 2」は「Meta Quest 3」が登場した後も併売中。
2024年度中に廉価版の「Meta Quest 3 Lite(仮)」が登場するとも噂されています。
毎年のように、新モデルも更新されており、
従来の流れを鑑みると、2024年にQuest Proの新型が出る可能性がありますが、
Meta Quest 4が出るのは、しばらく先なんじゃないかなと。
歴代Meta(Oculus)VRデバイス
発売日 | 製品名 | トラッキング方式 | 日本発売価格 |
---|---|---|---|
2013年3月発表 | DK1 (Oculus Rift Development Kit 1) | アウトサイドイン | 開発者向け |
2014年3月発表 | DK2 (Oculus Rift Development Kit 2) | アウトサイドイン | 開発者向け |
2016年3月 | Oculus Rift CV1 (Consumer Version 1) | アウトサイドイン (パソコン用) | 94,600円 |
2018年5月 | Oculus Go | インサイドアウト (スタンドアローン) | 23,800円(32GB) 29,800円(64GB) |
2019年5月 | Oculus Rift S | インサイドアウト (パソコン用) | 49,800円 |
2019年5月 | Oculus Quest | インサイドアウト (スタンドアローン&PC) | 49,800円(64GB) 62,800円(128GB) |
2020年10月 | Meta Quest 2 (旧称 Oculus Quest 2) | インサイドアウト (スタンドアローン&PC) | 33,800円(64GB) 44,800円(256GB) |
2022年10月 | Meta Quest Pro | インサイドアウト (スタンドアローン&PC) | 226,800円(256GB) |
2023年10月 | Meta Quest 3 | インサイドアウト (スタンドアローン&PC) | 74,800円(128GB) 96,800円(512GB) |
歴代Samsung VRデバイス
発売日 | 製品名 | 対応デバイス | 発売価格 |
---|---|---|---|
2014年12月 | Samsung Gear VR Innovator Edition (SM-R321) | Galaxyスマホ用 | 開発者向け |
2015年11月 | Samsung Gear VR Consumer Edition (SM-R322) | Galaxyスマホ用 | 約15,000円 |
2016年11月 | Samsung Gear VR 2016 (SM-R323) | Galaxyスマホ用 | 約15,000円 |
2017年5月 | Samsung Gear VR 2017 コントローラー付属(SM-R324) | Galaxyスマホ用 | 約15,000円 |
2018年10月 | Samsung Gear VR 2018 コントローラー付属(SM-R325) | Galaxyスマホ用 | 約15,000円 |
2017年11月 ※米国 | Samsung HMD Odyssey for Windows Mixed Reality ※Windows MRヘッドセット | Windows PC用 | 499ドル |
ちなみに、VR聡明期と呼ばれる2016年に、
「HTC VIVE」よりも先に販売開始したのは「Oculus Rift」でしたが、
このタイミングで、優勢だったのは「HTC VIVE」でした。
パソコン用のPCVR=SteamVRなので、
Steamを運営するValveと共同開発された「HTC VIVE」が人気であり、
かくいう私も「HTC VIVE」→「VIVE Pro」とVR経験をしてきたわけです。
→HTC VIVE Pro Eye、Pro 2、Cosmos Elite、Focus 3、XR Eliteの違い。HTC製VR HMDのデメリット。
ただし、現在は、Valveは独自で「Valve Index」を開発してしまったので、
HTC VIVEは全く売れなくなり、かなり微妙なVRデバイスへ。
本体性能よりも、プラットフォームが如何に重要かってことですね。
→2024年最新おすすめVRゴーグル。Meta Quest 3、PICO 4、Vision Pro、PlayStation VR2、Valve Index、HTC VIVE Proの比較と違い。
Meta Questの進化とスペック比較
Meta Quest 1→Quest 2→Quest Pro→Quest 3と、
1〜2年のスパンで新モデルが登場しており、
モデル毎にスペックも大幅に進化しています。
Quest ProとQuest 3では値段が大きく違うのですが、
実際のところ、高スペックなのは最新モデルのQuest 3となります。
Quest Proの方が優れている部分が有るとはいえ、
値段ほどの違いはないし、実はQuest Proの方が劣る部分も多いのです。
スペック比較すれば、Quest Proは買うべきではないというのも容易にわかるかと。
念の為、過去モデルとのスペックの違い、比較表を置いておきます。
新旧Meta Questのスペック比較
Oculus Rift S | Oculus Go | Meta Quest (Oculus Quest) | Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) | Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
---|---|---|---|---|---|---|
発売日 | 2019年5月 | 2018年5月 | 2019年5月 | 2020年10月 | 2023年10月 | 2022年10月 |
発売時価格 (税込) | 49,800円 | 32GB:23,800円 64GB:29,800円 | 64GB:49,800円 128GB:62,800円 | 64GB:37,180円 256GB:49,280円 | 128GB:74,800円 512GB:96,800円 | 256GB:226,800円 |
解像度 | 両目:2560×1440 片目:1280×1440 | 両目:2560×1440 片目:1280×1440 | 両目:3200×1440 片目:1600×1440 | 両目:3664×1920 片目:1832×1920 | 両目:4128×2208 片目:2064×2208 | 両目:3600×1920 片目:1800×1920 |
PPD | – | – | – | 20ppd | 25ppd | 22ppd |
ディスプレイ | LCD:液晶 | LCD:液晶 | OLED:有機EL | LCD:液晶 | LCD:液晶 | mini LED:液晶 |
HDR | × | × | × | × | × | × |
レンズ | フレネルレンズ | フレネルレンズ | フレネルレンズ | フレネルレンズ | パンケーキレンズ | パンケーキレンズ |
視野角 | 水平:110度 | 水平:110度 | 水平:110度 | 水平:97度 垂直:93度 | 水平:110度 垂直:96度 | 水平:106度 垂直:96度 |
リフレッシュレート | 80Hz | 60 / 72Hz | 72Hz | 60 / 72 / 90 / 120Hz | 90 / 120Hz | 72 / 90Hz |
プロセッサ:SoC | PCに依存 | Snapdragon 821 | Snapdragon 835 | Snapdragon XR2 | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2+ |
RAM | PCに依存 | 3GB | 4GB | 6GB | 8GB | 12GB |
Wi-Fi | PCに依存 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 / 6E | Wi-Fi 6E |
HMD重量 | 563g | 468g | 596g | 503g | 515g | 722g |
単体起動 | PC専用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PC接続 | PC専用 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アイトラッカー | × | × | × | × | × | 〇 |
フェイシャルトラッカー | × | × | × | × | × | 〇 |
ハンドトラッキング | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
深度センサー | × | × | × | × | 〇 | × |
パススルー | × | × | モノクロ | モノクロ | カラー | カラー |
パススルー解像度 | × | × | 不明 | 不明 | 約400万画素 Quest 2の10倍 Proの3倍 | 約100万画素 Quest 2の4倍 |
トラッキング方式 | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト |
モーショントラッキング | 6DoF | 3DoF | 6DoF | 6DoF | 6DoF | 6DoF |
対応プラットフォーム | SteamVR Oculus Rift Store | Oculus Go Store | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store |
発売元 | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) |
初代Meta Questは有機ELパネルでしたが、
Quest 2では液晶パネルとなり、価格も格安になりました。
Meta Quest Proは、mini LED液晶採用で、パンケーキレンズと、
Quest 2に比べると高性能で、質感も高級感がありましたが、
226,800円で発売で盛大にコケており、翌年159,500円へ大幅値下げ。
そんな中、2023年10月に74,800円でMeta Quest 3が登場、
Quest Proのパンケーキレンズはそのまま、処理速度もMR性能も大幅に向上。
Quest 2は、既に3年前以上のモデルであり、VR体験も全く異なりますし、
正直、Meta Quest 3が登場した今、Quest Proも買うべきではありません。
あくまで私の感覚ですが、3つのモデルを比較すると以下のような感じ。
Meta Quest 2と3とProの性能差
- 価格の安さ:Quest 2 > Quest 3 >>>>> Quest Pro
- 映像の綺麗さ:Quest 3 ≒ Quest Pro >>> Quest 2
- 処理速度:Quest 3 > Quest Pro > Quest 2
- パススルー:Quest 3 >> Quest Pro >>>>> Quest 2
- コントローラー:Quest Pro > Quest 3 > Quest 2
- ハンドトラッキング:Quest 3 > Quest Pro > Quest 2
- フェイス・アイトラッキング:Quest Proのみ
- オーディオ:Quest 3 ≒ Quest Pro >>> Quest 2
- 深度センサー:Quest 3のみ
ほぼ全ての点において、Meta Quest 3が優れていると感じており、
Quest 3が値上がったといえど、これは円安の影響。
上記のスペックで74,800円は激安なのです。
売れなければ値下げするのは必然。
Quest 2は、どんどん値下げをしており発売当初よりも安くなっていますが、
これは新モデルに向けた在庫処分の大特価と思われる。
Meta Questシリーズの価格推移も置いておきます。
Meta Questシリーズの価格推移
モデル | 価格 | |
---|---|---|
2020年10月13日 | Meta Quest 2の発売 | 64GB:37,180円 256GB:49,280円 (発売価格) |
2021年8月24日 | Meta Quest 2の64GB廃止 | 64GB→128GB:37,180円 256GB:49,280円 (価格据え置き64GB→128GBへ) |
2022年8月1日 | Meta Quest 2の値上げ | 128GB:37,180円→59,400円 256GB:49,280円→74,400円 (22,220円と25,120円の値上げ) |
2022年10月26日 | Meta Quest Proの発売 | 226,800円 (発売価格) |
2023年3月5日 | Meta Quest 2の256GB値下げ | 128GB:59,400円 256GB:74,400円→64,405円 (256GBのみ9,995円値下げ) |
2023年3月15日 | Meta Quest Proの値下げ | 226,800円→159,500円 (67,300円値下げ) |
2023年6月4日 | Meta Quest 2の値下げ | 128GB:59,400円→47,300円 256GB:64,405円→53,900円 (12,100円と10,505円の値下げ) |
2023年10月10日 | Meta Quest 3の発売 | 74,800円 (発売価格) |
2024年1月1日 | Meta Quest 2の値下げ | 128GB:47,300円→39,600円 256GB:53,900円→46,200円 (7,700円の値下げ) |
2024年3月21日 | Meta Quest 2の128GB値下げ | 128GB:39,600円→31,900円 256GB:46,200円 (128GBのみ7,700円値下げ) |
旧型は安いけど、安物買いの銭失いにならないように気を付けて。
それでも気になる方へ。
旧型「Quest 2」から新型「Quest 3」は、どれくらい進化したのか?
そして高額な「Quest Pro」と、最新の「Quest 3」はどっちが高性能か?
具体的な違いについて、以下に続きます。
Meta Quest 2とMeta Quest 3の違い
Meta Quest 3が出た今も、Meta Quest 2が併売されていますが、
Meta Quest 2は、2020年に発売された、3年も古いモデルだということ。
最新のMeta Quest 3と比べて、優れている部分は全くありませんし、
全くの別物のモデルへと進化しているとも感じました。
Metaに限らず、VRの進化は目覚ましく、1年経過しただけでもだいぶ変わってますからね。
成熟し切ったスマートフォンやパソコンとも話は別物なわけです。
Meta Quest 2とQuest 3のスペック比較
Meta Quest 2 | Meta Quest 3 | |
---|---|---|
発売日 | 2020年10月 | 2023年10月 |
販売価格 (税込) | 128GB:31,900円 256GB:46,200円 | 128GB:74,800円 512GB:96,800円 |
解像度 | 両目:3664×1920 片目:1832×1920 | 両目:4128×2208 片目:2064×2208 |
PPD | 20ppd | 25ppd |
ディスプレイ | LCD:液晶 | LCD:液晶 |
HDR | × | × |
レンズ | フレネルレンズ | パンケーキレンズ |
視野角 | 水平:97度 垂直:93度 | 水平:110度 垂直:96度 |
リフレッシュレート | 60 / 72 / 90 / 120Hz | 90 / 120Hz |
プロセッサ:SoC | Snapdragon XR2 | Snapdragon XR2 Gen 2 |
RAM | 6GB | 8GB |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 / 6E |
HMD重量 | 503g | 515g |
単体起動 | 〇 | 〇 |
PC接続 | 〇 | 〇 |
アイトラッカー | × | × |
フェイシャルトラッカー | × | × |
ハンドトラッキング | 〇 | 〇 |
深度センサー | × | 〇 |
パススルー | モノクロ | カラー |
パススルー解像度 | 不明 | 約400万画素、18PPD Quest 2の10倍 Proの3倍 |
トラッキング方式 | インサイドアウト | インサイドアウト |
モーショントラッキング | 6DoF | 6DoF |
コントローラー | Touchコントローラー | Touch Plusコントローラー |
対応プラットフォーム | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store |
発売元 | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) |
最新のQuest 3は、処理スペックだけでなく、
解像度、レンズ、視野角と進化しており、
VR内で見える映像の美しさが全然異なります。
変わらないのは、本体重量くらい。
Quest 3は、MRを想定して設計されているので、
パススルー性能も段違いであり、深度センサーまで付いています。
既にVRデバイスの域を超えており、MRデバイスとして完成されつつある。
Meta Quest 2の発売価格に比べると値上がってますが、これは円安の影響も大きい。
本国アメリカでは、Meta Quest 2の発売価格は299.99ドル、
Meta Quest 3の発売価格は499.99ドルであり、
この性能で74,800円は破格だとも感じています。
画質(解像度、レンズ、視野角)の違い
Meta Quest 2からQuest3で、解像度が向上していますが、
映像の綺麗さという点では、レンズの違いが大きいです。
分厚いフレネルレンズから、薄型のパンケーキレンズへ。
パンケーキレンズは薄く、レンズまでの距離を短くすることができ、
小型化しやすいってのもありますが、レンズもクリアでビン底感も無い。
網目状の模様が見える「スクリーンドア現象」も、ほぼ無くなっています。
また、パンケーキレンズは、
フレネルレンズに比べスイートスポット(焦点が合う範囲)が広いです。
瞳孔間距離(IPD)や、視点の位置がズレてもピントが合いやすい。
ゴーグルが多少ズレでも、ボヤけることなくクッキリ見えるので、
映像の綺麗さだけでなく、目の疲れも軽減していると感じています。
Meta Quest 3では、視野角(FOV)が広くなったのもありますが、
パンケーキレンズで、端から端までしっかり綺麗に見えることで、
実際にちゃんと見える視野も広くなったとも感じています。
また、目の位置がズレないようしっかり固定しなくて良いので、密閉感も抑え気味でOK。
激しい運動した時や、風呂上がりでもレンズが曇りづらくなったとも感じています。
まぁ、この辺はレンズの厚さとか、ゴーグル内部の広さもあるのでしょうけど、
気軽に着脱して、ゴーグル緩い状態でもしっかり見えるってのは精神的な負担も大きく違うのです。
人間の目って水晶体の厚みを変えてピント調整しているわけで、
ピントが合わなければ、毛様体筋も緊張し続けて疲れるという理屈。
VRで目が疲れる原因、解像度よりも、スイートスポットの狭さが原因だと思ってるし、
パソコン作業で疲れる人は、パソコン用メガネを作った方が良いですよマジで。
※参考→パソコン専用メガネを作るべき理由。デスクワークに中距離用の単焦点レンズ。 | ビジネス幼稚園
ちなみに、パンケーキレンズは、Quest Proから採用されているので、
Quest ProからQuest 3に買い換えた場合は、画質の向上の感動は薄いです。
解像度よりも、パンケーキレンズの影響が大きいってこと。
パススルーの違い
Meta Quest 3は、従来のVR(仮想現実)だけでなく、
AR(拡張現実)やMR(複合現実)を強化したモデル。
現実世界を高精細に移すため、
パススルー機能が大幅にアップグレードされています。
Meta Quest 2では、モノクロで歪みだらけのパススルー機能でしたが、
Meta Quest 3では、左右に400万画素(18PPD)のステレオRGBカラーカメラを搭載、
Quest 2の10倍の解像度でカラーパススルー表示へ、
2台の高解像度カメラを使うことで、綺麗に立体的に見えるのです。
VR越しに現実世界の映像も表示できるので、
Meta Quest 3を装着したまま、周りの状況を確認できる。
スマホやテレビを見たり、パソコン操作したり、トイレに行ったりも可能。
ゴーグルをズラさず、食べたり飲んだりも容易にできるようになりました。
Meta Quest 2では、ゴーグルを上げないと、現実世界を確認できませんでしたからね。
Meta Quest 3のパススルー性能は、他VRデバイスと比べても優れており、
例えば、ライバルPICO 4のパススルーは、シングルカメラで立体感も無いですからね。
高画質パススルーは、Immersedといった仮想オフィス系アプリとの相性もよく、
現実世界のデスクを表示したまま、仮想ディスプレイで作業したりってのも違和感なくできる。
これぞまさに複合現実、現実世界に特大ディスプレイも持ってこれるのよ。
ただ、パススルー性能が大幅に上がったといえど、
カメラ越しで写している感じは、まだまだ否めません。
目視で見る映像と比べると歪みもあるし、気持ち悪くなります。
これを装着したまま1日過ごせるか?常用して動き回れるか?と言われれば無理。
特に、手元の映像が歪みが大きく、スマホの文字も頑張れば見れる程度です。
ちなみに、アダルト視聴においても、パススルーは便利であり、
周りの様子を見ながら、実はアダルトを見てるなんてこともできるのが凄い。
Meta Quest 3はハンドトラッキングにも対応しているから、
コントローラーやマウスを持つ必要も無い。
パススルーで私のコントローラーもちゃんと操作できる。
アダルトVRデバイスとしても最強なのでした。
アダルト目的で選ぶなら、アダルトサービスが対応しているか?ってのが最重要。
アダルトVR=FANZAであり、アダルトVRの見放題もFANZA以外はボロボロだから。
深度センサーの違い
Meta Quest 3は、深度センサーまで備えています。
深度センサーを搭載することで、周囲の立体構造を測距できるので、
プレイエリアを自動的に測定したり、障害物を検知したりもできるのです。
部屋の構造を勝手に認識してくれるので、
従来のガーディアン設定も自動で行なってくれるし、
床だけでなく、壁や天井までスキャンできるようになりました。
空間認識ができなければ、前後の位置関係も把握できないわけで、
いわゆる「オクルージョン」にも深度センサーは欠かせない。
MRデバイスには、深度センサーが必須なのです。
深度センサーのおかげで、壁や家具の位置も認識できるので、
例えば、天井や窓から何かが出てきたり、
出てきたキャラクターが、テーブルの上を歩いたり、椅子に隠れたりもしてくれるのです。
これはパススルーのRGBカメラだけではできないMR体験。
実際の部屋に合わせて、キャラクターが動きまわるのはビビりました。
深度センサーを備えているVRデバイスは珍しく「Quest Pro」にも未搭載。
他社製品では、HTCの「VIVE XR Elite」くらい。
VIVEでは深度センサーを有効活用できるアプリを提供するに至らず、
MRデバイスとして機能するのは、現状Meta Quest 3だけってことです。
※今後発売される「Apple Vision Pro」にも深度センサー(LiDAR)搭載予定です。
対応アプリの違い
Meta Quest 3にしか深度センサーは付いていないので、
深度センサーを活用するゲームは、Meta Quest 3にしかできません。
現在では複合現実(MR)に対応したゲームも多く、
従来のゲームも、MRモードでプレイも増えていますからね。
私もMRなんてやらないって思ってたんですけど、
MR対応することで、よりリアリティが増すとも感じています。
Drop Dead: The Cabin、Eleven Table Tennis、Broken Edge、
The Thrill of the Fight、DEMEO、Blaston、LEGO・・・MRモードでやると別物です。
自分の世界にキャラクターを呼び、それが周りの環境に合わせて動く。
現実世界とリンクしていることで、よりリアリティが増すのです。
対戦ゲームでも、対戦相手だけ自分の部屋で呼び出せるので、
家具にコントローラーぶつけることもなくなったし、
現実世界で戦うことで、いくらでも環境を変えられるってのも凄いなと。
Meta Questなら持ち運べるなら、広い場所を探して移動もできる。
開放感も抜群の場所でプレイもできたりもする。
そして、現実世界が確認できるってのも素晴らしい。
同じ部屋に居る人を端の方で確認しながら、目の前で対戦したりもできる。
もちろん、Quest本体自体のスペックも大きく違うので、
動かせるアプリも異なるし、同じアプリでもできることが異なる場合もあります。
例えば、PCリモートアプリの「Virtual Desktop」も、
Meta Quest 2では、VR Graphics Qualityの最高画質「Godlike(ゴットライク)」にできません。
既に初代Meta Quest(Oculus Quest)では、対応アプリが激減してますので、
今後、Meta Quest 3だけ対応するアプリも増えていくとも思っていますし、
Quest 3が発売された今、Quest 2の寿命も短いんじゃないかなと。
Quest 2が発売された時は、初代Questは併売されず販売終了となってたんですけどね。
トラッキング性能の違い
Meta Quest 3は、トラッキング性能が大幅に向上しています。
本体の内蔵カメラだけで、上半身(両肘、手首、肩、胴体)を認識をするようになりました。
このトラッキング機能を「インサイドアウトボディートラッキング(IOBT)」と名付けています。
Meta Quest 2では、ヘッドセットとコントローラーの位置で、
肘や腕の位置をトラッキングしており、不自然な動きをすることが多かったのですが、
このIOBTにより、ゴーグル近くや下方向でも、正確に動作することが増えました。
ライフルのエイムや、格闘技でのガード仕草とか、
特に、下方向の精度の違いは顕著で、寝ながら操作した時は全然違います。
Quest 3の方が、間違いなく正確に動作しています。
コントローラーのトラッキング性能だけでなく、
振動モーターも触覚フィードバックに対応しており、
ゲーム内の振動もリアルに近い感覚へ。
コントローラーの形状もスリムになり、軽くなったのも良いです。
また、コントローラーだけでなく、ハンドトラッキングの性能も向上しており、
コントローラーを使わないで操作することも増えました。
「First Hand」「キュービズム」のようにハンドトラッキング対応ゲームもあり、
むしろコントローラーを使わない方が楽しめたりもするのも最高だし、
ハンドトラッキングは、MRアプリやパススルーとの相性も最高です。
今後は下半身の動きをトラッキングする「ジェネレーティブレッグ」機能も追加される予定で、
AI技術によって下半身の動きを推測して再現するというもの。
ジャンプやしゃがむといった動きは検知できるようになるとのこと。
下半身をトラッキングする「ジェネレーティブレッグ」は、
「Meta Quest 2」や「Meta Quest Pro」にも実装される予定ですが、
「Meta Quest 3」の場合「IOBT」によって、より高い精度になるとのこと。
装着感の違い
Meta Quest 2とQuest 3では、重量は対して変わらないのですが、
ゴムバンドの形状が変わってるので、より安定するようになってます。
頭頂部のバンドが一本から、二本へ分岐する形状へ。
パンケーキレンズで本体が薄型になったことにより、
重量バランスも良くなったと感じています。
Quest 3は、純正のEliteストラップもあるし、
サードパーティ製のストラップも選びたい放題。
この選べるというのも、Meta Questの強み。
寝そべったり、ヘッドレスト付きの椅子を使う場合は、
Eliteストラップより、むしろゴムバンドの方が良かったりもするからね。
Quest Proは、Eliteストラップみたいな形状がデフォルト。
簡易的なゴムバンド選べないのも、地味なデメリットだったりもするのです。
音質の違い
Meta Quest 2ではスカスカだったオーディオですが、
Quest 3のスピーカーでは、3D空間オーディオに対応しており、
音質も大幅に向上、Quest 2に比べて音量も40%アップ、低音も強くなっています。
3Dスペーシャルオーディオを搭載した一体型ステレオスピーカーが、40%音量アップした再生音域、低音域、最適なL/Rマッチング機能により、VR空間の特定の位置にいる感覚を作り出します。ヘッドホンおよび外付けオーディオデバイスへの音声出力用に3.5mmオーディオジャックを搭載しています。
Meta Quest 3: 複合現実を体験できる新しいVRヘッドセット – 購入する | Meta Store | Meta Store
Quest 2では、イヤホンやヘッドフォンが必須なレベルの音質でしたが、
Quest 3では、スピーカーで音の距離感がわかる。
そこに居る感じを再現している。距離近い耳元系のコンテンツだと鳥肌もの。
イヤホンをつけないことにより、現実感も増すのでむしろイヤホンをつけたく無いし、
イヤホンのケーブルってやっぱり手間なんだなとも思いました。
ちなみに、Quest Proもなかなか音は良いので、どっちが上かと言われれば私には分からないです。
まぁ、それほどにQuest 3の音が進化しているってことです。
内蔵オーディオシステムの忠実度が向上しています。動的な低音拡張によって多くの場合に低音が半オクターブ低くなるほか、非常に鮮明な中音域により、会話での声がさらに自然に聞こえ、音楽の感動が高まり、ゲームの迫力が一段と増します。スペーシャルオーディオ処理との組み合わせによって、VRの中に入り込んだようなオーディオを味わえます。また、通話や会議でプライバシーを強化したい場合に備え、音漏れを低減しました。ヘッドセットの音を聞き取ることは、隣にいる人にも困難です。
Meta Questの技術仕様 | Meta Store | Meta Store
ストレージ容量の違い
Quest 2では、128GB(発売当初は64GB)と256GBの2択でしたが、
Quest 3では、128GBと512GBの2択となりました。
Quest 3では、512GBの大容量モデルが選べるわけですね。
で、128GBで足らないのか?って話。
私は、Meta Quest 2の64GBを使ってきましたが、
正直、容量が足りなくなることはありませんでした。
VRゲーム用途だけなら、容量を使いません。
例えば、最新Meta Questの大容量ゲーム「Asgard’s Wrath 2」で28.94GB。
普通のVRゲームなら数GBですし、
私は、気にせずアプリインストールしまくってますけど、128GBで足らなくなることはないです。
VRで容量を喰うのって、VR動画のダウンロード。
FANZAのVR動画を快適に視聴するなら大容量の方が良い。
ただ、PCを所持しているなら、PCからストリーミング再生もできますからね。
アダルトVRを視聴するならPC経由で視聴した方が快適。
Meta Link(AirLink)やVirtual Desktop経由で使ったほうが安心かなと。
何かの手違いで、アプリを起動されてしまうリスクも抑えられるし、
PCにダウンロードしてSSDで管理した方が安上がり。サクサク再生もできるのでした。
Meta Quest 3とMeta Quest Proの違い
Meta Quest 3の1年前に発売された、Meta Quest Pro。
Quest 3が発売された現在でも、Quest 3よりも高額に併売されてますが、
実際のところ、上位機種というのは去年までの話。
Quest 3が発売した今、優れている部分はほとんどありませんので、誤解しないように気をつけて。
Meta Quest 3とQuest Proのスペック比較
Meta Quest 3 | Meta Quest Pro | |
---|---|---|
発売日 | 2023年10月 | 2022年10月 |
販売価格 (税込) | 128GB:74,800円 512GB:96,800円 | 256GB:159,500円 |
解像度 | 両目:4128×2208 片目:2064×2208 | 両目:3600×1920 片目:1800×1920 |
PPD | 25ppd | 22ppd |
ディスプレイ | LCD:液晶 | mini LED:液晶 |
HDR | × | × |
レンズ | パンケーキレンズ | パンケーキレンズ |
視野角 | 水平:110度 垂直:96度 | 水平:106度 垂直:96度 |
リフレッシュレート | 90 / 120Hz | 72 / 90Hz |
プロセッサ:SoC | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2+ |
RAM | 8GB | 12GB |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 / 6E | Wi-Fi 6E |
HMD重量 | 515g | 722g |
単体起動 | 〇 | 〇 |
PC接続 | 〇 | 〇 |
アイトラッカー | × | 〇 |
フェイシャルトラッカー | × | 〇 |
ハンドトラッキング | 〇 | 〇 |
深度センサー | 〇 | × |
パススルー | カラー | カラー |
パススルー解像度 | 約400万画素、18PPD Quest 2の10倍 Proの3倍 | 約100万画素、8PPD Quest 2の4倍 |
トラッキング方式 | インサイドアウト | インサイドアウト |
モーショントラッキング | 6DoF | 6DoF |
コントローラー | Touch Plusコントローラー | Touch Proコントローラー |
対応プラットフォーム | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store | SteamVR Meta Quest Store Oculus Rift Store |
発売元 | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) | Meta Platforms ※旧Facebook (米国) |
最新のMeta Quest 3と比べると、優れているのは、
miniLEDパネル、RAM、Proコントローラー、フェイシャルトラッキング・・・
あとは付属品が豪華だということくらい。
Meta Quest Proのメリット・デメリット
- miniLEDパネル
- RAM 12GB
- Proコントローラー
- フェイシャル・アイトラッカー
- 価格
- 重量
- 解像度
- 視野角
- 処理速度
- パススルー
- 深度センサー
Touch Proコントローラーは、37,180円で単体購入できますので、
強いて選ぶポイントがあるとすれば、
フェイシャルトラッカー、アイトラッカーくらい。
正直、私ならこの価格を出してまで選びません。
Quest Proも購入した私ですが、 やっぱりQuest 3を使ってますからね。
その理由について。続きます。
画質の違い
Quest Proは、量子ドット液晶+MiniLEDなので、どちらかというと有機ELに近いパネル。
Quest 2や3の液晶ディスプレイに比べると、高品質なのですが、
実際に映像を比べた感じ、Quest 3の方が綺麗な気がしました。
Quest ProのMini LEDパネルは、どちらかというと有機ELに近いパネル。
ダイナミックレンジが広く、色味、コントラストが良い。黒が黒い。
発色性という点においては、Quest Proの方が優れているのですが、
その違いも言われて気づくかな?レベル。
両モデルともHDRには未対応ですからね。
解像度では、Quest 3の方が上であり、
Quest Proが、解像度3600×1920(両目)に対し、
Quest 3は、解像度4128×2208(両目)ですからね。
文字の解像感という点では、Quest 3の方が綺麗に感じる
パススルー、深度センサーの違い
Quest Proって、どちらかといえば動き周るよりも、
座って作業するために造られた、デスク作業向けXR(AR、MR)を重視したモデル。
そんなXRモデルなのに、深度センサーが無いのが致命的です。
Meta Quest Proに搭載されているのは、2基のモノクロカメラと1基のRGBカメラ。
深度センサーは省略されてしまった為、
空間認識の精度も低く、満足のいくMR体験ができません。
これはQuest 2との比較項目でも述べたとおりです。
Quest Proもカラーパススルー自体には対応しているものの、モノクロのステレオ映像に単眼カラーカメラの映像をそれっぽく合成しているだけなので、解像度も低く、立体感や遠近感には違和感を覚えます。赤緑メガネで立体視をさせるような錯視的な感覚でしょうか。
事実、Quest 3とQuest ProのMRモードでは精度の差も大きいし、
Quest ProではMRモードを使えないアプリも多いのです。
パススルー解像度も、Quest Proが約100万画素に対し、
Quest 3は、約400万画素と3倍〜4倍の差があるし、カラーのステレオカメラも搭載。
Quest Proは、モノクロのステレオカメラで立体感を表現し、単眼カラーカメラの色を合成する仕組み。
パススルー映像の違和感は否めないし、歪みまくりで酔いまくる。
解像度も低いから、現実世界の文字を読むことも無理。
MRというよりも、ゴーグルの外を確認する程度のパススルーです。
ガーディアンの自動設定も、Quest Proではできないし、
ホーム画面にパススルーボタンもありません。
UI違うわけで、MRデバイスとして比べられないほどの差があるってことです。
処理速度の違い
Meta Quest 3とQuest Proの起動速度を比べた場合、
Quest 3の方が体感できるほどに早く起動します。
RAM容量は、Quest Proが12GBで、Quest 3が8GBと、
Quest Proの方が優れているのですが、
核となるプロセッサ性能(SoC)は、Quest 3の方が上。
Quest Proがスナップドラゴンの第一世代(Snapdragon XR2+)に対し、
Quest 3は第二世代(Snapdragon XR2 Gen 2)ですからね。
本体の起動速度だけでなく、ホーム画面やメニュー操作でも、
全体的にサクサク動くと感じています。
付属品、装着感の違い
Meta Quest Proには、専用の充電スタンドが付いており、
コントローラーも「Meta Quest Touch Proコントローラー」が付属。
本体とコントローラーを一緒に充電できるようにもなっています。
VRのバンドも、ゴムバンドではなく、
Eliteストラップのようなバイザースタイルの固定方法。
デフォルトの装着感という点では、
Quest Proの方が優れていますし、全体的に高級感もあります。
ただ、装着方法の柔軟性、カスタマイズ性という点においては、
Meta Quest 3の方が優れています。
Quest 3は、Eliteストラップが別売りで販売されているし、
Meta Quest Proは、サードパーティ製のバンドも無い。売れてないからね。
Quest Proは、バンドも一体型に等しいので、どう頑張っても重いまま。
後ろ側にカウンターウェイトとなるクッションもあるから、
ゴムバンドとは違って、リクライニング状態で使ったり、横に寝そべって使うこともできない。
デスク姿勢を選ばないのもVRの良いところ。
頭を固定して使うなら、実はチープなゴムバンドの方が良かったりもするのです。
トラッキング性能の違い
Meta Quest Proが優れている点として、
フェイストラッキングとアイトラッキングに対応しています。
Quest 2、Quest 3には搭載されていないので、Quest Pro独自の機能です。
スタンドアローンVRでフェイストラッキングまで対応している製品は限られ、
HTCの「VIVE XR Elite」でも、外付けモジュール対応ですからね。
VRトラッキングの違い
製品名 | 単体起動 | トラッキング方式 | フェイストラッキング | アイトラッキング | フルボディトラッキング |
---|---|---|---|---|---|
Meta Quest 2 | 〇 | インサイドアウト | × | × | |
Meta Quest 3 | 〇 | インサイドアウト | × | × | |
Meta Quest Pro | 〇 | インサイドアウト | 〇 | 〇 | × |
VIVE XR Elite | 〇 | インサイドアウト | ※別売り対応 VIVEフェイシャルトラッカー (XRシリーズ) | ※別売り対応 VIVEフェイシャルトラッカー (XRシリーズ) | ※別売り対応 VIVEトラッカー (Ultimate) |
PICO 4 | 〇 | インサイドアウト | × | × | × |
Valve Index | × | アウトサイドイン 要ベースステーション | × | × | ※別売り対応 VIVEトラッカー等 |
VIVE Pro | × | アウトサイドイン 要ベースステーション | ※別売り対応 VIVEフェイシャルトラッカー | × | ※別売り対応 VIVEトラッカー等 |
VIVE Pro Eye | × | アウトサイドイン 要ベースステーション | ※別売り対応 VIVEフェイシャルトラッカー | 〇 | ※別売り対応 VIVEトラッカー等 |
VIVE Pro 2 | × | アウトサイドイン 要ベースステーション | ※別売り対応 VIVEフェイシャルトラッカー | × | ※別売り対応 VIVEトラッカー等 |
PlayStation VR2 ※PC接続不可 | × | インサイドアウト | × | 〇 | × |
フェイス・アイトラッキングは、顔の表情や目の動きも検知するので、
Proを使ってる人は、どこを見ているかもわかるし、まばたきにも反応。
笑ったり怒ったり顔の表情で伝えられるし、ウインクや変顔したりもできる。
Metaプラットフォーム上で誰かとコミュニケーションする場合も、
顔の表情があるだけで、だいぶニュアンスも変わるし、とにかく面白いです。
ただ、これはアプリ側が対応していないと使えませんので、
VRアプリで役に立つかといえば限定的になるかと。
フェイストラッキングまで対応しているアプリは少なく、
VRChat等のアバターで、コニュニケーションするのが目的ならといったところ。
また、Meta Quest Proには、
「Meta Quest Touch Proコントローラー」も付属していますので、
コントローラートラッキング精度も、Quest 3に比べて優れています。
「Meta Quest Touch Proコントローラー」は、
3つのカメラと、Snapdragon 662モバイルプロセッサを搭載。
コントローラーだけでセルフトラッキングできるので、
Meta Questのカメラから見えない場所でも、より正確に動作します。
カメラの死角となる後頭部や背面でも認識してくれるので、
手を頭の上に挙げた時や、ぐるぐる回した時に変な動きをしなくなる感じ。
Proコントローラーは、Quest Pro専用というわけではなく、
Quest 3でも使えるようになっており、37,180円で単体購入も可能です。
Meta Quest 3とペアリングは、スマホのモバイルアプリから変更可能です。
Proコントローラーの難点は、充電式であり重いこと。
一見すると、充電式のコントローラーが良いように感じますが、
専用ドックでの充電が必要であり、接触充電タイプ。
充電しながらコントローラーを使うことが困難なのです。
電池式なら、単三電池交換すれば、すぐ使えるようになりますからね。
外部トラッキングにおいては、
Meta Quest 3とProコントローラーの組み合わせが最強なのですが、
正直、コントローラートラッキングは、
Quest 3付属のTouch Plusコントローラーと比べて、体感できるほどの違いは無いし、
外部トラッキングシステム(Lighthouse)のPC用VRコントローラーと比べて劣るので・・・
わざわざMeta Quest 3で追加購入してやるもんじゃないかなと。
だったら、アクティブストラップ(ナックルストラップ)を購入した方が良い。
Touch PlusコントローラーがValve Indexコントローラーみたいになる。
運動系のVRゲームするならコレ必須です。
Meta Questシリーズの違いまとめ
Meta Questシリーズの何が違うのか?というよりも、
劣る過去モデルを併売しているのが、一番ダメなところ。
Meta Quest Proって、大コケした過去モデル。
高性能な「Meta Quest 3」を「Meta Quest Pro」より安く販売しており、
3年前の「Meta Quest 2」も併売しているのもややこしい。
どれ買えば良いか分かりづらくなっちゃってるし、どれも全く別物ですからね。
今から買うなら、間違いなく「Meta Quest 3」です。
性能を考えたら値段は格安、過去モデルとも全く違います。
「Meta Quest 2」でもMetaのコンテンツは楽しめますが、その体験が違います。
1年で思った以上に進化しており、特にMR性能は別物。
体験型のVRコンテンツって想像以上に疲れますからね。
実際使うのは、今まで通り2Dコンテンツの消化、
映画を見たり作業したり、その拡張で使うことが多いのです。
VRもMRも見える映像の美しさが全て。
その映像を通して、全ての動作を行うわけですからね。
解像度、レンズ、パネル、視野角、パススルー、深度センサー・・・
どれも重要であり、これらの違いも積み重なるわけです。
Immersedアプリを使えば、仮想オフィスで作業もできるし、
Steam LinkでPCゲームも大画面で楽しめるようになる。
PCとはワイヤレスで接続で遅延もありませんからね。
液晶ディスプレイなんて要らないんじゃないの?とも思い始めてる。
Meta Quest Proを購入した私には、
Meta Quest 3を購入するのは、非常に耐えがい行為でしたが、
Meta Questには、アプリシェアの機能もあるから、
過去モデルを誰かに使ってもらうという方法で納得もできる。
複数のVRデバイスを所持することで、1つのアプリを共有できる。
家族や友人と一緒にVRで遊べるのです。
誰かと一緒に遊んでこそ、ゲームは楽しいですからね。
別部屋に置いて映画楽しむなり作業するなりしても良いとも思う。
→家族でMeta Questをアプリ共有する。1ソフト購入で2台同時プレイの裏技と注意点。メタクエスト2台持ちの活用方法。
Meta Quest 3は、「Meta Quest Store」のVRコンテンツだけでなく、
「Steam VR」のVRゲームも楽しめるし、
Steamで購入した場合は、家族6人まで共有できますからね。
Steamの進化と相まって、更に素晴らしいデバイスになっているのです。
→Steamファミリー、ファミリーライブラリシェアリング、Remote Play Togetherの違い。PCゲームを家族で共有する方法。
結局のところ、VRシェア≒コンテンツ数であり、
VRでできること≒Meta Questのできることだから。
Meta Questならできるのに、他のVRデバイスではできないことが多い。
→2024年最新おすすめVRゴーグル。Meta Quest 3、PICO 4、Vision Pro、PlayStation VR2、Valve Index、HTC VIVE Proの比較と違い。
製品スペックよりも、コンテンツが重要ってのは、いつの時代も変わらず。
Meta Quest 3は、シェアも圧倒的故に製品寿命も長い。
それをわかっていれば、PSVRとか、PICO 4は選ばないし、マジでPSVR 2は無い。
SteamのValve Indexは、後継機が出たら買うけど、
Apple Vison Proは、まだまだ微妙でしたからね。
もちろん、来年にはまた話は変わってくるとは思うけど、
それくらいVR業界は、まだまだ発展途上であり、
マイナーデバイスは、リスクも大きいのでした。
コメント