Steamファミリー、ファミリーライブラリシェアリング、Remote Play Togetherの違い。PCゲームを家族で共有する方法。

Steamファミリーでゲームを家族共有する方法

2024年3月、Steamに新しい機能「Steamファミリー」が追加されました。
従来の「Steamファミリーシェアリング」の機能が大幅にアップグレード。

従来のファミリーライブラリシェアリングから何が進化したのか?
1本のゲームで一緒に遊べる「Steam Remote Play Together」と何が違うのか?

Steamのゲームは安いだけでなく、
貸し借りまでも他プラットフォームに比べて優れているので、
既にSteamを使ってる人も、そうじゃない人も、知っておいたら幸せになれる話。

世界最大のゲーム数を誇るのがSteamというプラットフォーム。
家族でSteamのゲームが全て共有できるなら、ゲームコストは圧倒的に安くなるわけで、
Steamでゲームを買い集めたくなる理由もここにある。
Steamは、ファミリー機能まで世界最高峰。

PCゲームは高額ではなく、より知識が必要なだけ、
マジで家庭用ゲーム機でゲームコレクションしてる時代でもないとも思いましたので、
ここにSteamのコンテンツ権利についてまとめておきます。

目次

Steamファミリーシェアリング→Steamファミリーの変更点

2024年3月19日、「Steamファミリーシェアリング(ファミリーライブラリシェアリング)」と、
「Steamファミリービュー」の機能が、
「Steamファミリー」へ一本化され、ゲーム共有の機能が大幅に進化しました。

  • Steamファミリーシェアリング:ゲーム共有する機能
  • Steamファミリービュー:ペアコントロール(子どもの利用制限)する機能
  • Steamファミリー:ゲーム共有&ペアレンタルコントロールする機能

従来の「Steamファミリーシェアリング」では、ライブラリ単位の貸し借りだったに対し、
「Steamファミリー」では、ゲームソフト1本単位で貸し借り可能となり、
同じゲーム以外は、家族全員で同時に遊べるようになりました。
Steam Deck、Windows、Mac、Steam Link・・・
Steamゲームができるデバイスの数だけ、遊べるデバイスも増える。

また、ファミリー共有する方法も簡単になり、
従来は、デバイス毎にライブラリ共有設定が必要でしたが、
「Steamファミリー」では、ファミリーグループを作成したユーザー(親)が、
追加したいユーザー(子)を招待して、招待されたユーザー(子)が承認するだけ。
招待メール一つで、ファミリーメンバーにできるようになったのです。

ファミリーに加入したメンバーは、どのデバイスでもメンバーが所有するゲームを起動可能
5人までファミリーメンバーを招待可能なので、最大6名でゲーム共有が可能へ。

同じゲームを同時起動する場合(マルチプレイする場合)には、
家族で複数のゲームを所有する必要がありますが、
一緒にゲームプレイする人数分、家族の誰かしらがゲーム所有していれば良いので、
家族の中で誰か2人持ってたら、家族の誰でも2人同時プレイ可能。
所有していないユーザー同士でマルチプレイも可能になったりするのです。
※複数メンバーが所有している場合、誰のゲームをプレイするか選択可能です。

以前のように、デバイス毎に共有設定する必要も無いし、
相互にログイン情報を入力する必要も無くなったので、セキュリティ的にも安心。

Appleのファミリー共有に似た仕組みとなったと理解するのが分かりやすい。
Appleと違うのは、同じゲームを同時に起動できないという事くらいですね。

SteamファミリーとSteamファミリーシェアリングの違い

SteamファミリーSteamファミリーシェアリング
(ファミリーライブラリシェアリング)
共有可能人数最大6人
アカウント単位
最大10台、各デバイス最大5人
デバイス単位
共有方法親がファミリーグループの作成
→親が招待
→子が承認という流れ
※ペアレンタルコントロール可能
子のPCに親がログイン
→親がライブラリ共有をオン
→親がログアウト
→子がログインして借りる申請
→親が承認という流れ
貸し借り方法ゲーム単位
※1本ずつ貸し借り可能
ライブラリ単位
※全ゲームが共有される
同時起動可能
※同じゲームのみ起動不可能
不可能
※共有ライブラリは同時に1人までアクセス可
オフライン起動可能
セーブデータ・実績セーブデータや実績は、個々のSteamアカウントに紐付く
チート罰則使用者がチート行為を行った場合、共有者も罰則(VAN)の対象

今までの「Steamファミリーシェアリング」も、新しい「Steamファミリー」も、
その名の通り基本的には家族で使う為の機能ですが、
家族であることの証明は不要なので、同居していない家族や友人ともゲーム共有可能です。
※あくまで近親者同士での使用を目的としているということをお忘れなく。

以前の「Steamファミリーシェアリング」は、
ライブラリ丸ごと貸し借りする機能だったので、
どちらかというと、相互に持ってないゲームがあると真価を発揮する機能
生計を一にする家族というよりも、友人同士で使うのに有効な機能でした。

新しい「Steamファミリー」は、メンバーのゲーム≒メンバー全員のゲームとなるので、
誰か1人が購入すれば、メンバー全員が所持しているような状態になります。
誰が購入しても、皆で使えるので、ホント生計を一にする家族向けの仕様に変わったイメージです。
ゲームの所有権は、ゲーム購入者にあります

いずれにせよ、ファミリー共有の使い勝手は圧倒的に向上したのは間違いない。
以前は、同時起動できない故に、途中でゲーム終了を促されたり、
共有ライブラリがロックされることもありましたからね。

Steamファミリーの設定方法

2024年4月時点で、「Steamファミリー」はベータ版というお試し運用。
Steamファミリー機能を使う為には、
ファミリー機能を使うデバイスでベータ版に切り替える必要があります。
ファミリーの項目では「ベータ版にアップデートして下さい」って表示されます。
※Steamファミリーはベータ版なので、仕様が変わる可能性は有ります。

ベータ版に切り替えるには、Steam設定画面より、
「インターフェイス」→「クライアントベータへの参加」→「Steam Family Beta」を選択で再起動。
これにより、Steamファミリー機能が使えるようになります。

ファミリーメンバーの追加は、
Steam設定画面より「アカウント」→「アカウント詳細」→「ファミリー機能の管理」より可能。

メンバーを招待することで、招待されるメンバーにメールが届き、
承認することで、メンバーとして追加されます。

「大人メンバー」と「子どもメンバー」の違いは、管理する側と管理される側の違い。
「子どもメンバー」は、ペアレンタルコントロールに使う為にあり、
年齢で区別しているわけではないので、勘違いしないように。

ファミリーにアカウントを追加する際、大人メンバーと子どもメンバーのどちらにするべきですか?

アカウントでプレイできるゲームや、プレイ時間や日時を制限するペアレンタルコントロールが必要となる場合は、子どもとして追加してください。 それ以外の場合は、大人として追加してください。

Steamサポート :: Steamファミリーユーザーガイド&よくある質問

大人メンバーは、招待を管理し、子どもメンバーにペアレンタルコントロールで制限を与えられます。
子どもメンバーは、ペアレンタルコントロールの対象となり、ファミリー管理の権限が無いのです。

下手に制限をかけたくない場合は、大人メンバーとして登録しておくのが無難です。
Steamファミリーのメンバー削除は、大人メンバーなら誰でも可能で、
逆に、子どもメンバーで登録してしまった場合は、自分で脱退することができませんからね。

ファミリーメンバーとして承認されると、
メンバーが所有する全てのアプリが、各々のデバイスで表示されるようになります。
ゲームソフトを1本も所有していなかった子供達にも、私の所有するゲームが大量に追加・・・
いやはや、これはゲーム廃人まっしぐらですね。

Steamファミリーの注意点

Steamファミリー脱退と再加入ルール

上述したように、Steamファミリーメンバーに追加するのは簡単なのですが、
簡単ゆえに、脱退と再加入には制限が有りますので気を付けて。

一旦ファミリーに参加すると、別のファミリーには1年間参加できません
コロコロ参加するファミリーを変えられないわけで、
ゲーム共有するファミリーは、ちゃんと考えてからメンバー追加した方が良い。

ただ、最後に参加していたSteamファミリーには、いつでも再加入することが可能です。
誤ってファミリーから脱退してしまった場合への救済措置ですね。

Steamファミリー未対応ゲーム有り

Steamファミリーではファミリーメンバーが所有するゲームは、
全メンバー共有される仕組みですが、全てのゲームが共有されるわけではありません。
ファミリーメンバーに共有されるのは、Steamファミリーに対応したゲームのみ
一部、ファミリー共有に未対応ゲームがあるのです。

従来の「ファミリーライブラリシェアリング」対応ゲームは、
そのまま「Steamファミリー」対応ゲームとなっているので、
今まで「ファミリーライブラリシェアリング」を使っていた人ならご存じかと。
※現時点では「ファミリーシェアリング」対応ゲームと表記されています。

共有できないゲームで代表的なのは、別アカウントでの認証が必要なゲーム
代表的なのが、Rockstar Games、Ubisoft、Origin、Xboxlive・・・といった、
専用ランチャーアプリで二重DRMを採用しているゲーム。
どちらかというと技術的な制限ですね。

以前のSteamファミリーシェアリングと同様に、技術的な制限により、すべてのゲームを共有できるわけではなく、一部のSteamゲームやコンテンツは共有できない場合があります。 以下の項目に該当するゲームやコンテンツは、アカウント間で共有できません。

・プレイするために追加のサードパーティーキーやアカウント、サブスクリプションを必要とするゲーム
・無料プレイのゲームと、それらのゲーム用に購入したDLC
・ゲームの無料DLC
・自分またはファミリーメンバーの地域で制限されているゲームやDLC
・他のファミリーメンバーのオペレーティングシステムをサポートしていないゲーム
・パブリッシャーが明示的に共有不可としているゲーム
・元の所有者によって非公開としてマークされたゲーム
・現在ファミリーシェアリングから除外されているゲームは、Steamファミリーでも引き続き除外されます。 これには、追加のサードパーティーアカウントやサブスクリプションが必要なゲームが含まれます。

Steamサポート :: Steamファミリーユーザーガイド&よくある質問

共有できるゲームは、起動画面で、「Steamファミリーライブラリのゲーム」と表示され、
共有できないゲームは、「Steamファミリーシェアリングに対応していません」と表示されます。
無料のゲームも対応していませんって出てますけど、無料ゲームは誰でも起動できますので。

小学生の制限、未購入アカウントの制限

Steamファミリーということで、考えるのが子供へのSteamゲーム共有ですが、
Steamは、13歳未満の子供は利用することができません
小学生の子供は、Steamゲームをやってはいけないというのがルールです。

Steam ユーザーアカウントの作成は、13 歳以上の方に制限されています。

プライバシーポリシーに関する同意書

ただ、Steamアカウント作成する際に必要な情報は、メールアドレスのみ。
アカウント登録時には、名前や生年月日も必要ないので・・・まぁ各々の責任でご判断下さい。
※今後ポリシー変更する可能性はあります。Steamファミリー機能も追加されましたからね。

Steamでは、複数アカウントの所持することも禁止されていないので、
サブアカウントを一時的に貸してプレイするって方法も有りかと思います。
メインアカウントとサブアカウントを使い分けている人も多いハズだし、
Steamファミリーのおかげで、サブアカウントで購入していたゲームも、
メインアカウントでもプレイできるようになったのも良いですね。

また、Steamアカウントには、ゲーム未購入アカウントへの制限が有ります。
ゲームを家族に共有する為に、アカウントを新規作成した場合、
ゲームを購入しなければ、一部の機能が使えない「制限付きユーザーカウント」となる
スパム、詐欺、フィッシングといった不正行為を防ぐための措置です。

※参考→Steamサポート :: 制限付きユーザーアカウント

制限付きユーザーが使えない機能は多々あるのですが、
主にコミュニティ機能が使えなくなっています。
フレンド招待されることは可能ですが、フレンド招待することができません
これにより制限付きユーザー同士でフレンドになることができないので、
例えば、子ども同士がゲーム未購入(制限付きユーザーアカウント)だった場合、
未購入同士ではフレンドになることができず、子ども同士が一緒にマルチプレイできなくなるのです。
共有ゲームも無料ゲームも、家族とマルチプレイするならフレンド登録が必要ですからね。

制限付きユーザーを解除するは、$5.00 USD以上のゲーム購入
もしくは、$5.00 USD以上のSteamウォレットの追加が必要です。
Steamウォレットの追加が無難ですね。
アメリカドルなので、米ドル円150円の相場では、約800円(2024年4月時点)の決済が必要。

キャンペーンで貰ったゲームでもダメ、
他ユーザーからのギフトではダメであり、デジタルカードの受け取りもダメ。
相互にフレンドリストに登録してないと、デジタルギフトカードも送付できませんからね。

18歳未満の場合、クレジットカード所持ができないので、
親のクレジットカードを使うか、バンドルカードとかでしょうか?
コンビニ払いは手数料が発生するので、
だったら、コンビニで売ってる「Steamプリペイドカード」の方が良いですね。

Remote Play Togetherとの違い

「Steamファミリー」と似たような機能で「Remote Play Together」が有ります。
インターネット経由でローカルマルチプレイゲームができる機能。

ゲーム1本で複数人が一緒にプレイできるのが「ローカルマルチプレイ」。
それをオンライン経由で遊べるのが「Remote Play Together」。
というわけでRemote Play Together対応ゲームは、
誰か1本ゲームを所持していれば、他ユーザーは無料で参加できるってわけ。
ローカルマルチをローカルじゃない環境でプレイする・・・ちょっと混乱しますけど。

非常に大雑把に言ってしまえば、
「Remote Play Together」は、ゲームを持ってない人と一緒に遊ぶ機能であり、
「Steamファミリー」は、ゲームを貸し借りする機能ってことです。

「Steamファミリー」では、ゲームを貸してしまう都合、家族同士で一緒にプレイできませんし、
友達と一緒にプレイできるのも「Remote Play Together」なわけです。

ローカルマルチは、基本的に1つの画面でプレイするものなので、
Remote Play Together≒画面共有でオンラインゲームとなります。
お互い同じ画面が表示されるので、
画面分割で遊ぶゲームは、ユーザーが増えるほどに画面が小さくなるのです。

画面分割のゲームは、小さい画面でやるほどに厳しくなるので、
スマートフォンやSteam Deckで、Remote Play Togetherするなら、
画面分割じゃないタイプのゲームを選んだ方良い。ローカルマルチで1人称視点のゲームはキツイ。

画面分割しないゲームとなると、主に2Dのゲームや横スクロールゲーム。

4分割する場合は、40インチ以上は欲しいし、なるべくなら65インチでやりたい。
4分割すると対角線が半分になるので、65÷2で32.5インチになるのだけど、
大画面は離れてプレイしがちなので、思ったより小さく感じる。
実際、ローカルで皆でプレイする場合も、横並びに整列しないと喧嘩するからね。

ちなみに、「ファミリーライブラリシェアリング」や「ファミリーシェア」で、
共有されたゲームも「Remote Play Together」でホストすることが可能です。
自分が借りてるゲームを起動して、
友達を無料招待して、一緒に遊んだりもできるというわけです。

Remote Play Togetherにおすすめゲーム

Remote Play Together対応ゲームなら、
1つのゲームで友達と遊べるので、1度で二度おいしい。
もちろん、通常通りローカルでもマルチプレイできるので、
家族が居る家庭やパーティ用途にもオススメです。
Steam Linkを使えば、リビングテレビへストリーミングして、大画面プレイも可能となりますからね。

Steamでは、Remote Play Together対応ゲームも簡単に絞り込めますが、
上述したように、画面分割のゲームと1画面共有のゲームが有るので、
環境によっては不向きなゲームがあることをお忘れなく。

※参考→Remote Play Together対応ゲーム

というわけで、Remote Play Together対応ゲームでおすすめ作品はどれなのか?
基本的にメジャー作品はハズレ無く、Switchでも販売されてるようなインディーズゲームも間違いない。
皆でやればシンプルなゲームでも面白いし、バカゲーも最高なんだけど、
私にとっては、画面分割 or 1画面共有か?も非常に重要です。

Remote Play Together対応おすすめゲーム

タイトル最大プレイ人数対戦 or 協力画面共有
Party Animals4人対戦分割
Goat Simulator4人協力分割
Ultimate Chicken Horse4人対戦1画面
ROUNDS2人対戦1画面
Duck Game8人対戦1画面
Pannel Party8人対戦1画面/分割
Fling to the Finish4人対戦/協力分割
Enter the Gungeon2人協力1画面
Crypt of the NecroDancer2人協力1画面
Wizard of Legend2人協力1画面
Project Zomboid126人対戦/協力分割
Gang Beasts4人対戦1画面
Mad Streets4人対戦1画面
Broforce4人協力1画面
Door Kickers: Action Squad2人協力1画面
Full Metal Furies4人協力1画面
Portal 22人協力分割
KEYWE2人協力1画面
Left 4 DEAD2人協力分割
Project Zomboid2人協力分割
Human Fall Flat2人協力分割
It Takes Two2人協力分割
Super Bunny Man4人対戦/協力1画面
Cuphead2人協力1画面
Rayman Origins2人協力1画面
Lovers in a Dangerous Spacetime4人協力1画面
Unrailed!4人協力1画面
OVERCOOKED 24人協力1画面
Casle Crasher4人協力1画面
Rain World2人協力1画面
20XX2人協力1画面
Spiritfarer2人協力1画面
Pikuniku2人協力1画面
Nidhogg2人対戦1画面
Tricky Towers4人対戦1画面
Totally Accurate Battle Simulator2人対戦分割
Stardew Valley2人協力分割
Untitled Goose Game2人協力1画面
みんなで空気読み。2人協力1画面
KEEP TAKING and Nobody Explodes∞ ※指示役協力1画面
GUILTY GEAR -STRIVE-2人対戦1画面
Ultra Street Fighter IV2人対戦1画面
ヴァンパイアサバイバー2人協力1画面

「KEEP TAKING and Nobody Explodes」もRemote Play Together対応となってますが、
実際に画面を見て爆弾を処理するのは一人だけなので・・・わざわざやる必要もなかったりする。

Remote Play Toghetherは、フレンドが無料で参加できる機能ですが、
そもそも、無料のゲームでは、Remote Play Togetherする必要はありません。
ローカルマルチでなければ画面分割されないので、無料ゲームの方が快適だったりもする。
ブロウルハラは、最大4人までオフライン対戦可能、オンラインマルチなら最大8人プレイ同時可能。

Steamには、無料のマルチプレイ対応ゲームも豊富であり、
Brawllhara、カウンターストライク、Team Fortress 2、Stumble Guys、
Fortnite、APEX、Dota 2、Destiny 2、Path of Exile、Warframe、Fallout Shelter・・・
どれも無料とは思えないほど高品質ですからね。

Remote Play Togetherのやり方

Remote Play Togetherは、マルチプレイとは微妙にプレイ方法が異なります。
招待する側がゲームを起動→フレンドを招待→フレンドが承認→一緒にプレイという流れ。

Remote Play Together対応ゲームを起動したら、
Steamオーバーレイ(Shift+Tabキー)を開いて、
フレンドリスト上部にある「INVITE ANYONE TO PLAY(誰でもプレイに招待)」を押して、
招待したいフレンドを選択する。

すると、相手側にRemote Play Togetherの招待が行くので、
招待された側は「ゲームをプレイ」を選択するという流れになります。

ちなみに、Steam Deckでホストする場合(招待する場合)は、
メニューが違うので混乱したのですけど、
「クイック設定(右下の…ボタン)」画面の最上部に、
「Remote Play Togeter」のセッション作成できるようになってました。

Remote PlayとSteam Linkの関係

Remote Play Togetherは、Steam Remote Playの機能の一つであり、
Remote Playには、様々な機能があるので、
ちょっと仕組みを理解していないと混乱します。

特に混乱しがちなのが、2015年11月に登場した「Steam Link」という言葉。
当初は、ストリーミング専用デバイス「Steam Link」として登場したのですが、
2018年11月に廃止となり、現在では専用デバイス不要で「Steam Link」アプリ対応へ。
「Remote Play」する為のアプリの名称が「Steam Link」となったわけ。

以前は、「Remote Play」も「Steamホームストリーミング」という名称が使われてましたが、
PCをストリーミングする機能(現在のPlay Anywhere)以外にも、
様々な機能が追加され「Steam Remote Play(In-Home Streaming)」へと統一。
現在では、「Remote Play」で様々なことが可能にもなっており、名称も区別されています。

Steam Remote Playの種類

名称内容
Play Anywhereインターネット経由で、自宅PCのゲームをリモートプレイする機能。
リモート操作する側に「Steam Link」アプリが必要。
Remote Play Togetherインターネット経由で、フレンドとローカルマルチのゲームをプレイする機能。
参加する側はゲーム不要で無料で参加できる。最大4人まで。
Together + Mobileスマホやタブレットで 「Remote Play Together」に参加→プレイする機能。
スマホアプリ「Steam Chat」と「Steam Link」が必要。
Remote Play VRMeta Questで、Steamのゲームをリモートプレイする機能。
SteamのVRゲームもリモートプレイ可能。

パソコンアプリのSteamには、Steam Link機能が搭載されていますが、
スマホやタブレットでは、Steamアプリが無いので、
リモートプレイ専用のアプリ「Steam Link」を使う仕組み
Steamゲームを起動(ホスト)できるデバイスと、
Steam Link(リモートプレイ)ができるデバイスは異なるのです。

Steam Link対応デバイス

デバイス名
パソコンWindows、macOS、Linux
スマートフォン・タブレットiPhone(iOS)、iPad(iPadOS)、Android
ストリーミングデバイスChromecast with Google TV(Android TV)、Apple TV(tvOS)
ラズベリーパイRaspberry Pi 3、3+、4
VRデバイスMeta Quest 2、3、Pro

ゲーム毎にRemote Playの対応状況は異なりますが、
パソコン、スマホ、タブレット、テレビでも、Remote Playの対応状況は異なります。

Remote Play Togetherに参加する場合は、
Steam Linkを使って直接相手のPCに接続するということ。
よって、ホームストリーミングのPlay Anywhereとは併用は不可能であり、
併用する必要も無いのです。
だからこそ、スマホやタブレットでもゲーム参加できるわけですね。

ただ、Steam Linkアプリだけでは、Remote Play Togetherの招待を受けとれないので、
別途「Steam Chat」アプリも必要になるのです。

よって「Steam Chat」が使えないでは、
Remote Play Togetherに参加することはできません。
「Together + Mobile」に対応しているのは、Andorid、iPhone、iPadのみ
ストリーミングデバイス(Apple TV、Chromecast等)では「Together + Mobile」は不可能です。

ちなみに、Steam Linkでリモートプレイ「Play Anywhere」すると、
フレンド画面が見れなくなり、ストアアクセスも制限されてしまうので、
通常のオンラインマルチプレイはできなくなります。

例えば、iPadでは「Remote Play Together」には参加はできるんだけど、
「Remote Play Anywhere」で、通常のマルチプレイは参加できないってこと。
※試行錯誤してもできなかったので、できないと諦めているのですが、
もし、Steam LinkのPCリモートでマルチプレイできるのであれば、
やり方を教えてくれると助かります。

Steamファミリーまとめ

Steamのゲームが、家族でゲームシェアできるというだけで、
ゲームソフト価格も安く感じるし、実際のところ安上がり。
昔のゲームカセットの貸し借りみたいなことが、
Steamファミリーでできるようになったわけで、
兄ちゃんドラクエ買うなら、俺はFFを買うよってね。
ゲームをやる家族が多い人ほど、お金は節約できるし、
ゲームを購入する良い口実もできるのでした。

これにより、PCゲームの敷居も一気に低くなり、
昨今のダウンロードゲームならではの貸し借りができない問題も解消されたわけで、
まさにまさにゲーム革命ですね。

家庭用ゲーム機では、高額な価格でゲーム販売しながら、
ダウンロード版は貸し借り不可能という制限もあるので、
同じゲームなら格安なSteamで買って、家族で共有したら良いし、
できることなら家庭用ゲーム機では買わない方が良い。
Switchで買うのは任天堂が作るSwitchでしか売ってないゲームのみ。
そして、パッケージ版を買うべき。ダウンロード版の「いつも遊ぶ本体」の仕組みも複雑ですからね。

Switchダウンロード版ソフトのデメリット。複数家族(2台以上)で利用する際の注意点。

ニンテンドースイッチダウンロード版のデメリット

Steamでは、Steam LinkでSteamVRまで使えるようになったので、
Meta Questを使えば、家族でVRゲームも共有できてしまうのです。
従来の2Dゲームが、SteamではVRゲームとしてもプレイできるわけで、
VRゲームとPCゲーム(2D)のクロスプレイもできるのがSteam。
例えば「DEMEO」は、Steam DeckでVRユーザーと一緒にプレイもできる。不思議な感覚。

Meta Quest Storeには、VRゲームしか無いし、
家族でVRゲームが共有できるなら、SteamでVRゲームを買いたい気持ち。
Metaのファミリー共有は、デバイス単位であり、1アカウント1台しか共有できませんからね。

家族でMeta Questをアプリ共有する。1ソフト購入で2台同時プレイの裏技と注意点。メタクエスト2台持ちの活用方法。

Meta Questを家族で共有する方法

ゲームで一番お金を使うのは、本体ではなくゲームソフトであり、
ゲームソフトは、ダウンロード販売が主流となっているわけで、
コンテンツ共有の違いは、把握していないと不味いとも思ってる。
プラットフォームで共有システムは全然違うから。

コンテンツ共有のルール

メーカープラットフォーム主な対応デバイス共有できる人数共有システムの名称
AppleApp StoreiPhone(iOS)
iPad(iPadOS)
Mac(MacOS)
Apple TV(tvOS)
最大6アカウントファミリー共有
GoogleGoogle Play StoreAndroid
Android TV
最大6アカウントGoogle Playファミリーライブラリ
AmazonAmazon AppstoreFireタブレット
Fire TV(Fire OS)
12歳までの子供のみ共有可能
(Family Library)
MicrosoftMicrosoft Store(PC)Windows PC
MicrosoftMicrosoft Store(Xbox)Xbox Series X/S制限なし
※共有は1台のみ
ホームXbox
Sony Interactive
Entertainment
PlayStation StorePlayStation 4/5
PlayStation VR2
最大16アカウント
※共有は1台のみ
いつも使うPS4
コンテンツ共有とオフラインプレイ
任天堂My Nintendo StoreNintendo Switch最大8アカウント
※共有は1台のみ
いつもあそぶ本体
MetaMeta Quest StoreMeta Quest最大4アカウント
※共有は1台のみ
アプリの共有(App Sharing)
Valve CorporationSteamWindows PC
Mac(MacOS)
Linux
Steam OS
最大6アカウントSteamファミリー
Epic GamesEpic GamesWindows PC
Mac(MacOS)
Electronic Arts
(EA Games)
OriginWindows PC
Mac(MacOS)
BlizzardBattle.netWindows PC
Mac(MacOS)
UbisoftUbisoft StoreWindows PC
Mac(MacOS)
DMMDMM GAMESWindows PC
Mac(MacOS)

ストリーミングでゲームが動作する時代、本体性能も重要ではなくなっているし、
コンテンツが最重要ってのは昔から変わらないこと。
ゲーム機に依存せず、買ったゲームを遊び続けられるのもSteamですからね。

昔からPCゲームをやっていたからそんなこと言えるんでしょ?って、
思う方もいらっしゃるのでしょうけど、まさにその通りなんですよね。
同じものなら、なるべく安く高品質でプレイしたいという気持ち。
より、上位のプラットフォームでゲームをやることの重要性。
別に今に始まったことでもないから、
気づいた人から、なるべく早く適応した方が良いですね。

Steam Deckも登場したことにより、カジュアルにPCゲームができるようになってるし、
家族と一緒に楽しむ為に、わざわざパソコンを用意する必要もなくなっている。

初代Steam Deck(液晶)レビュー。使って気づいたメリット・デメリット。

Steam Deck OLEDで更に進化もしちゃってますからね。
任天堂スイッチの有機ELとコンセプトが似てるけど、本体コスパも上がってるから。

新型Steam Deck OLED(有機EL)レビュー。旧型Steam Deck液晶モデルからの進化と違い。

ちなみに、Microsoftのゲームでは、Xbox Game Passが有るので、
購入するよりも、サブスク契約した方が安かったりもする。
家族や友人と一緒にやるなら、最大4人までプレイできる「Xbox Game Pass Friends & Family」も有るからね。
サブスクは、やるときだけ契約する。契約し続けないのも鉄則。

まぁ、もちろん誰にも未来は分からないし、
私自身、Switchでインディーズゲームを買い漁ってた時もあるわけで、
これを機に、またSteamで買い直すという不毛なことも繰り返しているのでした。

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この記事を書いた人

ファミコン世代のゲーマー。暇があればゲームしたい。
PCゲームをやる為にパソコンもいじりだし、
VR、オーディオ、カメラ・・・と日々浪費中です。

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