Steam Deckの前評判の高さに、期待しまくりで購入した私。
買って満足はしてるし、素晴らしいデバイスだとも思う。
ただ、Steam Deckは、あくまでSteamユーザー前提のデバイスであり、
メインPC有りきのサブ機。そして家庭用ゲーム機とも別物。
「買い」かどうか?ってのは人にも依るとも思いました。
据え置き機としては微妙であり、ポータブル機としても難もある。
勘違いしている人が多い雰囲気で、かくいう私もその一人。
わかったつもりで購入して、
ちょっと思ってたんと違ったところも多かったので・・・
使い倒して気づいたこと、ここにまとめておきます。
Steam Deckのスペック(GPU性能)
Steam Deckのメリット・デメリットの前に、
勘違いしがちなSteam Deckのスペックについて。
Steam Deckは、ゲーミングPCと考えた場合、
GPU性能は低く、思ってた以上に低スペックでした。
Steam DeckのカスタムAPUがどれくらいの性能か?
Zen2 CPUは、4コア8スレッド2.4~3.5GHz、
GPUは、8Compute Unit、1.0~1.6GHz。
・・・はい、ちょっと意味プーですね。
Steam Deck | |
---|---|
CPU | Zen 2 4c/8t、2.4~3.5GHz (最大448 GFlops FP32) |
GPU | 8 RDNA 2 CU, 1.0~1.6GHz (最大1.6 TFlops FP32) |
APU power | 4~15ワット |
メモリ | 16 GB LPDDR5オンボードRAM (5500 MT/s クアッド 32ビットチャンネル) |
ストレージ | 64 GB eMMC 256 GB NVMe SSD 512 GB高速NVMe SSD |
OS | SteamOS 3.0 (Archベース) |
ディスプレイ | 7.0インチ IPS液晶ディスプレイ タッチ対応 |
映像出力 | 1280 x 800px 60fps ※アスペクト比16:10 |
通信機能 | 2.4GHz/5GHz IEEE 802.11a/b/g/n/ac 2×2 MIMO |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
2023年末には、有機ELモデルも登場しましたが、
基本的にグラフィック性能は変わってません。
→新型Steam Deck OLED(有機EL)レビュー。旧型Steam Deck液晶モデルからの進化と違い。
![Steam Deck OLEDレビュー](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2024/04/2024-03-28-18.25.33.jpg)
カスタムAPUだし、Steam OSだし、
PCのグラフィックボードと比較しようが無いのだけど、
一般的に言われているのが、NVIDIA GeForceのGTX1050レベル。
ただ、実際使ってみると、GTX1050とは程遠く、
GTX660未満で、GTX750もGTX650Tiも危うい気がした。
GTX650くらいなんじゃないのん?というのが、私の正直な感想です。
ちょっと私の脳みそが古いんで恐縮ですが・・・
約10年前に作ったミドル級ゲーミングPCよりは、明らかに劣る印象。
まぁ、電源パワーも圧倒的に足りないですからね・・・。
※参考→GTX 970とGTX660とGTX650のWQHDベンチマーク比較
※参考→RTX2080とGTX1080とGTX980TIとGTX970とGTX660の4Kベンチマーク比較
※参考→RTX2080に必要な電源。消費電力をGTX1080、GTX980Ti、GTX970と比較
Steam Deckは、最新ゲームタイトルが動くとはいえHD(720p)が前提の話。
少なくともゲーミングPCとしては、間違いなくエントリークラスの性能です。
Nintendo SwitchやPlayStation4と比べて高性能だとか、
PlayStation5と同等のCPUだとか、よく分からない基準で比較されてますが・・・
まぁ、値段が値段ですからね。グラボ買うより安いなんて話も眉唾物ですわ。
そもそも、家庭用ゲーム機で動くゲームとPCゲームは、ゲーム自体も別物です。
家庭用ゲーム機は動くことを前提に、ゲーム自体も最適化(劣化)してるわけ。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-14.47.04.jpg)
例えば、同じゲームの同じHD解像度でも、
PCでプレイした方がより細かい描写となってるんですよね。
Switchだと映像も潰れまくり。
手軽に楽しむ為に、Switchでも買って映像の違いにビックリした過去の私。
3Dゲームは特に、一昔前のポリゴン感が強いし、既に5年以上前のデバイス。
Switchは2017年3月発売、PS4は2013年11月発売。時の流れたるも恐ろしや。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-15.15.59.jpg)
故に、同じゲームでもPCゲームの方が高スペックを要するゲームが多い。
もともと全く別のゲームが動作しているわけで、
それと比べてって話は、全くアテになりません。これも勘違いしないように。
Nintendo SwitchやPS4と比べるのはホント良くないですね。
フルHDで出力で、PCゲームできると誤認識もしちゃってた。それが私。
というわけで、そんな勘違いも踏まえつつも、
結局のところは、気に入りまくって使い倒しているわけで、
実際に使って気づいた、具体的なメリット・デメリットに続きます。
Steam Deckのメリット
手軽にどこでもPCゲームできる
Steam Deckは、PCゲームが手軽にできる。
これに尽きると感じました。
特に、ゲーム起動中にゲームを一時停止できる「スリープモード」が革命です。
セーブせずとも中断でき、電源ボタン一つで再開できる仕組み。
いつでも辞められるって最高。
電車降りるギリギリまで白熱できるし、晩ご飯も熱々で食べられる。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-18.51.49-1.jpg)
Steamのセーブデータは、基本的にクラウド保存。
Steamクラウド対応ゲームばかりであり、
デスクトップPCでやったゲーム、続きをSteam Deckでもできる。
また、Steam Deckは、操作するためのボタンも良く考えられており、
触覚フィードバック付きトラックパッドが2個あり。
コントローラー操作だけでなく、マウス操作のゲームにも対応できる。
タッチパネル対応の液晶でキーボード入力もできるし、
パソコン入出力の全てが、このデバイス1台で完結するってのが凄い。
Steamコントローラーの便利さ再来、トラックパッド性能も向上しており、
Steamコントローラと比較して55%遅延を低減しているって。
微振動と共に鳴るグゴグゴグゴって音も好き。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-12.31.33.jpg)
更には、Switchでお馴染みのジャイロ操作にも対応。
スプラトゥーンでジャイロ必須になっちゃった人々、
PCゲームでジャイロ操作してみたいとも思いませんかぁ?
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-17.05.33.jpg)
Steam Deckにはショートカットボタン機能も有り、
スクショ、キーボード表示、ゲームの強制終了あたりのボタンも便利。
Steamボタンの長押しで、ショートカットキーも一覧表示できます。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-14.29.05-1.jpg)
ショートカットキーの一例
- STEAM長押し:ショートカット一覧の表示
- STEAM + B 長押し:ゲームの強制終了
- STEAM + R1:スクリーンショットの撮影
- STEAM + X:キーボードの表示
Hi-Fiオーディオ対応のステレオスピーカー内蔵で、オーディオも迫力があるし、
デュアルマイクも内臓しているので、ヘッドセットも要らない。
もちろん、Blutoothでイヤフォンやヘッドセットも接続できる。
よく、ゲーミングノートPCと比較されますが、
人目のある場所でゲーミングノートPCでゲームやるって、
なかなか空気読めないですからね。
大掛かりな準備もなくスペースも不要なので、
どこでもサッと出せる携帯性だけでなく、
電車や飛行機でPCゲームやっても、奇人変人として見られない。
外でもさりげなくPCゲームできるって何気に凄いことだとも感じてます。
いや、別にSteam Deckを見せびらかしたいわけではないヨォおおん。
複数アカウントで使える
Steam Deckは、複数のSteamアカウントで使えるので、
家族とか複数人でSteam Deckを共有して使うことができるのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-14.04.50-1.jpg)
アカウント切替も簡単。右上のアカウントページから変更するだけ。
一旦Steam Deckのサインアウトが必要なので再起動は必要ですけども。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-21.07.31.jpg)
複数アカウントでSteam Deckを使えるって何が良いのか?
家族や友人と一緒にPCゲームできるデバイスが1台増えるってこと。
自宅用だけでなく在宅用でも、
もう1台ゲーミングPCが欲しいって場合にも一役買うのです。
Steamには、Steamファミリー機能が有るので、
自分が所有するゲームを、最大6つのアカウントで共有することができる。
ファミリー共有はAppleだけじゃねぇのです。
→Steamファミリー、ファミリーライブラリシェアリング、Remote Play Togetherの違い。PCゲームを家族で共有する方法。
![Steamファミリーでゲームを家族共有する方法](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2024/04/2024-03-31-17.29.12.jpg)
家族や友人とゲームの貸し借りみたいなことが可能であり、
Steam Deckにインストールしたゲームは、
アカウント切替してもインストール済みのまま。
家族がゲームをやるデバイスとしても使えるわけで、
家族と一緒にPCゲームやる為のデバイスとしても、どちゃくそ使える。
対する、ニンテンドースイッチのダウンロード版なんて、
家族共有は不可能ですからね、そりゃ皆パッケージ版を買うよね。
→Switchダウンロード版ソフトのデメリット。複数家族(2台以上)で利用する際の注意点。
![ニンテンドースイッチダウンロード版のデメリット](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-04-30-17.33.43.jpg)
Steamアカウントは無料で作れるし、
Steam Deckを使い分ける為に、新たにアカウントを作っても良いとも思う。
Steamには無料で高品質なゲームも多いですからね。
エーペックスレジェンズ、カウンターストライク、Brawlhalla、
Dota 2、PUBG、Team Fortress 2・・・
Steamは大規模セールでゲームも激安に買えちゃうわけで、
家族でやる為にもう一本ゲームを買ったって痛くも無いわけ。
Steam Deck単体でゲーム起動が可能だし、
Steam Linkによるストリーミングプレイも可能。
Steam LinkのデバイスとSteam Deckで一緒にプレイできるし、
母艦PC2台用意すれば、Steam Linkデバイス同士でプレイもできるのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-22.08.56.jpg)
一方は大画面でゲームプレイして、もう一方はSteam Deckでプレイする。
Switchをテレビに繋がない方が好きって人も居るでしょう。
ディスプレイ、コントローラー、PC、グラボ、マイク、スピーカー・・・
これが一体型となって、59,800円(256GB)。
他社UMPCが10万前後の価格帯ですからね。
サブゲームPCとしてコストパフォーマンスが高いのも間違いない。
正直、ゲーミングPCとして低スペックですが、
確実にPCゲームが動作するってだけで価値も有るのです。
今ではコンシューマー機とのクロスプレイに対応しているゲームもありますが、
クロスプレイできないゲームの方が圧倒的に多いし、
ゲーム機が違えば、少なからずゲーム内容は異なるわけで、無理が出てくるのも必然。
マインクラフトのクロスプレイで、これも痛感したからね。
→Switch版マインクラフトでスマホ、PC、PS、Xboxとのクロスプレイに苦労した話。オンライン、ローカルネットワークでマルチプレイする方法。
起動できるゲームが多い
Steam Deckに対応したゲームは、
DECKで快適に動作するゲームとして表記されています。
緑色がSteam Deck完全対応ゲーム、黄色は動作するけど既知の問題が有るゲーム。
未確認と非対応のゲームは、灰色で区別されています。
Steam Deck対応ゲームは少なく。私の所持するゲームのうち約5分の1。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.19.49.jpg)
ただ、実際のところ、なんらかの問題があるゲーム(黄色)がほとんどであり、
キーボード入力操作の関係で黄色になってるいる場合が多い。
この黄色のゲームは、ほぼほぼSteam Deckで問題なく動作します。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.11.00.jpg)
Steamで販売されている成人向けゲームまでもSteam Deck対応だらけ。
昔のゲーム、インディーズゲーム、アダルトゲームまでも、動作しまくり。
Steam Deckで動作するタイトルは、絞り込み検索で抽出もできる。
2023年1月時点では、4,000~5,000タイトルほどプレイ可能です。
私は、未確認ゲームも試したけど、けっこー問題なく動作しています。
Steam Deck互換性×のゲームも、操作に難があるだけで起動するゲームが多い。
エラー出てるのはUbisoft Connectの認証エラー。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.15.11-3.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.17.53-2.jpg)
高スペックを必要とする最新3Dゲームも動作するのが凄い。
代表的なところでは、エルデンリング、サイバーパンク、ゴッドオブウォー、
ダークソウル3、メタルギア、バイオハザード、APEX、GTA5、DAYS GONE・・・
実際、デフォルト設定(HD解像度1280×720)のまま起動しても、
30fps~でカクつくこと無く動きます。
負荷が高いシーンで20~30fpsに下がることは有るものの、
手軽にサクッとプレイすると割り切るなら悪くは無い。
負荷が軽めの2Dゲームだと、60fps固定で快適。
テラリア、ENDER LILIES、Bloodstained、
Slay the Spire、Dead Cells、Salt and Sanctuary、Dust、Transistor・・・
私が愛する、ローグライク、メトロイドヴァニア系ゲームはヌルヌルです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.45.05-1.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.42.36-1.jpg)
PCとしても使える
Steam Deckのは、LinuxベースのSteamOS 3.0搭載。
「デスクトップモード」も有るので、パソコンとしても使えます。
マウスもキーボードも有線&無線(Bluetooth)で接続できますからね。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-09.22.34.jpg)
Google Chromeをインストールしてしまえば、Chromebookみたいにも使える。
ChromeでGoogleアプリも使えるし、Spotifyで音楽聴いたり、Youtubeも視聴可能。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-09.08.27.jpg)
ゲームモードには「非Steamショートカット」で、
デスクトップモードでインストールしたアプリのショートカットも作れる。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-09.07.59.jpg)
デスクトップモードで、SteamゲームにMODを入れたり、
Heroic Games Launcherアプリを使えば、
Epic GamesやGOG.comのゲームプレイも可能となります。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-14.09.57-1.jpg)
そもそも、Steam Deckは、パソコンなので、
Windowsインストールも可能。やろうと思えば何でもできるようになります。
Game Pass for PC(Xbox)、Origin(EA)、
Uplay(Ubisoft)、FANZA GAMES(DMM)、各種エミュレーター・・・
PCゲーム≒Windowsゲーム。PCゲームならほぼ一通り対応できるわけ。
ただ、実際のところSteam OSに最適化されたSteam Deckなので、
Steamゲーム以外の目的で使うのは微妙だと感じました。※後述します。
膨大なゲームコンテンツを所有する
他のUMPC(超小型ノートパソコン)と違う点、
それはSteam運営のValveが発売するSteam専用ゲーム機だということ。
Steam公式販売の純正デバイスなわけで、
Steamは世界最高峰のゲームコンテンツを誇る。まずコケる要素が無いです。
既にプレイするゲームが大量に用意されており、
それを楽しむ為の方法が、また一つ増えたということ。
リモートプレイ、VR、モバイル機、Valveが造る安心感よ。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-15.50.03.jpg)
人気ゲームは、他プラットフォームでも販売されるのが当たり前、
今では国産ゲームメーカーの作品もSteamで販売されており、
PCゲーム、コンシューマー機ゲームという境目も無くなっている。
Steamでプレイできないのは、アダルトゲーム。
Steamには成人向けコンテンツはあるけど、 アダルトはNGの傾向あり、
別途パッチを充てる必要も有る。 世界的にアダルトには厳しい傾向にあるので・・・ 国内アダルトゲームをしたいなら、
素直にUMPC(ウルトラモバイルPC)を買った方が良い。
あとは、任天堂のゲームくらいじゃないでしょうか?
逆を言えば、任天堂のAAAタイトルは、Switchが独占。
これが低スペックでも、Switchを使わなければならない理由の1つだとも思ってる。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-10.59.14-1.jpg)
また、Steamでは大規模セールで、ゲームも激安販売されるのも強い。
おま値、おま国の問題は有るにせよ、さすが海外のセールオフ率が違う。
コンシューマー機ではあり得ない価格まで割引されちゃうのです。
スクエニ、カプコン、セガ・・・50~70%OFFも当たり前、
最新作だって30%OFFになっちゃうからね。
→Steam大規模セールまとめ。セール攻略方法とオススメ作品の選び方。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_18h54_28-1.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_18h59_53-1.jpg)
デバイス自体も他社のUMPCと比べて価格も圧倒的に安い。
Steamが販売する、SteamOSに最適化されたポータブル機。
Steamが残る限り、Steamデバイスが廃れることも無いって安心感も有るし、
Steamゲームを楽しむなら、Valve製品は間違いない。
Valveの人気VRデバイスといえば、Valve Index。
これの登場によりHTCシェアも激減へ。
Valve Indexコントローラーも革命的でした。
→VR HMD「Valve Index」レビュー。「HTC VIVE Pro 2」と比較したメリット・デメリット。
PC用のVRデバイスなら、今でもValve Indexが最強だとも思ってる。
Meta(旧Oculus)はVRシェアNo.1ですけど、インサイドアウト方式には限界も有る。
Steamユーザーには、Valve Indexが今でも売れまくりなのです。
→Meta Quest 2、Valve Index、HTC Vive Pro 2の比較。PCVRゲーム用VR HMDの違い。
Steam Linkというデバイスが出た時の衝撃も凄かった。
今では専用デバイス要らずで、Steam Linkできるようになったのも凄い。
→Steam Linkレビュー。ホームストリーミングでゲーム遅延してみた。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5824.jpg)
Steam Linkのリモートプレイは、スマホやタブレットだけでなく、
Apple TVやChromecastのストリーミングデバイスでもプレイ可能へ。
今後は、ほかのPCやSteam DeckとLAN経由でゲームファイルまで転送可能となる予定。
PCでインストールしているゲームは、PCからSteam Deckにインストールできるようになり、Steam Deckでインターネットアクセスする必要がなくなる。
こういった、他社を先ゆく仕組みを体験できるってのも凄いとも思ってます。
複数microSDの使い分け可能
Steam Deckは、microSDカードでストレージ容量を拡張できます。
microSDカードにゲームインストールできるので、本体容量は少なくて済む。
そして、microSDカードにインストールしたゲームは、
ゲーム起動するときだけ本体に挿しておけば良い。
複数のmicroSDカードを、ゲームカセットのように使い分けられるわけです。
セーブデータもクラウド保存だから、microSDはゲームソフトのデータだけ。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-09.16.32.jpg)
256GBと512GBで、価格差は約2倍ですが、512GBと1TBでは価格差は約2~3倍。
microSDカードは、容量が増えるほどに容量コスパも悪くなるので、
小容量microSDカードを組み合わせて使えるってのは嬉しい。
SDカードは消耗品、1枚運用ほど破損した時の金銭的ダメージも大きいですからね。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.11.22.jpg)
Steam Deckは、UHS-I(最大転送速度104MB/s)に対応で、
UHS-II(最大転送速度312MB/s)には未対応。
SD(最大2GB)、SDHC(最大32GB)、SDXC(最大2TB)まで対応。
となると、選択肢に上がるのは、Samsung Pro PlusかSanDisk Extreme。
私は、SanDisk Extremeの512GBを選びました。サンディスクの金です。
ゲームで重要なのは書き込みよりも、読み込み速度。
SanDisk Ultraでも良い気はしたけど、Extremeなら間違いない。
Extreme Proは、速度に対するコストパフォーマンスも悪い気がした。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-18.49.21.jpg)
SDカードは年々リニューアルされているので、速度は一概には言えず。
同じグレードで転送速度も年々変わってますが・・・参考までに。
最大読み出し速度 | 最大書き込み速度 | |
---|---|---|
SanDisk Ultra | 150MB/s | ? |
SanDisk Extreme | 190MB/s | 130MB/s |
SanDisk Extreme Pro | 200MB/s | 140MB/s |
Samsung Evo Plus | 130MB/s | ? |
Samsung Pro Plus | 160MB/s | 120MB/s |
私は、Extreme Proも併用してますが、体感として違いは分からないです。
本体内蔵SSDインストールとの速度の違いも感じられません。
これは皆さまの検証結果を見ても明らか。
そもそも、Steam Deckは本体処理スペックが低いので、
SSDやmicroSDカードの読み込み速度より、
CPU(APU)やGPUの処理速度が足を引っ張っている気がした。
読み込み速度早くしても、結局のところ起動速度はスゲー遅いのよ。
よって、Steam Deckは、最安モデルがコスパが高い。
APU、GPU性能は、全モデル共通。
上位モデル限定「プレミアム防眩エッチンググラス」の評判も宜しくないから。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-18.36.01.jpg)
Steam Deckは64GBモデルを購入して、別途microSDの512GB買うのが賢い。
内蔵SSDを2230 SSD 1TBへ換装しても良いとも思う。
ちなみに、64GBモデルで、実際のストレージ容量は46.5GB、
OS等で既に約10GB使ってるので、実質は約36GBしか使えませんけど。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.13.37.jpg)
実際のところ、Steam Deckでのハイスペックゲームプレイは難あるので、
512GBの容量あれば十分な気もしています。
私は、インストール容量30GB未満のゲームをメインに遊んでいます。
Steam Deckのデメリット
バッテリーの持ちが悪い
バッテリーの持ちが想像以上に悪いです。
公式では2~8時間持つハズのバッテリー。
3Dゲームをプレイしたところ、1時間30分くらいで使い切りました。
ゲームギアかよってくらいのバッテリー持ちです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-11.25.29.jpg)
AAAタイトルのゲームで使うなら、約60分~90分というところ。
GPUをフルに使う3Dゲームは、いずれにせよ2時間は使えないです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-19.22.40.jpg)
フレームレートやリフレッシュレートを抑えても、
どんどんどんどんバッテリー減るからホントビックリです。
Switchやスマホと比べると、ビックリするほどバッテリー持たない。
私の体感として、負荷の低い2Dゲームでも3時間〜4時間といったところ。
Switchだと体感4時間くらい持つイメージなので、ちょっと持たない印象です。
ゲームプレイ中はバッテリー残量も表示されないのも困る。
バッテリー警告もなく、いきなり電源も切れるから無茶もできない。
ちなみに、8時間持つってのは、Steam Deck本体に負荷をかけない場合の話。
主にストリーミングプレイをした場合が8時間という話らしい。
それでも8時間は言い過ぎな気がしました。
排熱問題で長時間プレイ不可能
バッテリー消費が激しくとも、
コンセント給電しながら、モバイルバッテリーでやれば良い。
私もそう思ってました。
Steam Deckといえど、ゲーミングPCと同じ。
負荷をかければ高回転でファンも回り、排熱も多くなる。
ちょっと家庭用ゲーム機と様子が違う、熱い空気出まくりなのです。
バッテリー無くなるまで使う頃には、既に本体は熱くなっており、
充電すれば更にSteam Deckも熱くなる。熱暴走しそうな気配を感じました。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-11.17.22.jpg)
GPUが高熱になればGPUクロックは安定しなくなる。フレームレートも出なくなる。
その為にGPU負荷も「パフォーマンスオーバーレイ」で確認できるし、
「フレームレート制限」まで簡単に設定できるようになってるんだとも思ってる。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.16.13.jpg)
3Dゲームすれば、GPU使用率99%、GPU温度80℃は当たり前。
冬でこの数値ですから、夏場に外でやるのはちょっと怖い。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-22.32.12.jpg)
GPUの限界温度は90度前後、80度超えたあたりでヤバいってイメージ。
高熱は基盤の劣化に繋がり、故障の原因にも繋がるわけで、
高価格デバイス壊れたら嫌だし、故障しない為に制限もかけてるハズ。
Steam Deckにはオーバークロック設定も無いですからね。
実際のところ、Steam Deckで高負荷をかけるとどうなるのか?
フリーズして完全に動かなくなります。
グラフィック設定いじって頻繁にフリーズも経験してます。
うっかりレンダースケール上げすぎて焦るーん。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.04.53.jpg)
外部モニター出力に難あり
Steam Deckを大画面に繋いで、大画面でPCゲームができる。
Steam Deck専用ドッキングステーションで、Switchと同じようなことができる。
そう勘違いしている人多いと思う。私もその一人でした。
Switchならドックのテレビモードで、フルHD解像度になりますが、
Steam Deckでは、ドッキングステーションに接続しても解像度は上がりません。
Steam Deckの解像度のまま、外部出力されるだけ。
65インチの大画面テレビでHD出力は、塗り絵みたいになっちゃうのん。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-09.12.49.jpg)
Steam Deckでは、HD解像度以上でゲームプレイも可能なので、
設定変更すれば出力解像度を上げることも可能ですが・・・
フルHD解像度にすれば、できるゲームは一気に減ってしまうのです。
GPUスペックが思ってた以上に低いってこと。
Steam Deckは、HD解像度1280×780で動作保証するデバイス。
それ以上の解像度では、フレームレート30fpsを下回る事が多く、
まともにゲームプレイすることもできなくなります。
快適に動作するゲームってのも、1280×780前提の話なのです。
フルHD解像度1920×1080って、HDの倍のピクセル数になるわけで、
同じフレームレートで本体負荷も倍増するわけです。
そもそも、1280×780で快適な動作を謳うゲームも、
負荷の高い場面では、コマ落ちすることが多い。
サイバーパンク、SEKIRO、Control、Ark、Valheim・・・
そこそこスペックを要するゲームは、
初期設定では30fpsがギリギリ、ストレス無いといえば嘘でしょう。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.37.03.jpg)
HD解像度でも敵が大量に出てくるとラグりまくり、
少なからずグラフィック設定も調整する必要も出てくるのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-07-21.34.48.jpg)
上述したようにSteam Deckでは排熱の問題も有るので、
高解像度で使って本体駆動し続けるにも無理が有る。
よって、モニター出力するならリモートプレイ用途に限られるとも思った。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-19.14.02.jpg)
リモートプレイなら、解像度の問題もクリアできる。
大画面テレビで、フルHD、WQHD、4K出力も可能となります。
もちろん、グラフィックボードを積んだ母艦PCが必要です。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-09.34.14.jpg)
解像度やフレームレートは、母艦PCの出力解像度に依存する。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-19.18.28.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-09.32.02.jpg)
ただ、リモートプレイ用途なら、Steam Linkアプリで代用できる。
Steam Link対応ゲームは、Steam Deck対応ゲームより多い。
iPhoneやiPad、Androidだけでなく、
Chromecast with Google TVやApple TVでも同じことはできますからね。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-19.07.27.jpg)
最新のApple TV 4Kは、デュアルバンドMIMO対応、ギガビットイーサネット搭載。
Steam Linkのストリーミングプレイも非常に快適にゲームできるのよ。
Steam Deckと遜色無し、しかも19,800円と値段も安くなりましたからね。
※参考→Apple TV 4K 第3世代と第2世代の違い。歴代Apple TVの種類、新型と旧型の比較。 | 俺の動画。
![](https://osusumehulu.com/wp-content/uploads/2022/11/2022-11-04-10.20.02.jpg)
Steam Deckは外部出力する場合、ケーブル抜き差しの手間も有るわけで、
Switchのような両刀ゲーム機とも違います。
どちらかというと、ノートPCを外部モニターに接続する感じに近い。
モバイルで使って、テレビでも使うってのは無理も有る。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.31.15.jpg)
USB Type-Cもデバイス上部にある。これが地味に面倒です。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-18.47.19.jpg)
あと、Steam Deckで勘違いしたポイントとして、
公式表記で外部接続は最大8K60Hz対応となっているのも有る。
これはあくまでホーム画面やデスクトップモードの解像度なのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_08h25_16.jpg)
ホーム解像度を上げても、ゲームプレイ時の解像度は上がりませんし、
ホーム画面の解像度と、ゲームプレイ時の解像度は別。
外部モニターで高解像度出力する設定は、更にひと手間有るなのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-09.00.22.jpg)
ゲーム解像度は、デフォルトで1280×800のHD解像度までしか表示できないので、
フルHDで出力できるよう、ゲームで個別に設定を変更にする必要が有るのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-11.00.00.jpg)
ゲームの設定画面のゲーム解像度のDefault→1980×1080に変更する。
プロパティ→一般の「ゲーム解像度」より変更可能。ゲーム毎に設定も必要です。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.20.17.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.20.27.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.20.54.jpg)
Steam DeckのディスプレイでもフルHDにしたいなら、
「内部および外部ディスプレイの解像度を設定」にチェック。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.21.08-1.jpg)
PPI(DPI)の観点から、7インチはHD解像度で十分と言われてますが、
ゲームによってはフルHDに最適化されたゲームも多いということ。
HD→フルHDでピクセル量は倍となり、1画面に表示できる範囲も倍に増える。
画面内の情報量が多いゲームは、HD解像度では厳しいとも感じました。
2Dゲームは、フルHDでも60fps固定でできるゲームが多い。
内蔵ディスプレイは、HD解像度ですけど、フルHD表示はできますので。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.51.06.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.55.41.jpg)
初期設定では、フレームレート制限も設定されているので、
ヌルヌルでプレイしたいなら、これも解除しておいた方が良いですね。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-16.16.27.jpg)
ドッキングステーションが微妙
外部モニター出力に難が有るということで、
スゲー要らなかったのがドッキングステーション。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-19.22.40-1.jpg)
Steam Deck専用のドッキングステーションだからといって、
特別な機能が付いているわけでも無いのです。
ドッキングステーションのスペックには、最大4K60hzとありますが、
出力される解像度が高解像度になるわけでは有りません。
これはゲームプレイ時の解像度でも無い。
考えれば分かる事ですが、私はやっぱり勘違いしてたから!
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_08h31_01-1024x423.jpg)
USBコントローラーやアーケードスティックを接続したり、
マルチモニターとか4K出力も、専用ドックだけの機能じゃないのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.36.01-1.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-12.01.55.jpg)
そして、専用ドックの価格は、他社ドッキングステーションよりも高額な14,800円。
スペックをガッツリ見ても、別に高性能ってわけでも有りません。
DisplayPort 1.4、HDMI 2.0、Gigabit Ethernet、
USB 3.1 Gen1(Aコネクタ)が3ポート・・・電源もDeck本体と同じ45Wです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-27-18.45.03-1024x768.jpg)
試しにAnkerのUSBハブを使ってみたところ、
HDMIモニター出力も、USBキーボードやマウスも普通に繋がりました。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-11.06.29-1.jpg)
60W出力のPower Delivery対応なので、USBによるSteam Deck充電も可能。
ホント同じことができてしまいました。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-09.33.06.jpg)
「Anker PowerExpand+ 7-in-1」は、Steam Deckの半値以下。
充電ケーブルは流用できるし、既に持ってる人も多いハズ。
また、Steam Deck専用ドッキングステーションでは、
USB Type-C映像出力(DisplayPort Alt Mode)は未対応ですが、
Thunderbolt 4対応のドッキングステーションなら、
USB Type-C対応モバイルモニターへも映像出力もできました。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-09.51.07.jpg)
Type-C対応モニターも増えてますからね。
Macbook等のドッキングステーションで代用できる、併用するのも有り。
ただ、見た目という点ではSteam Deck専用ドッキングステーションには敵わない。
純正ブランドのなりのデザインで統一感も有ります。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-10.07.15.jpg)
入出力ポートも全て裏側に有るので、配線の収まりは良いですね。
ギガビットイーサネットのLANポートも有るので、
リモートプレイ(Steam Link)の通信が安定するってのが、せめてもの救い。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.40.36.jpg)
起動が遅い、フリーズする
Steam Deckはゲームの起動が非常に遅いです。
負荷が高いゲームは1~2分前後、
負荷が低いゲームも起動までに数十秒かかります。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-10.55.17.jpg)
ロード時間が長く、そのまま読み込みのままエンドレスってパターンも有る。
読み込み時間が長いので、フリーズしてるのか?その判断もつきづらい。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-09.40.25.jpg)
ゲーム終了したつもりでも、ゲーム終了していないことも有り、
「ゲーム終了しています」のままってこともあるのです。
ゲームを重複起動できちゃうのも困りもの。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-17.07.30.jpg)
Steam Deck対応ゲームでも、プレイできないゲームも有ったりする。
LINMBO、何度か試しましたけど、真っ白になって表示されませんでした。
一時的なものでしょうか?
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-10.54.17.jpg)
よって、ゲームの強制シャットダウンや本体の再起動も頻繁にやってるし、
ゲーム強制終了のショートカットキー「Steam + B」も多用している。
この辺は家庭用ゲーム機との違い、まだまだ発展途上のOS感は否めません。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_07h39_13-rotated.jpg)
SteamOSが前提
Steam Deckは、SteamOSで快適にゲーム操作できるデバイス。
Steamゲーム以外のゲームを無理やりプレイするのは辞めた方が良い。
Steam Deckで、なんでもしたくなるのですが、
Steam以外では使うのは非効率だと感じました。
Heroic Games Launcherをデスクトップモードでインストールすれば、
Epic Gamesもプレイできるとはいえ、所詮はサードパーティランチャー。
エラーも頻出するし、アンチチートによりできないゲームも多い。
フォートナイト、原神・・・Heroic Games Launcher経由でプレイできません。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-12.32.55.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-13.50.57.jpg)
Epic Gamesを起動するには、Wineバージョンの設定も必要だし、
Epic Gamesはクラウドセーブ未対応も多く、セーブできないトラブルも有り、
Linuxベースなので、慣れていない私は無駄に時間も喰ってしまった。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-13.53.51.jpg)
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-14.04.12.jpg)
なんとかEpicのゲームを起動しても、
動作パフォーマンスは、SteamOSで同じゲームプレイするよりも劣る。
まぁ、これは想像していたことですけど、セーブできてなかった時はさすがに萎えた。
こんなに手間かけてゲームする為に、Steam Deckも買ったわけでも無い。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-14.09.57.jpg)
Windows OSをインストールすれば、できることは増えるとはいえ、
SteamOSとは同時起動できないし、
そもそもWindowsでゲームを快適にできるほどのスペックが無い。
フォートナイトや原神、他プラットフォームのゲームをプレイしたいなら、
素直にUMPCを選んだ方が良い。
AYANEO、onexplayer、Ayn Loki・・・高くてもWindowsゲームマシンが良い。
UMPCの選択肢は増えているし、GDP WIN4は気になってる人も多いと思う。
Steam Deckよりコンパクトで、より高スペック。
だけど値段は15万円オーバー・・・高額だけどスペックも雲泥の差。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_11h02_13-953x1024.jpg)
また、Steam以外のゲームをプレイする難点として、
Steam上の機能が全て使えなくなるというのも有る。
一時停止できる「スリープモード」もジャイロ操作もSteamOS前提の機能、
Steam Deckならではの快適な操作は、他OSでは使えないのです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-29-14.33.41.jpg)
他プラットフォームゲームをリモートプレイするなら、Steam Deckじゃなくて良い。
例えば、PS5のリモートプレイ。スマホやタブレットで良い。
Steam DeckのChiakiで設定とかマジで怠いし、こちらもサードパーティアプリ。
スマートフォンなら純正アプリ「PS Remote Play」で、リモートプレイできるのよ。
スマートフォンは、PCゲームのSteamリンクやNVIDIAのMoonlightだけでなく、
PS5のPS Remote、NVIDIA GeForce Now、Xbox Game Pass・・・
公式アプリをインストールするだけ。
コントローラーも一旦ペアリングすれば、次からは電源入れるだけで接続もしてくれる。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-19.17.13-1.jpg)
スマートフォンって、既にパソコンよりも高性能だったりするし、
クラウドゲーミングの時代、スマホに最適化されたサービスも多い。
わざわざ非公式な方法で四苦八苦して、Steam Deckを使う理由も無いのです。
Steam Deckの良さは手軽さだったはず。
起動がラクで終了もラク、気軽にゲームできるのが売りでも有ったのに、
面倒な手間も増えてくると、話も変わってくる気もしました。
サイズがデカい
サイズがデカいけど、意外と持ちやすくて軽く感じる。
これは本当に軽く感じるのですが、やはりそのデカさは否めません。
Nintendo Swichと同じ画面サイズ7インチで、
本体サイズは、Switchの約1.6倍のサイズ。
Steam Deckに慣れた後、Switchを使うとコンパクトさに驚きます。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-12.28.23-1-rotated.jpg)
参考までに、初代PSP-1000が約280g、
初代ゲームボーイが約300g(電池込み)、ゲームギアが約368g(電池込み)。
Switch liteが約275g、有機ELが約420g(JoyCon付き)。
スマホでは、iPhone14 Proが約206g、Galaxy Z Fold4が約263gです。
有機ELスイッチでも約420gで重いのに、Steam Deckは約670gも有るということ。
持ちやすいとはいっても、ゴロ寝スタイルでやるのは厳しいサイズ。
長時間使っているとさすがに重く感じるし、仰向けプレイも非常に危険となる重さ。
結局、座ってプレイしがちで下向きがち、首痛くなりがち。
頻繁に体勢が変わってる自分も要るし、結局テーブルで座ってプレイがラクなのよ。
Steam Deckを自宅で座ってプレイするなら、スマホのSteamリンクでも良い。
スマホの方が圧倒的に軽いし、画面だけ離して利用も可能。
スマホに直接固定できるコントローラーも増えてますからね。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-18.46.54-2.jpg)
Steam Deckみたいにコントローラーを横づけしたいなら、
RazerのKishiや、Backboneのコントローラーも有る。
Backbone One・・・むちゃくちゃ良い。凄い欲しい。
ディスプレイの質も、スマホやNintendo Switchに比べて劣るってのも有る。
Steam Deckは、IPS液晶ディスプレイで出力解像度1280 x 800px。
スマホではフルHD解像度以上も当たり前、
iPhoneのSuper Retina XDRや、Switchの有機ELのが綺麗に見える。
サイズとパネルの違いは、意外と馬鹿にできないってことです。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-12-14.31.58.jpg)
STEAM DECK | Nintendo Switch 有機ELモデル | |
---|---|---|
価格 | 64GB:59,800円 256GB:79,800円 512GB:99,800円 | 37,980円 |
サイズ | 298mm×117mm ×49mm | 242mm×102mm×28.4mm |
重量 | 約669グラム | 約420g ※Joy-Con取り付け時 |
ディスプレイ | 7.0インチ IPS液晶ディスプレイ タッチ対応 | 7.0インチ 有機ELディスプレイ タッチ対応 |
ストレージ | 64 GB eMMC 256 GB NVMe SSD 512 GB高速NVMe SSD | 64GB |
通信機能 | 2.4GHz/5GHz IEEE 802.11a/b/g/n/ac 2×2 MIMO | 2.4GHz/5GHz IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.1 |
映像出力 | 1280 x 800px 60fps ※アスペクト比16:10 | 携帯モード:1280×720px 60fps TVモード:1920×1080px 60fps |
バッテリー 持続時間 | 2~8時間 | 約4.5~9時間 |
ボタン配置に難あり
Steamコントローラーがイマイチ流行らなかったのって、やはりボタン配置。
それを引き継ぐSteam Deckのボタン配置、受け付けない人多いのではないでしょうか?
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_07h40_32-rotated.jpg)
十字キーが、アナログスティックの左側に有るので、
クイック操作で、うっかりトラックパッド触ってしまう。
トラックパッドは素晴らしいのですが、歴史あるボタン配置が犠牲となってる。
スイッチコントローラーのABXYボタンが逆なのも嫌ですけど、
十字キーとアナログスティックの位置が異なるのはパニックレベル。
私はDualSenseよりも、Xboxコントローラー派。十字キーは左下が良い。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-12.30.46.jpg)
配置変更で人間が戸惑う時間、応答速度とかモニター遅延とか言ってる場合でも無い。
STEAM DECKに慣れることで、他コントローラーが使いづらくなるのも痛い。
あと、Steam Deckの背面には、4個のグリップボタンがありますが、
このボタンも押しづらい。押す際に持ち方も変わってしまうので要らない。
Xbox Eliteワイヤレスコントローラー真似たのでしょうけど、
こういったボタンは、使わないに越したことはない。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05_07h36_44-1.jpg)
あと、Steam Deckは、コントローラーも取り外せないし、
コントローラーが劣化した時に、本体を分解して交換ってのも残念。
アナログスティックの操作が快適なほどに、スティックの寿命が気になる。
愛用しまくるほど短くなるハズだし、スティック交換も本体開けて交換という方法。
スティックは、片側だけで約3,000〜4,000円(24.99ドル)と高額。
コントローラー修理のつもりで解体して、本体壊れても嫌。
SwitchのJoy-conなら、同価格帯でコントローラーだけ購入できるし、
分解して修理する際も、片側ずつ分離解体できる。
Joy-con高いですからね。修理キット買って自分で直しまくり。
劣化を懸念して、本体コントローラー使わないのも本末転倒。
だったら一体型じゃなくて良い、やっぱりSteamリンクで良いってなっちゃうからね。
Steam Deckまとめ
Nintendo Switchと似た形状、専用ドックで勘違いしがちですが、
コンシューマ機とは全くの別物ということ。
スペックもコンシューマ機と比較されがちなので、勘違い要素が多いとも感じました。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2022-12-28-08.56.09-1.jpg)
Steam Deckのテレビ出力はオマケであり、バッテリー持ちにも難が有る。
ゲームPCとしても貧弱であり、AAAゲームも快適とも言えない。
結局のところ、家の中で気軽にPCゲームする為のデバイス。
在宅プレイが9割で外で使うのは1割なんだけど、
この1割の部分が有るのは強いとも感じた。
家ではストリーミング起動、外ではインストール起動と使い分けられる。
時間つぶしでやりたいレベリング、お金稼ぎ・・・
別に作業プレイするのには、高グラフィックは要らないわけで、
外でもPCゲームできるってだけで、ゲームの進め方も変わるのよね。
あと、低負荷のゲーム、インディーズゲームや2Dゲーム、ひと昔前の3Dゲームは、
本体起動でも快適にプレイできるし、バッテリー持ちも倍増する。
Steamヘビーユーザーなら、過去の積みゲーと向き合うこともできるわけで、
大量にSteamゲーム保有している人ほど、テンション爆上がるのも間違いない。
いや、むしろ負荷の軽い旧作やインディーズゲームを楽しむ為のSteam Deckですね。
1つのデバイスで完結するってのは、やっぱりラク。
一体型故に片手で持ち運びできるし、ボタン一つで起動と中断できる手軽さも最高。
「PCゲームを起動する」という精神的な負担が有りません。
これだけで購入する価値は有った。SwitchのようにPCゲーム起動しまくり。
![](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/2023-01-05-22.41.55.jpg)
ただ、自宅でリモートプレイするだけなら、スマホやタブレットで良いです。
Steam Deckのリモートプレイは、スマホでも同じことができる。
Steam Linkアプリは、他社のリモートプレイよりも圧倒的に優れている。
大画面でSteam Linkしたいなら、Apple TV 4Kも素晴らしい。
※参考→【2023年最新】Apple TV 4Kでできること。Apple TVのメリット・デメリット、対応アプリ。 | 俺の動画。
自宅にPCが無い人は、XboxやPS5を、リモートプレイしたって良い。
GeForce Nowというクラウドゲーミングサービスも有りますからね。
GeForce Nowでは、Ubisoft ConnectやEpicGamesがプレイできる強みもある。
→GeForce NOW評判&レビュー。Steam Linkと比べたメリット・デメリット。
![IMG_7779](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7779.jpg)
人気インディーズゲームは、他プラットフォームでも購入できるし、
外でインディーズゲームするなら、Switchの方が快適で安い。
今ではApple Arcadeでインディーズゲームもプレイし放題だったりする。
→Apple Arcadeレビュー。使って気づいたメリット・デメリット
![Apple Arcade口コミ評判](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2021/06/2021-05-31-17.40.45.jpg)
少なくとも、これからPCゲーム始める人がSteam Deckを購入すべきではないし、
クラウドゲーミングの時代。今後はクラウド専門のゲーム機だって登場するわけで、
今からわざわざPCゲームにハマる必要も無いとも思いました。
PCゲームにハマったら抜け出せないし、人生も終わりがち。
MODであれもこれもできるし、激安ゲームも大量に有りまくる。
時間が足りない足りない足りない足りないよ。
年末セールに買いまくったゲーム、Steam Deckで廃人化も進んでるのでした。
Switchで買ったインディーズゲームをSteamセールで買い直している自分。
Steam Deckというよりも・・・Steamが危険です。
P.S.
2023年末にSteam Deck OLEDという新モデルが発売されました。
グラフィック性能は一緒ですが、
今から購入するなら、有機ELモデルの方が良い。
値段は上がってるけど、コスパも高くなってますので。
コメント
コメント一覧 (1件)
5万でこの性能は残念ですね..。しかも非対応ゲームが多すぎる。現状ではswitchの下位互換でしかないかな。
仮に一度成功したとしてもPCゲーは要求スペックが高くなり続けているので、switchのように性能を抑えなければ次世代ハード機を作るのは予算的に難しくなります。携帯ハード機はソニーですら失敗してるくらいですから厳しいでしょうね。