GeForce NOWレビュー。Steam Linkと比べたメリット・デメリット。

PCゲーム

2020年6月10日、GeForce NOWが正式にサービス開始。

高速回線だけで、スマホでも高スペックPCゲームできるなら最高だよね。

ってことで、早速試してみましたが・・・

ちょっと思っていたのと違いましたので。

GeForce NOWの基本知識

GeForce NOWは、クラウドゲームサービス。

ゲームの処理をクラウドサーバー上で行うので、

低スペック端末でも高負荷のゲームができてしまう。

ゲームをするのに、ゲーム機(GPU)が要らないというわけ。

 

ただ、処理したデータ(映像、コントロール情報)を、

リアルタイムで端末に反映する為に、高速回線が必要となります。

 

日本ではソフトバンクとタッグを組んでおり、

ソフトバンク提供「GeForce NOW Powered by SoftBank」となっています。

月額料金1,800円+税。年額税込で考えると23,760円

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本国アメリカでは、月額4.99ドルだったような・・・

 

まぁ、日本ではソフトバンクが関わってますからね。

現在は、サービス開始したばかりということで、

2020年7月末まで無料なんで、私もお試しでのレビューです。

GeForce NOWの性能(サーバースペック)

気になっていたのが、GeForceサーバーのスペック。

実際にゲームを起動するクラウド上のPCスペック、

グラフィック性能、CPU、メモリ・・・どんなもんなのか?

 

サーバーでSteam起動した時に、

システム情報を調べたら大体のスペックが分かりました。

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  • OS:Windows 2016 SE 64ビット
  • CPU:Intel CC150 CPU 3.5GHz
  • メモリ:7151MB
  • ビデオカード:NVIDIA GeForce RTX T10-8
  • リフレッシュレート:59Hz
  • 解像度:1920×1200
  • VRAM:8191MB

 

CPUの「Intel CC150」は、Corei7-9700Kくらい、

GPUの「RTX T10-8」は、RTX2080Tiくらいの性能という感じ。

メモリ7GB、VRAM8GBってのは、ちょっとよくわからんけども、

VRAM 16GBって聞いてたので・・・実際のスペックは違うのかも。

いずれにせよ、現行最高レベルのPCでゲームできる感じ。

 

また、Steamのウェブ機能を使って、

GeForce Nowの通信速度も調べてみました。

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ダウンロード696.3Mbps、アップロード603.2Mbpsという数値。

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さすがストリーミングを売りにしたゲームサービス。

回線速度でスペックが損なわれることは無さそう。

 

もちろん、ゲームプレイ側の通信速度も早く無いと意味ないので、

我が家の上下100Mbps環境でテスト。地方のNURO光です。

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GeForce NOWのメリット

低スペックのスマホでもヌルヌル動く

古いデスクトップPC、Macbook、Surface、Android・・・

と試してみましたが、思った以上に快適に動作しました。

SurfaceでAPEX。

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リモートプレイしている感じ、ほとんど分からない。

マウス、キーボード、コントローラーでの操作遅延も分からないレベル。

MacbookでAPEX。

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低スペックAndroidスマホでも、ヌルヌル動いたのはビックリ。

最高スペックにしても、変わらず快適。スマホで7Days to Die。

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スマホやPCへの負荷は少ないようで、ゲームしながら他のアプリも余裕で起動できる

なんか凄い不思議な感覚。

負荷が少ないので、消費電力や熱もかなり押さえられるんじゃないかと。

 

MacやSurfaceの外部出力(Type-C)を使えば、

大画面ディスプレイでプレイすることもできました。

Type-C to Display Portで出力です。

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ゲーム処理自体がスンゲー速いので、ゲーム中の読み込みとかも凄い速い。

我が家のSteam Linkと比べても、全体的にサクサク動いてる感じ。

PC処理、処理PCからのアップロードも無いですからね、

プレイする端末の通信速度さえ確保できれば・・・という感じです。

 

PCで必要なスペックは、

2.0GHz以上のデュアルコアX86 CPU4GBのシステムメモリ程度。

スマホで必要なスペックも、

Android 5.0以降メモリ2GB以上、OpenGL ES3.2以上。

ホント格安ノートPCや格安スマホでもプレイできるってことです。

※参考→システム要件|GeForce NOW Powered by SoftBank

ゲームをインストールしまくれる

PCゲームをするには、事前インストールしなければならず、

そのデータ容量も凄い容量になっているのですが、

GeForce Nowなら、インストールしまくれるし、

一旦インストールしてしまえば、どの端末からでも気軽に即起動できる。

 

最初は、ゲームを所持しているアカウントにログインして、

インストール手順も必要なのですが、そのインストールも凄い速い。

数秒でインストール終わって、即ゲーム起動もする。

 

例えば、Steamだと、普通のPCと同じようなインストール画面。

必要なディスク領域ってでますけど、これ関係無い。

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他のゲームをインストールするときも、利用できるディスク領域は変わらず。

いくらでもインストールできるわけです。

最近は、100GB超えゲームばかりですからね。

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一旦インストールすれば、次からはインストール手順も不要。

この辺は、どういう仕組みになっているのか?よくわかりませんけど。

 

ちなみに、GeForce NOWで選択したゲーム以外はインストールできず、

他のゲームをインストール&プレイしようとするとエラーが出ます。

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GeForce NOWのデメリット

最初のログインでつまづく

サービス契約したのに、サービスが利用できず数日間。

「メンバーシップステータスをご確認の上しばらくしてからもう一度お試しください。」っていう画面。

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数日待ってたけど、使えないのでオカシイと思ったら、

ログイン情報が違いました。

GeForc Nowは、ソフトバンクID以外でもログインできますが、

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日本の「GeForce NOW Powered by SoftBank」は、

ソフトバンク提供なので、SoftBankでログインしないと利用できません

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GeForceアカウントでもログインできるのが厄介ですね。

ソフトバンクアカウントは、既存のGeForceアカウントとの紐付けは可能です。

通信速度15Mbps~50Mbpsのハードル

GeForce Nowは、最低15Mbpsから利用できますが、

性能を十分に発揮するには、

35Mbps~50Mbpsという通信速度を求められます。

 

5Gで最大4Gbpsの通信が可能とは言いますが、

固定回線でも、安定して35Mbpsの速度を出すって厳しいのが現実。

今では、速度が出ない光回線(光コラボとか)も増えているからね。

 

通信速度が多くなれば、通信容量も多くなるわけで、

バランス設定の1920×1080の60FPSの場合、

35Mbpsで1時間あたり10GB必要とする。

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最高設定だと最大ビットレート50Mbpsで1時間あたり15GB

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50Mbps=6.25MB/s=22.5GB/hなんで、50Mbpsは最大速度ですけども、

まぁ、容量的にもモバイル回線では厳しいですね。

 

GeForce Nowのゲームプレイには、

4K動画のストリーミング再生よりも通信速度が必要ということ。

フルHD60FPSのゲームで50Mbps、4K動画は25Mbpsですからね。

※参考→インターネットの動画視聴に必要な通信速度とデータ通信量 | 俺の動画。

動画と違い、ゲームプレイは応答速度も求められるわけで、

よりシビアな印象も受けました。

対応ゲームが少ない

Steam、Origin、Epic Games、Uplay、Blizzard Battle.net・・・

既に所有しているゲームが、GeForce NOWでプレイできる。

ただ、現状サポートされているゲームは、まだまだ少ないです。

※GeForce NOW対象ゲーム→Play Games You Own. Find Games You Want. | NVIDIA GeForce NOW

 

また、同じ対応ゲームでも、対応しているプラットフォームは異なり、

Steamだけ対応していないゲームとかもある。

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同じUplayゲームでも対応状況は異なり、Uplayだけとか。

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Uplay、Epic Games対応なのに、Steam版が無かったり。

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SteamでUplayゲームを起動すれば、

Uplayへ連携するのかとも思ったんだけど、

どうやらそういうわけでも無いみたい。

 

中でもOriginの対応ゲームは非常に少なく、APEX Legendsくらい。

現状、FIFAやThe Sims、Battlefieldにも未対応。

対象プラットフォーム以外のゲームはプレイもできないわけで、

マインクラフトとかも当たり前にプレイ不可能です。

解像度1080pで60FPSが限界

高スペックPCでゲームができるとはいえ、

最高解像度は1920×1200。フルHDやWUXGA解像度まで。

4KやWQHDでは、ゲームプレイすることはできません。

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最高設定にはできるのですが、フルHDですからね。

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WQHDや4Kプレイに比べると、ぼんやり感が残ります。

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大画面ではプレイしない方が良い。

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FPS(リフレッシュレート)も最高60Hzまで。

私の環境下では、応答遅延も9ms。推奨は40ms以下

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リモートの都合、稀に有るフレーム落ちも避けられないわけで、

自宅のゲームPCで、応答速度が速いモニター(1msとか)や、

高リフレッシュレートのモニター(144Hzとか)に慣れていると厳しいかと。

iOS、iPadOS未対応

Macには対応していますが、

iPhoneやiPadに対応していません。

現状、Mac OS、Windows PC、Android OSでのみプレイできます。

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iPhoneはともかく、iPadで使えないのは痛い。

高性能タブレットとして、iPadを持っている人も多いハズ。

Apple TVとかにも対応していないので、

気軽に自宅テレビでプレイ・・・とかにも使えないです。

 

まぁ、Androidに対応して、iOSに対応しないってことは無いハズなので、

この辺は、今後の対応に期待ですね。

サーバーPCの不都合な点

GeForce NOWは、あくまでゲームできるPCを提供してくれるサービス。

ゲームをプレイするには、GeForce NOW上で、

自分のゲームアカウントにログインが必要です。

 

WEB上のよくわからないPCに、

各プラットフォームのアカウント情報を渡すわけで、

大手NVIDIAといえど、ちょっと不安は残る。

Steam、Origin、Epic Games・・・

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各アカウント情報は保存もできず、

GeForce NOWを起動する毎に入力を求められる、これも手間。

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また、自分のパソコンでは無いので、

ローカルデータ保存するようなゲームは、

ゲームデータの管理もできないし、

Steamのスクリーンショットも、ゲームプレイPCへ保存されちゃう。

 

サーバー上のPCということで制約も有り、

代表的なのがMOD導入が不可能という点。

連続4時間プレイまで、ホストでのプレイも無理っぽい。

Steam Linkと比較して思うこと

GeForce Nowは、WEB上のPCでリモートプレイという感じ。

最高スペックPCだけど、通信速度という制約がある為に、

最高のゲームプレイは不可能なんだと感じました。

4K、WQHD、低遅延、高リフレッシュレート・・・

全てリモートPCでできたら最高なんだけど、

現状は、まだまだ厳しく、

やはり、ゲーミングPCは必要なんだなと。

 

恐らく想定としているのが、ゲーム端末以外でのプレイ。

APEXやフォートナイトを、スマホでやるなら良いのかもしれないけども、

デスクトップPCでは微妙でした。

月額2,000円のサービスってのも高いし、

1~2万円でグラボを買った方が、断然気持ち良くプレイできるかと。

 

現実問題として、高速回線がネックであり、

日本の回線事情において、外出時にやるのも厳しいわけで、

なんだかんだで自宅メインのサービス。

だったら、Steam Linkで良いのでは?と感じました。

 

Steam Linkは、Steamのゲームしかできませんが、

Steamのゲームなら基本的に対応できるし、

Steam Remote PlayのSteamホームストリーミングなら無料

EAのゲームもSteamでプレイできるようになってるし、APEXも近日登場予定。

 

Windows PCという母艦が有れば、

Mac、Linux PC、Android、iPhone、iPad・・・と、

様々な端末でリモートプレイできるわけだから。

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iPadとコントローラーあれば、マジでゲーム機です。

 

今は亡き「Steam Link」という機械が有った時代でも、

1080p/60fpsは可能だったわけで、GeForce NOWはそのレベル。

Steam Linkレビュー。ホームストリーミングでゲーム遅延してみた。

現在のSteam Linkは、Apple TV(tvOS)にも対応。

アプリ対応だけで、自宅テレビへも簡単に出力できる。素晴らしい。

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Steam Linkなら転送速度も最大100MB/s。

100MB/sって、bps換算で800Mbpsだから。

※参考→インターネットの動画視聴に必要な通信速度とデータ通信量 | 俺の動画。

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4Kは流石に厳しいけど、WQHDのリモートプレイは可能。

家庭内のローカルリモートプレイなら、

高速な無線ルーターを用意するだけ。

インターネットの回線速度は関係無いから。

メッシュネットワーク対応ルーターなら回線も安定、サクサクプレイできます。

 

ホームストリーミングで疑うなら、無線ルーター。

国内製の無線ルーターは、長いこと苦しめられたので。

無線LANが「つながらない」の解決方法。不安定なBUFFALO親機を疑う。

 

とりあえず、Steam Linkの良さを再認識できたので、

メインPCのHDDを拡張して、ゲームインストールしまくろうと。

勝手にSteam NOW環境。HDDも格安になりましたからね。

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