GeForce NOWレビュー。Steam Linkと比べたメリット・デメリット。

PCゲーム

2020年6月10日、GeForce NOWが正式にサービス開始。

高速回線だけで、スマホでも高スペックPCゲームできるなら最高だよね。

ってことで、早速試してみましたが・・・

ちょっと思っていたのと違いましたので。

GeForce NOWの基本知識

GeForce NOWは、クラウドゲームサービス。

ゲームの処理をクラウドサーバー上で行うので、

低スペック端末でも高負荷のゲームができてしまう。

ゲームをするのに、ゲーム機(GPU)が要らないというわけ。

 

ただ、処理したデータ(映像、コントロール情報)を、

リアルタイムで端末に反映する為に、高速回線が必要となります。

 

日本では2020年6月10日、ソフトバンクとタッグを組んでスタート、

12月24日からは、au(KDDI、沖縄セルラー)も参入。

 

ソフトバンクは「GeForce NOW Powered by SoftBank」となっており、

auは「GeForce NOW Powered by au」。

いずれも、月額料金1,800円+税で、年額で考えると税込23,760円

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本国アメリカでは、月額4.99ドルだったような・・・

まぁ、日本では携帯キャリアが関わってますから仕方ない。

 

ちなみに、ドコモ参入しないのか?というと、

「dゲーム プレイチケット」って微妙なサービス有るから・・・

やらんと思ってる。

SoftBank版とau版の違い

Softbankに引き続き、auでもGeForce Nowのサービスを開始しましたが、

その違いは、何なのか?

私は、両サービスを契約して試してみましたが、

GeForce Nowに接続する回線が違うだけで、

接続されるPCスペック一緒

クラウドPCからの回線スピードも大差有りませんでした。

 

au版には、au契約者に月額300円割引→月額1,500円+税となっており、

また、auスマートパスプレミアム会員(月額499円+税)でも、

GeForce Nowが無料で使える特典が付いてます。

「auスマートパスプレミアム用GeForce Now」も有るというわけ。

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日本のGeForce Nowの種類

  • GeForce NOW Powered by SoftBank:月額1,800円+税
  • GeForce NOW Powered by au:月額1,800円+税
  • auスマートパスプレミアム用GeForce Now:月額499円+税

 

auスマートパスプレミアムは、月額499円誰でも契約できるのですが、

その代わり、1回あたりのプレイ時間が1時間までとなっており、

混雑時はアクセスしづらいという制限が有り。

ただ、動画の見放題音楽聴き放題クーポン等まで付いてるので・・・

とりあえず、auスマートパスプレミアムはコスパ最高です。

ちなみに、au版は支払い方法が「auかんたん決済」のみとなっているので、

クレジットカード情報の入力は若干面倒です。

クレジットカード支払いできるけども、

一旦、au IDの会員情報からクレジットカード情報を登録しないといけないのです。

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GeForce NOWの性能(サーバースペック)

気になっていたのが、GeForceサーバーのスペック。

実際にゲームを起動するクラウド上のPCスペック、

グラフィック性能、CPU、メモリ・・・どんなもんなのか?

 

サーバーでSteam起動した時に、

システム情報を調べたら大体のスペックが表示されました。

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GeForce Nowのサーバースペック

 

  • OS:Windows 2016 SE 64ビット
  • CPU:Intel CC150 CPU 3.5GHz
  • メモリ:7151MB
  • ビデオカード:NVIDIA GeForce RTX T10-8
  • リフレッシュレート:59Hz
  • 解像度:1920×1200
  • VRAM:8191MB

CPUの「Intel CC150」は、Corei7-9700Kくらい、

GPUの「RTX T10-8」は、RTX2080Tiくらいの性能で宜しいでしょうか?

ゲーム中に「Control + Alt + F6(Option + Command + F6)」にて、

GPUや応答速度も調べてみましたが、

こちらのGPU表記は、GeForce RTX2060cってなってました。

 

メモリ7GB、VRAM8GBってなってるけども、

VRAM 16GBって聞いてたので・・・実際のスペックは違うのかも。

いずれにせよ、現行の高スペックPCでゲームできる感じ。

au版も確認してみましたが、確認できるスペックは一緒でした。

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また、Steamのウェブ機能を使って、

GeForce Nowサーバーの通信速度も調べてみました。

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ダウンロード696.3Mbps、アップロード603.2Mbpsという数値。

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1,000Mbpsオーバーの数値が出る時も。

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Softbankでもauでも、ほぼ変わらない数値で、

実際ゲームプレイした感じも全く同じ。

さすがストリーミングを売りにしたゲームサービス。

回線速度でスペックが損なわれることは無さそう。

 

もちろん、ゲームプレイ側の通信速度も早く無いと意味ないので、

我が家の上下300~400Mbpsの環境でテスト。地方のNURO光です。

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GeForce NOWのメリット

低スペックのスマホでもヌルヌル動く

古いデスクトップPC、Macbook、Surface、Android・・・

と試してみましたが、思った以上に快適に動作しました。

SurfaceでAPEX。

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リモートプレイしている感じ、ほとんど分からない。

マウス、キーボード、コントローラーでの操作遅延も分からないレベル。

MacbookでAPEX。

低スペックAndroidスマホでも、ヌルヌル動いたのはビックリ。

最高スペックにしても、変わらず快適。

Androidスマホで、7Days to Die。

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スマホやPCへの負荷は少ないようで、ゲームしながら他のアプリも余裕で起動できる

なんか凄い不思議な感覚。

楽天モバイルの激安スマホなのに・・・です。

負荷も少ないので、消費電力や熱もかなり押さえられるんじゃないかと。

 

MacやSurfaceの外部出力(Type-C)を使えば、

大画面ディスプレイでプレイすることもできました。

Type-C to Display Portで出力です。

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Chromecast with Google TV」でもプレイしてみましたが、

驚くほどストレスなく楽しめてしまいました。

Bluetooth接続で、キーボードもコントローラーも使えるのでスンゲー快適。

※参考→新型Chromecast with Google TVとChromecast(第3世代)の違い、歴代クロームキャストとの比較 | 俺の動画。

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ゲーム処理はクラウドだし、処理もスンゲー速いので、

ゲーム中の読み込みとかも凄い速い。

我が家のSteam Linkと比べても、全体的にサクサク動いてる感じ。

PC処理、処理PCからのアップロード速度も関係も無いですからね、

プレイする端末の通信速度さえ確保できれば・・・という感じです。

 

PCで必要なスペックは、

2.0GHz以上のデュアルコアX86 CPU4GBのシステムメモリ程度。

スマホで必要なスペックも、

Android 5.0以降メモリ2GB以上、OpenGL ES3.2以上。

ホント格安ノートPCや格安スマホでもプレイできるってこと。

重いゲーミングPC買うより、軽量ノートPCのが良いのです。

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最新Chromecastなら、Android TV OSも内蔵、

Steam Linkも動くし、ストリーミングゲーム端末としてコスパ最強。

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Amazon Fire TV Stickは、Steam LinkとGeforce Nowは未対応

Apple TVには、GeForce Nowアプリが無いし、高額ですからね。

※参考→Amazon Fire TV Stick、Chromecast、Apple TVの比較と違い。オススメの動画再生端末と選び方。 | 俺の動画。

ゲームをインストールしまくれる

PCゲームをするには、事前インストールしなければならず、

そのデータ容量も凄い容量になっているのですが、

GeForce Nowなら、インストールしまくれるし、

一旦インストールしてしまえば、どの端末からでも気軽に即起動できる。

 

最初は、ゲームを所持しているアカウントにログインして、

インストール手順も必要なのですが、そのインストールも凄い速い。

数秒でインストール終わって、即ゲーム起動もする。

 

例えば、Steamだと、普通のPCと同じようなインストール画面。

必要なディスク領域ってでますけど、これ関係無い。

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他のゲームをインストールするときも、利用できるディスク領域は変わらず。

いくらでもインストールできるわけです。

最近は、100GB超えゲームばかりですからね。

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一旦インストールすれば、次からはインストール手順も不要。

この辺は、どういう仕組みになっているのか?よくわかりませんけど。

 

ちなみに、GeForce NOWで選択したゲーム以外はインストールできず、

他のゲームをインストール&プレイしようとするとエラーが出ます。

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GeForce NOWのデメリット

最初のログインでつまづく

サービス契約したのに、サービスが利用できず数日間。

「メンバーシップステータスをご確認の上しばらくしてからもう一度お試しください。」っていう画面。

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数日待ってたけど、使えないのでオカシイと思ったら、

ログイン情報が違いました。

GeForc Nowは、ソフトバンクIDやau ID以外でもログインできますが、

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日本では「GeForce NOW Powered by SoftBank」と、

「GeForce NOW Powered by au」だけ。

ソフトバンクとauしか提供してなので、

SoftBank or auでログインしないと利用できません

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GeForceアカウントでもログインできるのが厄介ですね。

ソフトバンクアカウントを、

既存のGeForceアカウントと紐付けできるのもややこしかった。

通信速度15Mbps~50Mbpsのハードル

GeForce Nowは、最低15Mbpsから利用できますが、

性能を十分に発揮するには、

35Mbps~50Mbpsという通信速度を求められます。

 

5Gで最大4Gbpsの通信が可能とは言いますが、

固定回線でも、安定して35Mbpsの速度を出すって厳しいのが現実。

今では、速度が出ない光回線(光コラボとか)も増えているからね。

 

通信速度が多くなれば、通信容量も多くなるわけで、

バランス設定の1920×1080の60FPSの場合、

35Mbpsで1時間あたり10GB必要とする。

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最高設定だと最大ビットレート50Mbpsで1時間あたり15GB

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50Mbps=6.25MB/s=22.5GB/hなんで、50Mbpsは最大速度ですけども、

まぁ、容量的にもモバイル回線では厳しいですね。

 

GeForce Nowのゲームプレイには、

4K動画のストリーミング再生よりも通信速度が必要ということ。

フルHD60FPSのゲームで50Mbps、4K動画は25Mbpsですからね。

※参考→インターネットの動画視聴に必要な通信速度とデータ通信量 | 俺の動画。

動画と違い、ゲームプレイは応答速度も求められるわけで、

よりシビアな印象も受けました。

対応ゲームが少ない

Steam、Origin、Epic Games、Uplay、Blizzard Battle.net・・・

既に所有しているゲームが、GeForce NOWでプレイできる。

ただ、現状サポートされているゲームは、まだまだ少ないです。

※GeForce NOW対象ゲーム→Play Games You Own. Find Games You Want. | NVIDIA GeForce NOW

 

また、同じ対応ゲームでも、対応しているプラットフォームは異なり、

Steamだけ対応していないゲームとかもある。

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同じUplayゲームでも対応状況は異なり、Uplayだけとか。

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Uplay、Epic Games対応なのに、Steam版が無かったり。

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SteamでUplayゲームを起動すれば、

Uplayへ連携するのかとも思ったんだけど、

どうやらそういうわけでも無いみたい。

 

中でもOriginの対応ゲームは非常に少なく、APEX Legendsくらい。

現状、FIFAやThe Sims、Battlefieldにも未対応。

対象プラットフォーム以外のゲームはプレイもできないわけで、

マインクラフトとかも当たり前にプレイ不可能です。

 

また、コントローラーの対応状況も、

プラットフォームによって異なっていたりする。

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ゲームパッドに完全対応しているのも、Steamばかり。

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結局のところ、SteamとEpicしか使わない。

APEXは、Steamアカウントでもプレイできるし、

Epicで無料で手に入れたゲームの消化、あとはフォートナイト用ですね。

解像度1080pで60FPSが限界

高スペックPCでゲームができるとはいえ、

最高解像度は1920×1200。フルHDやWUXGA解像度まで。

4KやWQHDでは、ゲームプレイすることはできません。

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最高設定にはできるのですが、フルHDですからね。

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ノートPCくらいのサイズなら気になりませんが、

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大画面だと、ちょっとボヤっと感が気になります。

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FPS(リフレッシュレート)も最高60Hzまで。

私の環境下では、応答遅延も7ms。推奨は40ms以下

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リモートの都合、稀に有るフレーム落ちも避けられないわけで、

自宅のゲームPCで、応答速度が速いモニター(1msとか)や、

高リフレッシュレートのモニター(144Hzとか)に慣れていると厳しいかと。

Apple端末(iOS)に制限が有る

iPhone(iOS)やiPad(iPadOS)でも、Geforce Now対応となりましたが、

現状は、Safari経由のベータ版であり、未だ不完全なのも事実。

ブラウザ操作故にタッチ操作への最適化も難しいらしく、

2021年1月時点では、フォートナイトにも未対応

iOS版では、起動できないゲームも多かったです。

GeForce NowをiOS(iPhone、iPad)で使って気づいたデメリット。フォートナイト難民にはAndroid端末をオススメする理由。

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iPhoneはともかく、iPadでちゃんと使えないのは痛い。

高性能タブレットとして、iPadを持っている人も多いハズ。

Apple TV(tvOS)にも未対応だし、

Appleユーザーには、基本的にオススメしない。

 

快適にプレイするとなると、

専用アプリの有る、Mac OS、Windows PC、Android OS。

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Androidには専用アプリが有るので、

Androidスマホだけでなく、

Chromebook、Chromecast with Google TVでもプレイできます。

 

自宅の大画面テレビでプレイしたいなら、

Androidベースの「Chromecast with Google TV」も有るから。

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まぁ、iOSでは、Microsoftの「xCloud」やGoogleの「Stadia」も使えず。

EpicとAppleのバトルも有りますからね。

この辺は、今後の対応に期待するよりも、

素直にAndroid端末を使った方が良いと思ってます。

サーバーPCの不都合な点

GeForce NOWは、あくまでゲームできるPCを提供してくれるサービス。

ゲームをプレイするには、GeForce NOW上で、

自分のゲームアカウントにログインが必要です。

 

WEB上のよくわからないPCに、

各プラットフォームのアカウント情報を渡すわけで、

大手NVIDIAといえど、ちょっと不安は残る。

Steam、Origin、Epic Games・・・

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各アカウント情報は保存もできず、

GeForce NOWを起動する毎に入力を求められる、これも手間。

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また、自分のパソコンでは無いので、

ローカルデータ保存するようなゲームは、

ゲームデータの管理もできないわけで、

「クラウドセーブ機能」対応してないゲームは、基本的に無理。

Steamのスクリーンショットも、ゲームプレイPCへ保存されちゃう。

 

サーバー上のPCということで制約も有り、

代表的なのがMOD導入が不可能という点。

連続4時間プレイまで、ホストでのプレイも無理っぽい。

Steam Linkと比較して思うこと

GeForce Nowは、WEB上のPCでリモートプレイという感じ。

高スペックPCだけど、通信速度という制約がある為に、

最高のゲームプレイは不可能なんだと感じました。

 

4K、WQHD、低遅延、高リフレッシュレート・・・

全てリモートPCでできたら最高なんだけどね。

 

恐らく想定としているのが、ゲーム端末以外でのプレイ。

APEXやフォートナイトを、

スマホやノートPCでやるなら悪く無いですけども、

デスクトップPCで導入するのは微妙です。

 

auスマートパスプレミアム月額499円なら、まぁ悪くないけど、

月額1,800円払うなら、数万円でグラボ買った方が、

断然気持ち良くプレイもできるかと。

 

現実問題として、高速回線がネックであり、

日本の回線事情においては、外出時にやるのも厳しいわけで、

なんだかんだで自宅メインのサービス。

自宅のWiFiでも、満足な速度が出てない人も多いハズ。

高速WiFiなら、メッシュネットワーク対応ルーターがオススメ。

 

ゲームPCユーザーで高速WiFi環境が有るなら、

Steam Linkで良いのでは?とも感じました。

Steam Linkなら、Steamのゲームなら基本的に対応できるし、

Steam Remote PlayのSteamホームストリーミングなら無料

EAのゲームもSteamでプレイできるようになってるし、APEXも対応済み。

 

Windows PCという母艦が有れば、

Mac、Linux PC、Android、iPhone、iPad・・・と、

様々な端末でリモートプレイできるわけだから。

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iPadとコントローラーあれば、マジでゲーム機です。

 

今は亡き「Steam Link」という機械が有った時代でも、

1080p/60fpsは可能だったわけで、GeForce NOWはそのレベル。

Steam Linkレビュー。ホームストリーミングでゲーム遅延してみた。

現在のSteam Linkは、Apple TV(tvOS)にも対応。

アプリ対応だけで、自宅テレビへも簡単に出力できる。素晴らしい。

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Steam Linkなら転送速度も最大100MB/s。

100MB/sって、bps換算で800Mbpsだから。

※参考→インターネットの動画視聴に必要な通信速度とデータ通信量 | 俺の動画。

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4Kは流石に厳しいけど、WQHDのリモートプレイは可能。

家庭内のローカルリモートプレイなら、

高速な無線ルーターを用意するだけ。

インターネットの回線速度は関係無いから。

とりあえず、Steam Linkの良さを再認識できたので、

メインPCのHDDを拡張して、ゲームインストールしまくろうと。

勝手にSteam NOW環境。HDDも格安になりましたからね。

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