カングーは背が高いけれども、収納には難が有り、
高く積み上げるには、天井スペースを上手く活用する必要が有る。
純正オプションの天井ネットや、荷室パーテーションも超高額だし、
ディーラーにフックを増設してもらうと手間賃も取られる。
カングーは国産車ではなく輸入車。パーツも割高なのよ。
→ルノー「カングー」に乗り続けて気づいたメリット・デメリット
というわけで、自分でフック増設してみました。
フックさえあれば、ロープやネット、固定の幅も広がりますからね。
内張り穴にフックを取り付ける
室内の後方天井には、内張りカバーを固定するクリップ穴が有る。
その穴をにボルト穴に加工して、フックを取り付けてみました。
内張り固定クリップを外す
まず、内張りのトリムクリップを外します。
バックドア付近に2か所、後部座席上にも3か所、クリップは全部で5か所です。
![IMG_5083 IMG_5083](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_5083_thumb.jpg)
クリップは硬いので、内張りはがしが有るとラクです。
![2020-11-13_19h23_14 2020-11-13_19h23_14](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/2020-11-13_19h23_14_thumb.png)
バックドアを外す時にも使ったやつ、クリップの形状も一緒です。
→カングーバッグドア用パネルをDIYでカスタマイズ。作成手順と必要だった物。
![IMG_5084 IMG_5084](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_5084_thumb.jpg)
クリップを外すと、カバーの上部にボディの金属穴が見える。
![2020-11-13_19h24_02 2020-11-13_19h24_02](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/2020-11-13_19h24_02_thumb.png)
ボルトがそのまま固定できるかな・・・と試してみたけども、
ただの穴なんで無理、引っかかりません。
というわけで、ボルトが固定できるネジ穴に加工していきます。
タップ穴加工する
穴にアイボルトが固定できるように、タップを立て(タップ穴加工)をする。
ネジ切り用の下穴はすでに空いているので、タップハンドルでネジ穴に加工。
私は、Amazonで売っている格安なタップセットを使いました。
天井に取り付けるのは、M8のアイボルトなのでM8のボルト抜きをセット。
![APS05403 APS05403](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/APS05403_thumb.jpg)
穴に対して垂直に突っ込んで、まっすぐ軸がぶれないようにタップハンドルを回す。
![2020-11-13_19h25_07 2020-11-13_19h25_07](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/2020-11-13_19h25_07_thumb.png)
荷室側は、天井がカーブしているので難しい。
![IMG_5094 IMG_5094](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_5094_thumb.jpg)
ハンドルも壁に当たるので、ちょっと斜めに穴空いてたり。
穴を削ってネジ穴にするので、削りカスも出てきます。
アイボルトを取り付ける
M8のボルト穴を開けたら、M8のボルトを取り付けます。
5本しか使わないけども、無駄に10本セットを購入。
空いたネジ穴に回して取り付けるだけ。後部座席側に3ケ所。
バッグドア側に2ケ所。
ガッチリ固定できてますが、天板をネジ穴加工しただけなので、
あまり重いモノは掛けない方が良いかなって気はする。
隠れネジ穴にフックを取り付ける
2代目カングーには、後部座席上部にフックが有りますが、
荷室側にもフックが取り付ける為のネジ穴が有る・・・らしい。
というわけで、カバーに穴を開けてにアイボルトを固定してみました。
皆さん「ユーティリティフック」を付けてるあの場所です。
ボルト穴の位置を探る
カングーはモデルにより、車体デザインが異なるので気をつけて。
ボルト穴が有るとおもわれるのは、2代目カングーのデカングー。
ちなみに、我が家は2019年6月発売のカングークルール(1200cc)です。
念の為、カバーをこじ開けて、穴が有るか確認しました。
ネジ穴がある位置は、カバー同士の境目、右側から後ろ側へ14cm。
カバー下側の端から上側へ12cm。
事前に、紙に寸法測って書いておくとラクです。
カバーに穴を空ける
穴位置を書いた型紙をアテて、カバーに穴を開ける。
先の細いキリや、目打ちでサクッと。
カバーは柔らかい不織布みたいな素材。簡単に穴も空く。
軽く挿して、ボルト穴位置を確認したら、
穴の中心に合わせて、ズブズブと穴を大きくしておきます。
ロングアイボルトを固定する
ぶっ刺すフックは、M8サイズのロングアイボルト。
私が使用したのはTRUSCO(トラスコ)の「TIB-8ML」。
これもAmazonで買いました。
開けた穴に挿して、ネジを回すだけ。
グリグリグリグリ。どんどん入っていく。天板アツいんだな。
根元まで挿して完成です。
カングー天井フックまとめ
フックが有るだけで、収納方法に融通が効くようになるので、
カングーでやるべきカスタムの一つ。
カラビナやロープ使って、ここからまた色々とカスタムもできそう。
後部座席上部のフックに、ワイヤーネットをかけて、ヘッドレストで固定すれば、
セパレートネットや、ドックネットみたいにも使える。
![IMG_5104 IMG_5104](https://jisaku-game.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_5104_thumb.jpg)
ロープを張るだけで、荷物が落ちるのも防げたり。
ネットの代わりにロープを使ってみたり。カラビナで引っ掛けてみたり。
キャンプ積み込みで役に立つことは間違いない。
純正オプションにも似たような商品は、あるけども融通効かないんですよね。
純正のセパレートネットはフルセットで45,782円、
パーテーショングリルは32,560円、
室内ルーフネットも24,300円だし、ネットの耐荷重も約1kgが限界。
自分でやるなら数千円で済むわけで、30分くらいで完了しまたからね。
まぁ、カバーに穴を空けるし、天板も削ってるので・・・自己責任で。
カングーカスタムの中では、ちょっと勇気のいる作業。
簡単で便利になる工夫、他にもたくさんありますので。
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