最高のグラフィックボードGTX1080で、SLIに挑戦したのは最近の話。
→SLI構築方法と注意点。GTX1080のグラフィックボードで挑戦してみた。
高額なGTX1080が2枚となると、ベンチマークスコアはどれくらいになるのか?
また、その際の消費電力も計測していきたいと思います。
検証するPCスペックは、GTX1080でオーバークロック検証した時と同じ。
ベンチマーク検証するPCスペック
- CPU – intel Core i7-6700K 4GHz
- マザーボード – SABERTOOTH Z170 S
- メモリ – Crucial [Micron製] DDR4 64GB(16GB×4)
- 電源 – Corsair CP-9020053-JP (RM550)
- SSD – SAMSUNG SSD 850 EVO 1TB
- OS – Windows 10
グラフィックボードは、メーカー違いのGTX1080でSLI。
ZOTACと、GALAXYの2枚差しで検証します。
ZOTAC GeForce GTX 1080 AMP Edition ZT-P10800C-10P
- GPUチップ:GeForce GTX 1080
- ビデオメモリ(VRAM):8GB GDDR5X
- エンジンクロック:ベース 1683 MHz、ブースト1822 MHz
GALAXY GALAX GF PGTX1080/8GD5 HOF
- GPUチップ:GeForce GTX 1080
- ビデオメモリ(VRAM):8GB GDDR5X
- エンジンクロック:ベース 1733 MHz、ブースト1873 MHz
知っているベンチマークソフトで一通り計測していきます。
→PCゲームの為にベンチマークテストをする。オススメのベンチマークソフトまとめ。
3DMark Fire Strike Ultra ベンチマークスコアと消費電力
定番のベンチマークソフトといえば3DMark。
GTX1080では、5000前後のスコアだったFire Strike Ultra(3840×2160)。
3DMark Fire Strike Ultra(4K)
- ZOTAC GTX1080:スコア5038
- GALAX GTX1080:スコア5210
- GALAX OC(+115Mhz):スコア5424
GTX1080のSLIで検証したところ・・・
ベンチマークスコア9256へ急上昇。約1.85倍のスコアって凄い。
GTX1080一枚では、9500前後のスコアだったFire Strike Extreme(1920×1080)。
GTX1080のSLIでは、15818を弾き出しました。約1.7倍のスコア。
3DMark起動時のPC消費電力は500W前後で推移。
最大で520Wくらいまで行きました。
FF XIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークスコアと消費電力
続いて、無料のベンチマークソフトとしてお馴染み、
ファイナルファンタジーXIVで検証します。
GTX1080一枚の時は、ベンチマークスコア19000前後。
ファイナルファンタジーXIV 1920×1080 最高品質(DirectX 11)
- ZOTAC GTX1080::スコア18701
- GALAX GTX1080:スコア19025
- GALAX OC(+115Mhz):スコア19215
GTX1080のSLIで計測したところ、ベンチマークスコア21457へと上昇。
FFの1980×1080解像度では、この辺が限界値っぽ。
ベンチマーク起動中の最大消費電力も400W~450Wと、MAX稼働していない感じ。
FFでフルHD(1920×1080、DirextX 11、最高品質)なら、SLIで余裕。
4K解像度(3840×2160、Direct 11、最高品質)の場合は、
一枚でスコア6500前後 → SLIでスコア10000オ―バーと、大幅アップ。
FFで4K画質も快適にプレイできる感じへ。
4Kベンチの場合は、消費電力も500W近くまで上昇しました。
バイオハザード6 BIOHAZARD ベンチマークスコアと消費電力
バイオハザード6の4K解像度でベンチマーク検証。
GTX1080一枚では10000前後のスコアでしたが、
SLIでスコア13961と、結構伸びました。
バイオハザード6は、GTX1080一枚でも4K画質プレイできそうな感じでしたので・・・
この辺が限界値じゃないのかな?
消費電力も500Wまで行かない感じ。450W前後で推移してました。
モンスターハンターフロンティアG ベンチマークスコアと消費電力
モンスターハンターフロンティアも、4K対応ですが・・・どうやらSLIには未対応。
ベンチマークスコアも、単体のときよりも下がってしまいました。
グラボ1枚で12867だったスコアが、グラボ2枚で12531へダウン。
消費電力も1枚の時と、ほぼ変わらない。
300W前後・・・これは1枚しか稼働してないね。
ドラゴンクエストX オンライン ベンチマークスコアと消費電力
ドラクエⅩの4K解像度も、SLIでベンチマークスコア下がりました。
18977だったスコアが、15793へと大幅ダウン。
やはり、消費電力は300W前後。グラボ一枚分です。
ファンタシースターオンライン2 ベンチマークスコアと消費電力
ファンタシースターオンラインはフルHD解像度まで。
って事は、SLI未対応だよねって事で・・・
案の定、こちらも50557→43391へと、大幅に下がりました。
消費電力は300W未満、一枚目もフル活用して無いんじゃないかな。
ドラゴンズ ドグマ オンライン ベンチマークスコアと消費電力
ドラゴンズドグマも、検証できる解像度はフルHDまで。
ここまでくると下がるだろうって、結果は見えてますが・・・
一枚でスコア13692→SLIでスコア13093と微妙に減少。
こちらも、PC消費電力は300Wは行かなかった。
MMO系のゲームは、GTX1080のグラボ一枚で十分って事だね。
SLIは対応ゲームでこそ力を発揮する。未対応ゲームではスコア減少。
SLIは、SLI対応ゲームでこそ効果を発揮し、
高解像度・高リフレッシュレートの方が、より高いパフォーマンスを出す。
3DMarkでも、FFベンチマークでも、
高解像度4Kの方が、大幅にスコアも上昇。
グラボ1枚の約1.85倍のベンチマークスコアとなった。
- 3DMark 4K:GTX1080スコア5000 → SLIスコア9200
- FF 4K:GTX1080スコア6500 → SLIスコア10000
グラボ2枚は高額だけど、その分スペックも高くなるなら悪く無い。
これも、新型SLI HBブリッジ、dual-link SLI modeの成せる技かな。
→SLI構築方法と注意点。GTX1080のグラフィックボードで挑戦してみた。
逆にSLI未対応のゲームでは、
ベンチマークスコアが下がる可能性が有るってのも本当だった。
- モンハン:GTX1080スコア12867 → SLIスコア12531
- ドラクエ:GTX1080スコア18977 → SLIスコア15793
- PSO2:GTX1080スコア50557 → SLIスコア43391
- ドラゴンズドグマ:GTX1080スコア13692 → SLIスコア13093
まぁ、こんだけスコア出ちゃったら、下がるもクソも無いと思うけど
最先端のVRゲームなんかでも、まだまだSLIは未対応だらけだからね。
→VR環境(HTC VIVE、Oculus Rift)に必要なPCスペック。
あくまで高スペックで高解像度ゲームをやる為に、SLIを導入するって事。
4K解像度を体感するなら、大画面でやらないと違いも分かり辛いから、
大型液晶もきっと欲しくなる。
→オススメの4Kディスプレイ比較。40インチの大型液晶を買って気付いた違い。
これもグラボ沼の一つですね。
GTX1080は非常に省エネ。SLIに大容量電源は不要。
SLIで懸念していた、消費電力。
SLIというと大容量電源が必要なイメージでしたが・・・
600Wもあれば、問題無く動作する感じかと。
GTX1080自体が省エネなので、
2枚にしたところで、結果大して電源は喰わない。
GTX1080は省エネグラボで有り、基本はTDP180Wだという事。
2枚にしたところで、180W×2=360Wしか消費しません。
※TDPはグラボメーカーにより微妙に異なります。
→グラボメーカーASUS、MSI、ZOTAC、GIGABYTEの違いと選び方。GTX1080でモデル比較して悩んだ結論。
実際、SLIで消費電力を計測してみましたが、
PCパーツ全て含めた消費電力は、500~550W前後。
オーバークロックとかの予定もないなら、
600Wくらいの電源でも、賄えてしまうんじゃないかな。
SLIにしたところで、一枚しか動作しなければ、
PCの消費電力は、一枚利用時と変わらず300W前後で済んでしまう。
→GTX1080に必要な電源。消費電力をGTX980Ti、GTX970と比較する。
2枚稼働すれば、グラボ追加分+200W前後の消費電力となる。
グラボは、常時フル稼働しているワケでもないので、
思ったよりも電気代も上がりませんから。
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PC初心者です。FF14を144Hzモニターでプレイしているのですが2560×1440サイズで常時144Hzで動かしたいが為に色々と模索しているところです。現在1080を1枚差している状況ですのでとても参考になりました!