カングーリアキャリアって、観音開きドアなのは良いのですが、
難点は、屋根が無い事。
ドアを開いたまま固定できるのですが、雨除けや日除けができないの。
→ルノー「カングー」に乗り続けて気づいたメリット・デメリット
大判の布をドアにかけるのもありですが、
せっかくなので、サンシェードを造ってみました。
純正シェードカーテンを参考にする
今回、サンシェード作成するにあたり、
参考にしたのが、カングー純正アクセサリーの「シェードカーテン」。
価格は、税込み22,000円で、どんな造りなのか?
オンラインでは詳細も分からなかったので、実物を拝見。
バックドア、ボディと吸盤固定。
ドア連結部分に紐をくくり付けて固定できる仕組み。
左右に、紐を通す穴が空いています。
リアワイパーで挟み込む。
メッシューカーテンは取り外し可能ですが、左右を固定しているだけですね。
天井部分はマグネットでボディと固定。
ポリウレタン2層素材で、生地もしっかりしています。
さすがの純正品、生地の厚さ、ハリ感が違いますし、
当たり前ですが、カーブの仕上がりも綺麗。
その分お値段も高額・・・というわけで造ってみました。
寸法を測る
どれくらいの生地が必要なのか?
まず、イメージを造るために、リアキャリア周りを検寸。
車体上部の幅、左右のドア幅の計測・・・
カングーは、バックドアの大きさが左右で異なるので、
奥行きも左右で異なります。
ちょっと斜めに型紙をつくらないと駄目なんだな。
仕上がりイメージは、こんな感じ。
吸盤固定は面倒なので、マグネットと紐固定を採用。
裁断用の展開パターンは、こんな感じ。
※検寸&製図は適当ですので、寸法は参考までに。
手順としては、布2枚を裁断→縫い付けボックス状に。
端の処理としてバイヤステープを縫い付け、
最後に、固定用のパーツ(磁石&紐)を縫い付ける流れです。
用意した物
最低でも幅104cmで、長さ290cmの生地が欲しいので・・・
118cm幅の布を3mほど購入しました。
濡れる事も考えて、撥水タイプの生地(撥水ナイロンオックス)です。
縁取り用のバイアステープも撥水タイプを選びました。
巾10mm×2.75m巻を4個ほど。
生地代が約4,000~5,000円、
バイヤステープ代が約1,500円といったところ。
生地って意外と高いのねーん。
あとは、縫う為に糸も必要ですけども、
これは自宅にあるものを適当に使いました。
生地を裁断する
簡易製図を元に、生地をカットします。
型紙を造るほど複雑でもないので、生地に直接線を引く。
ベースとなる直線。
ベースとなる直線に対して直角に線を引く。
反対側も線を引く。
残りの部分で、もう一つの生地の線も引く。
線が引けたら、カットしていきます。
線を引いた約1cm外側をカット。縫い代です。
生地を縫い合わせる
最初に縫う部分を全て、まち針で仮留め。
仮留めした部分を、まち針を抜きながら縫って行きます。
角の部分は2箇所だけ、あとは直線なのでラク。
縫い合わせたら寸法確認の為、仮設置してみる。
車体上部はカーブしているのに対し、
シェードは台形で造ってしまったので、
ちょっと歪んでますけど・・・あんまわかんないのでオーケー。
バイアステープで縁取りする
端という端を全てバイアステープで処理していきます。
片側を縫って、ぐるりと包んで反対側からまた縫いますが・・・
私は割とテキトーなので、
詳しくは、バイアステープの付け方でお調べ下さい。
Cloverの仮止めクリップが有るとスムーズ。
ちょっとヨレってなりました。
角の始末も微妙ですけど、難しいですよねバイアステープ。
とりあえず、外観はこれで完成です。
磁石と紐を縫い付ける
最後に、シェードを固定するために、
紐と磁石を固定していきます。
紐は適当に家に有った紐を使用。
磁石は、強力なネオジム磁石。小さいタイプを使いました。
ドア結合部分に紐をくくりつけるので、
その上あたりの位置に紐を縫い付ける。
手縫いでグルグルと縫っただけ。
ほどけないように紐の先を縛りました。
磁石は、上からあて布をして包むように固定。これも手縫い。
磁石は全部で8ヶ所・・・地味に面倒でした。
シェードカーテンの自作まとめ
仕上がりは、こんな感じ。
パイピングがあるだけで、ちょっと一体感が出ますね。
上部をカーブに合わせて作ってないので、
角がちょっと浮いちゃってますが・・・
実際のところ、シェードは風でなびくし、布もたわむわけで、
車体ピッタリに固定するのも無理な話。
多少の歪んでいても、まぁ分からないと思われます。
囲われているだけで、なんか秘密基地っぽい雰囲気。
後部座席にベンチスペースも作れば完璧。子供も喜んでくれました。
→カングーリアキャリアにベンチ&テーブルを作成。ツーバイ材の頑丈トノボード。
反省点はというと・・・
雨が降る事を考えて、撥水生地を使いましたけど、
防水よりも、厚みの有る生地を選べば良かったなと。
雨といっても、キャンプ撤収時の雨除け程度に使えれば良いわけで、
リアキャリアでの日除け休憩スタイルがメインですからね。
ペラペラの生地よりも、厚みのある生地の方が遮光性も高くなるし、
重量がある為、生地の安定感も出るだろうし、やっぱり見た目が良いかなと。
薄い生地だと風でも膨らみがち。
デニム生地やウール混の生地とか、
中古のタープを再利用して、作ってみるのも面白い・・・
と思ったので作ってみました。
→スノーピークテントをリメイクして、スノピ風カングーシェードカーテン作成してみた。
あと、磁石はそんなに縫い付けなくても良かったかなと。
布の上から強力な磁石でも止められるわけだからね。
検寸さえしてしまえば、布を縫うだけ・・・とはいえ、
カングーカスタマイズの中では、ちょっと面倒な部類。
一通りカスタム後でも遅くは無いかなと。
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