カングーの外観カスタマイズで、
挑戦したのが、タイヤのホイールの塗装。
ホイールキャップ(ホイールカバー)に色を付けるくらいなら、
タイヤを外す必要も無いわけで、簡単に塗装できるんじゃない?
って思ってやってみましたが、
塗装するのは、スンゲー大変でした。
塗装の工程と所要時間
私は塗装の知識も無かったので、素人塗装です。
初心者故に時間もかかりましたし、塗装って複雑・・・
一夜漬けで挑戦しましたので、くれぐれも参考までに。
今回塗装するホイールカバーは樹脂製。
プラスチック系素材は、染み込まず塗装ノリも悪いので、
下地処理をしっかりやらないとスグに剥がれてしまいます。
この下地処理が大変で、
削る→脱脂→プライマーという工程が必要。
特に、削る作業がしんどかったです。
また、塗装する為のスプレー缶の種類も非常に多く、
ラッカー、アクリル、油性、水性、シリコン、ウレタン、エナメル・・・
スプレー缶選びにも時間がかかりました。
各工程には、乾燥させる時間も必要なので、
しっかりやると丸1日はかかります。
私の場合、1週間くらいかかってしまいました。
塗装に必要なもの
で、悩んだ挙げ句、
私が塗装する為に用意したのは、
下地材、脱脂剤、塗装剤、ヤスリ、ゴム手袋、マスキングテープ・・・
合計で5,000~6,000円くらいの出費です。
塗装剤は、安価なラッカースプレー。
フランスカラーのトリコロール配色にする予定なので、
ミルキーホワイト2本、ブルー1本、レッド1本、ホワイト1本。
マスキングテープも多めに用意。
脱脂剤は、定番のシリコンオフ。
下地剤は、プラスチック用プライマー。
仕上げ用に、透明シリコン入りの高耐久ラッカースプレー。
ホコリ飛ばしに、エアダスターも使っており、
マスクや新聞紙も必要でした。
あと、私は予備でカングー純正ホイールキャップを買い足してます。
同じ15インチのカングー純正ホイールキャップですけど、
微妙に形が違いました。
左が元から付いていたホイールキャップ、
右が後から購入したホイールキャップ。
せっかくなんで両方塗装して、前後で使い分けたいと思います。
カングーホイール塗装手順
ホイールキャップを外す
塗装するためのホイールキャップをホイールから外す作業。
ホイールキャップを外すには、専用工具が必要で、
その工具は、リアキャリアのサイドパネルに収納されています。
よこのパネルを外してボックスを取り出す。
ボックス側面に固定されている工具。
これが必要。
ホイールキャップの内側に引っ掛ける部分が有ります。
空気を入れるキャップの横あたり。
この金具を引っ張ると、パコッとカバーがハズレます。
同様に4箇所外す、裏側はスンゴイ汚いのね。
ホイールキャップを洗う
スンゴイ汚いので、作業に入る前に綺麗に洗う。
中性洗剤、食器用のキッチンに有ったやつでワシャワシャと。
汚れは落ちづらく、地味にしんどい作業。
綺麗になったら天日干しで乾燥。
私は純正キャップを追加購入したので、洗う枚数も多い。
塗装を削って傷つける
下地作業で一番大変なのが、最初の削る作業。
現在の塗装を落として、
塗装が定着するように傷を付けるわけです。
小さい番手(300~600番)で荒削りをして、塗装を落としてから、
大きい番手(1000番)、耐水ペーパーで細削りをして滑らかにしていく。
細かいところは、棒に巻きつけたりしてゴリゴリと。
削れた部分はシルバーから艶なしホワイトへ。
ビフォア・アフター。
削り終わったら、
削りカスを落とす為、再度水洗いして乾燥。
次の工程で、脱脂がてら拭き上げるから、
わざわざ水洗いしなくても良いかもしれませんけど。
ちなみに、削る作業は、
荒く削ってから細かく削る方が、
仕上がりも綺麗で塗装も定着するわけですが、
とりあえず削れなければ意味がない。
カジュアルに仕上げたいなら、荒目の番手でゴリゴリ削って、
細かい番手は無視しても良いんじゃないかと。
手で削るのはホント疲れますからね。
塗装しちゃうんで、完璧に真っ白の必要もない。
サンドペーパー(紙やすり)、耐水ペーパーの違いよりも
とにかくヤスリを多めに用意しておく。
ペーパーヤスリは、すぐに削れなくなりますから。
脱脂剤で拭き上げる
塗装部分に油分が残っていると、塗装が定着しないので、
脱脂剤を使って、油分を除去します。
私は、定番の脱脂剤「シリコンオフ」で拭き上げました。
油分を落とすということで、エタノールで代用している人もいました。
一部プラスチック製品、ゴム製品に気をつければ利用できそうですね。
※参考→無水エタノールと消毒エタノールの違いと用途。 | ビジネス幼稚園
プライマーを吹き付ける
脱脂剤が乾いたら、下塗剤を塗ります。
塗装剤の密着力をを強化するプライマー。
プラサフ(プライマー&サーフェイサー)とも呼ばれるやーつ。
私が利用したのが、プラスチック用のプライマー。
吹付け→乾燥を繰り返すこと3回。満遍なく塗っておきました。
ちなみに、プラサフの代わりにミッチャクロンを使ったり、
ミッチャクロン→プラサフと併用することで定着力が上がるとか。
また、プラサフ後に再度削ってる人もいましたけど。
そこまでやる必要は無いと判断しました。
スプレー缶で塗装する
下地処理が終わったら、ようやく塗装へ。
ラッカースプレーで塗装していきます。
ホワイトカラーベースなので、ホワイト塗装を繰り返す。
塗装を綺麗に仕上げるポイントは、
スプレー缶をよく振り、缶を温めて内圧を上げる。
風が無い場所で、吹き付ける場所から離して噴射。
塗装回数を増やして重ね塗り、薄い塗装を繰り返す。
塗装→乾燥を繰り返し重ね塗り。
30分~1時間おきの塗装を3~4回繰り返す。
塗装後は1日乾燥。
仕上がりは一見綺麗そうに見えますが・・・
近くで見ると結構塗装ムラがあります。
ホコリとか空気プツプツは避けられないんだな。
風が無い日にやるとか無理だったし、
缶スプレーでの噴射は、やっぱり安定しないからね。
噴射直後にエアダスターで空気溜まりを潰したりしてました。
マスキングして重ね塗り
ロゴ部分にカラーを入れるので、
マスキングして塗装を上塗りしていきます。
中央のルノーロゴ以外をマスキング。
ガッチリマスキングしたら、同じように缶スプレーで塗装。
塗装を繰り返して色味を濃くしていきます。
もう一方のホイールキャップは、
外側がミルキーホワイト、内側がホワイト、
ロゴはレッドの3色に仕上げるので、マスキングも2回。
まず、中央をホワイトカラーに塗装するため、外側だけ覆う。
ミルキーホワイトからホワイトへ塗装完了。
ホワイト塗装が乾いたら、ロゴ塗装の為に再度マスキング。
ロゴ塗装も乾いたら、全てのマスキングを剥がす。
・・・ハイ塗装ミス。
レッドも塗装失敗してます。
マスキングから塗装が漏れたんだね。
仕方ないので、ホワイト塗装の上塗り。
面倒なので、タオルを当てて上から噴射。
細かい部分は筆を使って上塗りしました。
意外と上手く補修完了。わからない塗装ミス。
再度乾燥させます。
仕上げにクリア塗装する
最後に塗装を守る為に仕上げ剤。
シリコン入りの艶ありラッカースプレーを吹き付けました。
こちらも3回ほど繰り返し塗装。
艶ありを選びましたけど、あんまり見た目は変わらず、
どれくらい効果が有るのは謎。
まぁ、かけないよりはマシかなと。
ホイールキャップを装着する
クリアー塗装が乾いたら、いよいよ装着です。
力任せに押し込んではめ込むだけ。工具は不要です。
前側タイヤがブルーロゴ。
後ろ側タイヤがレッドロゴ。
外側がミルキーホワイト、中央がホワイトになってます。
正直、ホワイトカラー2色の違いは分かりづらいけども、
ロゴのアクセントカラーはお気に入り。満足です。
ホイール塗装した感想まとめ
軽い気持ちで始めたホイール塗装ですが・・・
途中で挫折しそうになりました。
ちゃんと塗装するって大変ですね。
他のカスタマイズに比べても、圧倒的に難易度も高かったです。
→カングーカスタムDIYまとめ。デカングーをオシャレにカスタマイズしてみた。
実際のところ、カングーってブレーキダストが酷いので、
スグに真っ黒になります。
塗装ムラよりも、黒い汚れの方が気になる。特に白なんで。
→ルノー「カングー」に乗り続けて気づいたメリット・デメリット
綺麗に洗っても、スグに汚れは付くし、
完璧に洗ったつもりで、うっすら残る黒ずみ。
ホイールって、傷つきやすい場所でも有るから、
もっと適当でも良かったね。
もちろん綺麗にやれるに越したことはないですけど、
いやーマジで工程多いだけで面倒だったし、乾燥待ちも苦痛でした。
手間を考えたら、白ホイールを買った方が良い気もしました。
プラ素材より洗いやすいし、見た目の質感も良い。
トリコロールラインが可愛い・・・
ってわけで、結局ホイールを買い替えちゃってます。
塗装するならドアミラーの方が断然ラク、
それでいて見た目のインパクトも凄いのです。
→カングーサイドミラー(ドアミラー)をトリコロール化。ミラーカバーを塗装してみた。
1回塗装してしまえば、次は簡単。
私は、まだ2回のド素人ですけども。
コメント
コメント一覧 (1件)
スプレー缶は直角に缶をするほうがスプレーの吹きがいいです。
中身の塗料が少なくなるとスプレー缶が最後まで吹けません。
私だったら物干し竿に裏面に針金を引っ掛けて塗装します。
見えない部分があったりしてはいけないので上と下を変えます。