キャンパーの聖地とも言われる「ふもとっぱら」。
「ゆるキャン」でもお馴染みの、
スンゲー広くて、とにかく見晴らしが最高なキャンプ場。
ただ、どちらかというとベテランキャンパー向けであり、
家族連れや、初心者キャンパーは、気をつけた方が良いと感じました。
特に、夏の「ふもとっぱら」は覚悟して。
というわけで、真夏の繁忙期に行って参りました。
基本情報
宿泊施設と宿泊料金
ふもとっぱらは、全面フリーサイトのオートキャンプ場だけでなく、
日帰りのデイキャンプや、
コテージ、山荘の宿泊施設も有ります。
料金は年中一律で、繁忙期料金がありません。
現在は、完全予約制となり、ネット予約も必須。
車1台につき1件の予約が必要で、
予約時に車両ナンバー入力も必須。
登録していない車は入場できませんので気をつけて。
支払いは現地にて、
現金だけでなく、クレジットカードやPayPayにも対応していました。
キャンセル料
キャンプ場利用の場合は、キャンセル料は発生しません。
当日午前8時まで、オンラインでキャンセルが可能です。
宿泊施設を利用の場合は、キャンセル料があります。
7日前~前日は50%。
当日キャンセルは100%のキャンセル料が発生します。
チェックイン&チェックアウト
チェックインは、8:30~17:00、
チェックアウトは、翌日14:00まで。
早くからチェックインできますが、
チェックアウトは遅いので、早く行ったからといって、
良い場所が取れるかといえば、そんなことも無いやつ。
数日滞在した感じでは、
昼前くらいにチェックアウトする人が多いので、
10時前後に到着して、様子見するくらいが丁度良いのかなと。
アクセス
キャンプ場が多いエリア。新富士インターチェンジから約40分。
富士宮道路、国道139号と大通り。
キャンプ場までは狭い道も無いのも嬉しい。
ふもとっぱらキャンプ場正門。「予約のみ」の看板。
林の中を抜けて料金所へ。
受付(料金所)
林を抜けると受付兼、料金所。
車に乗ったまま料金所で支払いをして、そのままチェックインとなります。
チェックアウト日が記載されたプレートを受け取り、
車のルームミラーにかけるように言われる。
カードには、キャンプ場内のルールも記載されています。
18時以降は車両移動禁止なので、
外出する場合も18時までに帰らないと駄目なんだな。
キャンプ場内の設備
凄い広大な敷地ですが、施設のほとんどがキャンプ場の入り口付近に密集しています。
チェックイン時には、場内マップも貰えます。
管理棟&売店
料金所抜けると、左手に管理棟&売店。
営業時間8:30~17:00です。
管理棟には、売店が併設されており、
キャンプ定番グッズや、最低限の食材も販売されています。
カップ焼きそば、お菓子類は200円。ブヨハーブ1本1,000円。
氷1kg300円、ビール350円、あさぎり牛乳180円、
ジュースペットボトル160円、水ボトル100円。
ふもとっぱらオリジナルステッカーは、1枚500円。
売店の横には自動販売機も有ります。
豚肉やアイスクリーム、
朝霧高原ジビエの鹿肉や鹿ソーセージも売っており、
鹿背ロースで450円/100g、モモ肉で350円/100g、細切れで250円/100g。
ゴミ袋は1枚100円。
燃えるゴミは、専用ゴミ袋じゃないと捨てられません。
木炭、薪、着火剤も売っています。
針葉樹1束500円。
広葉樹の詰め放題は、一回500円。
広葉樹の薪・・・というよりは、端材ですね。
この時は、輪切りの木材も売ってました。1個300円。
珍しいので購入。フェザースティックの練習台として活用してみました。
ゴミ捨て場
管理等の隣にゴミ捨て場。
燃えるゴミは有料(1袋100円)ですが、
それ以外の缶、瓶、ガス缶、灰、ダンボールは、無料捨てられます。
※不燃物(焼き網等)は持ち帰りです。
分別して捨てられるようになってます。
ゴミステーションは出口で通る場所に有るので、
チェックアウトついでに処分する感じ。
車両証を返却するカゴもゴミ捨て場の前に有りました。
焚き火台の炭や灰も、ここで処分となりますが、
焚き火台のまま持ってくるのは現実的では無いので。
大きめのビニール袋に入れて処理しました。
大浴場(シャワー)
管理棟の目の前に、大浴場と食堂。
食堂は避難場所としても開放されています。
隣には出店エリアという何もない広場とか、
資材置き場も有ります。
金山キッチン
週末や繁忙期には、金山キッチンというレストランも営業します。
食堂の隣に有り、鹿肉料理とか、富士宮焼きそばとかを提供してました。
金山キッチンの前に「逆さ富士」が見える湖。
富士山見えなかったんで・・・逆さ金山キッチン。
山荘&コテージ(宿泊施設)
管理等の隣に宿泊施設の「毛無山荘」。
食堂の裏手に「コテージ柏」が有ります。
牛舎トイレ
キャンプ用フリーサイトの入り口に、デカイ顔で有名な「牛舎トイレ」。
両脇部分がトイレです。
その奥に屋根のある休憩スペース。
牛舎トイレの売店は10:00~17:00の営業とのことですが、
平日には閉まってました。こちらも土日の営業なのかなと。
草原中央トイレ
フリーサイトの中央に「草原中央トイレ」。
2019年7月にできたばかりの新しい建物です。
大きめの水場(炊事場)とトイレが有ります。
総ひのきの建物で、見た目も美しい。
建物の目の前には水遊びができる湖。
湖に繋がる小川も有ります。水も凄い冷たい。
フリーサイト
牛舎トイレのあたりから、キャンプ用サイトが広がっています。
ひらすら広大なフリーサイト。
オートサイトなので車のまま乗り入れ可能、もちろんテントも横付けできます。
どこまで進んでも見える富士山。富士山へ向かって若干下り斜面になってるんだね。
人気なのは、中央トイレ付近。
右側奥の方に林スペース。ソロキャンパーが多め。
一番奥のトレーラートイレと水場。
奥の方は、だいぶ空いています。
キャンプ場の奥の方(南側)には、堆肥場が有るので、
奥の方に行くにつれて、匂いも強くなる気がします。
まぁ、この辺のキャンプ場は、
どこにいても何かしら芳しい匂いがしますけども。
ふもとっぱらの注意点
遮るモノが何も無い
ほんと大草原なので、木陰がほとんど有りません。
晴れたら常に直射日光。
建物も無いので、タープ建てるまで日除けが一切できない。
真夏に、これはスンゲーキツイです。
タープが必須だし、タープを建てるまでもだいぶ消耗する。
夏の日差しも凄いので、タープだけでは日の熱も遮れません。
遮光性の高いスノピのHDタープでも、だいぶ暑かったから。
日中は、テント内なんて居られないよ。
木が全く無いわけでは有りませんが、
ふもとっぱらでは、樹冠の下でのテント設営や駐車はNGです。
奥の方には、林スペースも有りますが・・・
木陰にテント設営は不可能なわけ。
木々がまばらの地帯にはテント設営している人もいましたけども。
ペグが全然刺さらない
草地なんで地面が柔らかいと思いきや、
柔らかいのは、地面から10cm~20cmくらいまで、
土の下には石や岩が大量に埋まっており、ペグが全然刺さりません。
山の間にある盆地の為、風も強く吹くし、
ペグはしっかりと打たないと危ない。
ピンペグ、アルミペグ、プラスチックペグでは、
まず刺さらないし、刺さる部分までではスグ抜けてしまいます。
私は、頑丈な鋳造ペグ「エリッゼステーク」と「ソリッドステーク」を使ってますが、
ペグが刺さるところを探しつつ、何度も打ち直したし、
鋳造ペグも曲がるほど打ち込んだので、
安物ハンマーだとハンマーが先に壊れます。
真夏の炎天下でヘロヘロ、いつもの倍くらい設営に時間がかかる。
暑くて地面が硬い、コレホント疲れます。
突き刺して立たせるポールなんて、更に入らないから。間取りにも苦労しました。
また、ペグが刺さらないだけでなく、ここの土は水はけも悪いんですよね。
突然の雨で、ネチャネチャしたぬかるんだ土、
朝露や夜露も凄いので、濡れた草でスニーカーもビチョ濡れ泥まみれ。
ブーツとかの防水靴も有った方が良いです。
水場が少ない
キャンプ場には、全部で約20ヶ所ほど水場が有るのですが、
広大なスペースに比べると水場の数は少なく感じました。
お湯なんて、もちろん出ません。
週末は、朝から晩まで水場に誰かしら居る。
中央の炊事場も、人が途切れる事が無い。
混雑する時間帯は、行列もできる。
夏の日中は暑くて、汗もかきまくるので、
水ボトルもいくら有っても足りません。
大きめのウォータージャグも有った方が良いです。
ジュースやお茶の飲み過ぎにも気をつけて。
トイレも少ない
水場よりも困るのがトイレが足りない事。
トイレは和式が多く、洋式トイレも少ないです。
一番綺麗なのが、中央のトイレ。
男性用トイレ、自動で流れるタイプ。
ウォシュレットも完備。
洗面所も綺麗、ハンドソープも付いている。
次にきれいなのが、フリーサイト入り口付近の牛舎トイレ。
こちらもウォシュレット付きです。
右奥にあるトレーラートイレは、
様式ですが温水便座機能や、ウォシュレットは有りません。
その他のトイレは基本的に和式で仮設トイレ品質なので・・・
子連れにも私にもキツイです。
管理等の横に有るトイレも和式でした。
虫(ブヨ)が多い
ふもとっぱらは、湖が有り、水はけの悪い土、生い茂る草原・・・と、
虫が繁殖するには最高の環境なので、人間には不快です。
なんかいっつも虫がまとわりついてました。
夏の虫といえば「蚊」を想像するのですが、
ふもとっぱらで気をつけるべきは「ブヨ(ブト)」です。
人気のエリアの近くには、水源も有るので、この辺は特にブヨが発生します。
朝方と夕方、日がない時にブヨ。日が出ると蚊。
私は蚊よりも、ブヨに噛まれまくりました。
虫除けスプレーしても、気づいたら足から血が出ている。
毒素をそのままにすると腫れて痛痒くもなるので、
ポイズンリムーバーも有った方が良い。
林が多い奥の方のエリアでは、アブも多く見かけました。
この辺は、牧場も多いですから、アブも多いんですね。
虫除け対策としては、虫除けスプレーだけでなく、
香取線香よりも強力な「パワー森林香」。
さすがに身に危険を感じたので、
前後2箇所ずつ、合計4ヶ所設置しました。
害のない虫も、夜は光があるだけで寄ってくるので、
なるべく光源を遠目に取るってのも有効かなと。
お風呂に入るのが難しい
夏はとにかく汗だくになるので、風呂に入らないわけにも行かない。
ふもとっぱらには、大浴場も有りますが、
基本的に繁忙期のみの営業であり、現在使えるのもシャワーのみ。
シャワー営業時間は18時〜22時と短く、凄い混んでいる。
早い時間が空いていると言われましたが・・・早い時間から大行列。
近隣の温泉施設は多くあるものの、最短で車で15分の距離。
18時までに戻るという門限もあるので、
事前にお風呂時間を決めておかないと、入れないまま眠る事になる。
一番近い「風の湯」も凄い混んでました。
17時から割引が効くけど夕方から超混むし、時間もギリギリ。
あんまり綺麗でも無かった。
次に近い「天母の湯」は、車で約20分の距離。
1時間券が有るので、短時間利用なら悪くない。
「花の湯」は、約25分の距離。
時之栖のホテルなので、清潔で設備も充実。
タオルも要らないし、無料のマッサージチェアも有るし、非常に快適でした。
長湯するなら「花の湯」です。
ふもとっぱら利用者は、入浴割引券も貰えましたので。
お風呂だけで外出ってのは、ちょっと面倒な距離なので、
買い出しついでに、早めの風呂に入って帰るくらいの感じが良いかな。
周りには観光スポットも多いですから。
その他、気づいた事
道路沿いは、車が通る度に砂ぼこりが舞うので、
テント設営は、道路脇は避けた方が良いです。
テントを張る場所は、水が貯まらない平地で、ふかふかしている草の上。
キャンプ場自体も緩やかな斜面になっているので、
傾斜に対して頭が上に来るように。
タープ等のリビングスペースは、草が少ない場所の方が良いかなと。
行動する場所は、草ボーボー地帯を避ける。
電池とか、ペグとか、ライトとか、落とすと草の中で見失う。
食べ物も落としてそのままにすると、アリやハエが群がって来るので。
設営時のタープの向きにも気をつけて。
富士山向きをオープンで設営してしまったのですが・・・
設置した後に、富士山が東側って気づいたんですよね。
東→西へと太陽は移動するので、
タープは、富士山に対して横になるよう設置した方が良い。
結局、日除けの為に、タオル掛けるハメに。格好悪い。
あと、晴れ予報の天気だったのに、天気がスンゲー変わってました。
晴れて暑いなと思っていたら・・・
いきなり曇って、雨が降ってきたり、
風が強くなったり、風向きも変わる変わる。
タープもしっかり張らないと怖いなと。
小川張りにも気をつけて。
ふもとっぱら周辺の施設
ふもとっぱらの近くには、コンビニが多々有ります。
ファミリーマート富士宮朝霧店は、車で4分の距離。
この辺は、キャンプ場が多いので、キャンプ用品も充実。
氷も多めに置いて有ります。
セブンイレブン富士宮朝霧高原店は、車で6分。
目の前にはテーマパーク「朝霧高原もちや」も有ります。
餅も美味しいですが、
アスレチックメインの遊園地も有りますので。
有料ですけども、子供居たら半日くらい帰れません。
まかいの牧場は、約10分の距離。
乳製品やソーセージ等の食材も売ってますけども、
食べるべきは、牧場のソフトクリーム。
牧場のジェラート。どちらも美味しい。
ミルクランドは約12分、地元の野菜も売ってます。
スーパーマーケットは、一番近くて「よどばしD’S 万野原店」。
車で約21分・・・と、ちょっと遠い。
この辺まで来ると「カインズ」や「しまむら」も有る。なんでも揃います。
ふもとっぱら自体には、あんまり遊ぶところも無いので、
子連れキャンプだと、出かける事は避けられないと思う。
白糸の滝は、約13分の距離。
奇石博物館は、約22分と近く、ここは子供にもオススメ。
宝石探しは、土日限定ですけども。子供よりも大人がハマるやーつ。
ちなみに、近隣にはキャンプ場も多く、
薪も売られているお店が多いです。
まかいの牧場の薪。1束400円。
ミルクランドの薪。1束400円。
薪の種類も豊富、スウェーデントーチに適した切り込み丸太も売っている。
セブンイレブンの薪。1束500円。
ふもとっぱらの薪も格安な部類だと思うので、
わざわざ買って行く程でも無いけども。
ふもとっぱらの感想
日陰も無く、ペグも刺さらず、虫は多い。
真夏のキャンプってしんどい中、尚更キツく感じました。
ホント日差しと、虫は舐めない方が良い。
日焼け止め塗りまくったのに、海でも行ってきたの?
虫除けも塗りまくったのに、クラゲにでも刺されたの?
そんな現状です。
富士山も、雲に埋もれてなかなか顔を出さない。
ただ、たまに見える富士山は格別でした。
朝は富士山とともに御来光。
朝は涼しくて気持ちが良い。
夜も富士山が見えるとは、思わなんだ。
夜は星の数が凄かった。夏の夜でも満天の星空。
振り返ってみると、美しい写真と良い思い出ばかり。
さすが、聖地ふもとっぱらです。
でもでも今度は、涼しい季節に行きたいですね。
近くには、朝霧ジャンボリーという素晴らしいキャンプ場も有りますので。
木陰も有り、芝サイトなので・・・夏は、こちらの方が快適かなと。
→静岡県富士宮市「朝霧ジャンボリーオートキャンプ場」レビュー
富士山を見るだけなら、富士山ワイルドアドベンチャーもありますけど。
施設を考えると、あんまりおすすめできません。
比較的、予約は取りやすいのですけども。
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