キャンプで毎度頭を悩ませるのが、
どのように車にキャンプギアを積むかということ。
カングーは車体もデカく、積載量も大きいのですが、
端から端までピッチリ詰め込まないと意味が無い。
積み方に正解なんてありませんが、
綺麗に積めないと気持ちが悪いわけで、
どうやったら気持ち良いのか?
一つの収納方法として、参考になれば幸いです。
カングー荷室の積載サイズ
カングー荷室の最大積載重量は530kg。
荷室の積載サイズは、幅1,121mm、高さ1,115mm、奥行き611mm。
カングーは天井が高いので、
収納のコツは、その高さを最大限に活かすこと。
積載容量が多いだけ、収納なんて全く考えられて無いのもカングーです。
→ルノー「カングー」に乗り続けて気づいたメリット・デメリット
キャンプ用品を積むなら、棚を上手く使わない駄目。
とはいえ、付属のトノボードは耐荷重が低いので・・・
頑丈な棚は作った方が良い。
作るといっても、ツーバイ材をカットするだけで作れますので。
→カングーリアキャリアにベンチ&テーブルを作成。ツーバイ材の頑丈トノボード。
リアキャリアの床も起毛素材なので、キャンプ用品の出し入れには不向き。
マットを敷いた方が滑りも良く、汚れも気にならなくなりますので。
これも簡単に作れます。
→カングー荷台(リアキャリア)の床をフローリングマット化してみた
ファミリーキャンプだと、リアキャリアだけでは到底入りきらないので、
ルーフキャリアも積むことになる。
荷物が積めるは正義であり、絶対有った方が良い。
積載スペースが増えれば、キャンプの積み込み&撤収も早くなりますので。
→カングーにルーフラックを装着。YAKIMAメガウォーリアーの取り付け方法。
リアキャリアを付けるなら、リアラダーも欲しくなる。
ハシゴは、脚立よりも高い位置にアクセスできる。
手が届く・・・ってだけでなく、見た目も最高なのでした。
実際に積めるキャンプ道具量
というわけで、実際、我が家でどれくらいキャンプギアを積んでいるのか?
車から入れる前に全部広げてみました。
5人家族なので、道具も増えに増えて困る。
大物は、ほぼルーフラックに載せてしまうので・・・
車内に積むのは半分くらい。この程度しか車には入りません。
クーラーボックス1個、コンテナボックス×2個、テント1幕、焚き火台、
あとは椅子&テーブル類、食器、ハミ出た小物類です。
上記は、夏シーズンの積み込みアイテムですが、
夏よりも、冬の方が荷物は多くなり、
電気毛布、羽毛布団、ポータブル電源と、暖房器具が増えます。
特にデカイのが、ストーブと灯油、あとは羽毛布団ですね。
我が家は、冬でも寝袋は使わず、羽毛布団スタイル。
→寝袋の役割と必要性。家族キャンプは羽毛布団の方が快適な理由。
冬では、夏ほど重要じゃないのが、クーラーボックス。
というわけで、冬のクーラーボックスは、小さいソフトタイプへ。
外の方が寒いので、冷やす必要もあんまり無いのですよね。
また、夏場ほど水も使わないので、ウォータージャグのサイズも小ぶりに。
氷専用の「YETI Rambler 1/2ガロン」も、
冬場は、熱湯専用ボトルとして使ってます。
車にキャンプ用品を積載するコツ
全ての荷物を把握する
後から、あれも入れるんだったーってなるとパニックですし、
一旦、入れるべきモノを全て並べて、荷物量を把握するってのは大事。
部屋の片付けで、一回全部出すってのと同じイメージ。
ついでに写真を撮っておけば、次回からもイメージがしやすくなる。
季節で変わるキャンプギア、新しいギアが増えた時も、
写真を使って頭の中で車載テトリスできる。
車へ収納する場所が決まれば、
撤収時も順番を考える必要も無いし、荷物を忘れることも無くなる。
定位置に荷物が無いって気づくのさ。
ルーフキャリアバッグが最強
ルーフキャリアに乗っける収納アイテム。
最初は収納ボックス使ってましたけども、
現在はルーフキャリア用の防水バッグを愛用しています。
ボックスだと、ギアを入れると超重くなるから、
車の上まで持ち上げるのも大変だし、下ろすのも超大変なんですよね。
中に入る容量を考えても、バッグの方が有利。
バッグなら大物もそのまま入るし、出し入れもしやすい。
一個ずつ脇から取り出せるので、踏み台の高さも必要無い。
カングーならリアキャリアに乗って取り出せるし、
横からもぺったんこ踏み台で、なんとか届く。
3段脚立とか邪魔だし、持って行きたくない。
あと、バッグの良いところは、形状を変えられること。
後から無理やり別のバッグを乗っけたりなんてことも出来る。
上からロープで縛るなり、ネットで固定するなりすれば問題も無い。
ただ、ルーフバッグって、ただの大きな袋なので、
何も考えずに積むと、形が崩れて、収納しにくくもなります。
綺麗に積むことにより、より積み込みやすくなるというわけで、
車の上に固定する前に、地上でシミュレーションしておくべき。
なるべく隙間なく、端から端まで詰めることで、形も崩れず、後から荷物も入れやすくなる。
また、バッグ固定に使っている紐は、
Tribeone(トリビオン)のジャングルコードに落ち着きました。
ゴムなのに強度の有る編み紐。
長さ調節が簡単なのに、しっかり固定できます。
キャンプでも、適当に引っ掛けて物干しに使えるし、
ペグダウン代わりに車に引っ掛けたり、色々と便利です。
ラチェット式の荷締めベルトは、
長さの融通も効かず、固定金具も重くて危険。
ゴムネットで固定するのもスンゲー面倒でしたので。
車上は手も届きにくいので、なるべくシンプルに固定できた方が良い。
ロープワークできるなら、太めのロープで南京縛りとかでも良いかなと。
大きい物から積む
我が家での車への積載ルールは、大きい物から積むこと。
そして、大きい物は、全てルーフキャリアに載せること。
並べたアイテムの中から、デカイものから車の上へ載せていく。
我が家で一番嵩張るのは、インナーマット兼お布団のソトネノキワミ。
→DOD「ソトネノキワミ」レビュー。使って気づいたメリット・デメリット。
寝具ついでに羽毛布団とかブランケットとか。
我が家は寝袋だけでなく、
インナーマットも使いませんので、かさ張る寝具もまとめて載せてる。
→インナーマットとグランドシートの必要性と代用品。寝袋マットやコットとの違い。
カングーの荷台(リアキャリア)って、奥行き約60cmしか無いので、
長尺なアイテムも、全てルーフキャリアに乗っけた方が良い。
タープとか、スノーピークのローチェアショートとか。
あと、ユニフレームの焚き火テーブルLサイズも、
ルーフバッグの隙間、上側に突っ込んでます。
大物だけどボックス類は、全てリアキャリアへ。
重いものが下段、なるべく左右で重さが均等になるように。
クーラーボックスは、途中で買い出し→取り出すことも意識して。
上段は縦長に積む
上段は縦長の物を、縦向きに置いて、ズレ落ちないように。
下手に積むと、山道で後部座席から悲鳴も上がる。
奥(フロント側)に縦長のアイテムを置いて壁を作る。
バックドア側に短い物を置く。
横側は積み重ねても、左右の窓枠に突っ込めば落ちづらいし、
窓枠の隙間に、小物類も結構入ります。
ヘリノックスチェアとか、エアティックダウンとか。上から押し込む。
トラスコ中山のトランクボックスは、
蓋をひっくり返せば、蓋を滑り止めにして更に上にも積めるようになったり。
ただ、蓋をひっくり返すのは、ボックス上部に空きが無いとできませんけど。
設営・撤収の順番を考える
カングーは、ドアの隙間ギリギリまで収納できるので、
バッグドアの右側を閉じつつ、最終調整。
設営で最初に必要になるのは、テーブル、タープ、踏み台、椅子あたり。
使うものが一番外側に来るように最後に収納する。
薄型のテーブルや椅子は、ドアとの隙間に収納もできるから。
私が、バックドア付近に入れるのは、組み立てが簡単なテーブル。
使っているのは、スノーピークの「ワンアクションローテーブル」。
テーブルは荷物置きとしても使うので、
一つあるだけで設営も撤収もラクになる。
また、トノボードをドア側ギリギリサイズで作れば、上段の隙間も使えますが・・・
→カングートノボードを自作カスタマイズ。作成手順と必要だったモノ。
ピッタリ造ると、ボードが干渉して大物が入れられなくなるので、
私は小さい棚を使ってます。ツーバイ材で作る簡単な方です。
→カングーリアキャリアにベンチ&テーブルを作成。ツーバイ材の頑丈トノボード。
上段は、後ろ側にちょっとくらいハミ出ても落ちてこないし、
私は、むしろ下段に大きな物を置きたいのです。
コールマンの「コンパクトフォールディングチェア」を隙間に並べて終了。
あと、バックドアには、マグネットフックを付けてます。
収納袋とか、開けてからその辺に散らかすと、訳わからなくなるので。
ちなみに、雨が降ったらテントやタープは濡れたまま撤収するので、
90Lサイズのビニール袋も常備してます。
適当にビニール袋に入れて、屋根上に投げ入れるだけ。
ルーフキャリアなら別に濡れても問題ないし、
テント用の防水バッグとか、バッグ自体がかさ張りますからね。
車内の収納を活用する
カングーの収納って意味分かんない造りなので、
一つのギアボックスだと思って、しっかりと向き合った方が良い。
ちょっとカスタマイズすれば、収納スペースも大幅に増えますので。
→カングーカスタムDIYまとめ。デカングーをオシャレにカスタマイズしてみた。
まず、運転席上部と後部座席上部にあるオーバーヘッドコンソール。
スンゲー使いづらいアレ。
いずれも奥に長い造りなので、そのまま収納したら全て見失う。
というわけで、縦長の物を縦に突っ込むか、
縦長のバッグや袋を使って、小物類を収納してます。
車収納なら、いつでもスグに取り出せるので、
なるべく優先順位の高いギアを積むようにしています。
レジャーシート、グランドシート、ゴミ袋、折りたたみ傘、ティッシュ、
後部座席は、ロープ類、カラビナ、洗濯バサミ、ポールフック、S字フックとかとか。
オーバーヘッドコンソールは、蓋をしめると全然入らないので、
蓋も開けっ放しのハミ出しながら収納してます。
ヘリノックスのアクティビティケースは、丁度よくハミ出る。
お値段も手頃だし、キャンプでもそのまま吊るせるので気に入ってる。
後部座席下には、若干のスペースが有るので、
子供のサンダルを入れっぱなし。水遊び、お風呂と有ると便利。
以前は、ナイフとかハンマーとかも車に常備してましたけども、
銃刀法違反で捕まった友達が居たので・・・
キャンプじゃない日常では携帯しない方が無難だと思ってます。
アームレスト下の収納は、深すぎるのでスンゲー使いづらいのですが、
なぜか2Lペットボトルがピッタリ2本入ります。
キャンプ時じゃなくても、ペットボトル2本を常備している我が家。
ペットボトルの上に荷物を置くと、ちょうど良い収納スペースにもなる。
他の収納は、全く使えないカングー。
天井は高いけど、収納できる場所が無いので、
フックを大量に増やして、天井スペースも活用しています。
→カングー室内天井にフックを増設。荷室の上部にネット用の収納スペースを作る。
ここで役に立つのもジャングルコード。
我が家は大判マット(スノピのリビングシート)で仕切りを作って、
衣類とか、枕とかを隙間にバシバシ突っ込んだりしてます。
後部座席には余裕を持つ
後部座席の足元には、踏んでも良い頑丈なボックス類を置いてます。
オガ炭と備長炭と火消しツボ。あとは、最初に使うペグとハンマー
長尺な物も置けますけども、
カングーは中央が競り上がってるので、収まりが悪いんですよね。
なんだかんだで、行く間際で荷物は増えていくので、
予備スペースとして、後部座席には詰め込まないようにしてます。
帰りも荷物は必ずと言っていいほど増えるし、
長時間ドライブなら座席は広い方が快適ですからね。
子ども同士も座席争いで喧嘩ないように。
キャンプ用品の積載まとめ
車への積載はパズルゲーム。
積んでは出しを繰り返し、最高の組み合わせを探すゲーム。
ギアが一つ違えば、全てを考えなおさなければならず、
その収納で四苦八苦しながら悩みまくるのも、
キャンプの醍醐味だと思ってます。
積載でソワソワしながら早起きする。
そして、ピッタリとハマった時の爽快感。
そして、たった少しのスペースの為に、ギアを買い換える。
シンデレラフィットの繰り返しで、人は成長していくんですね。
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